休み時間でも出来る事 その2
かなり間が空いてしまいましたが、前回の話の続きです。
「ビビンバ!」
「ビビンバ??」
「ビビンバ~♪」
「OH!bibinnba!!」
「わっはっはっはっは!!」
「HAHAHA!!」
…という、謎のやり取りをした夢を見た。
一体、何を意図した夢なのか、全く意味不明だった…(汗
会話の相手は誰だか知らんが、俺はそこまで「ビビンバ」を食いたかったのだろうか?(ぇ
夢とは得てして妙なものだ。
夢の中でここまで「ビビンバ」が強く出てきたって事は、きっと今日のお昼はビビンバを食べなさいって、神様からのお告げなのだろう…(ぇ
そうだ!きっとそうに違いない!!
だから、俺は今日のお昼はビビンバを食べる!!
絶対に食べる!そう決めた!今、決めた!!
…ぶっちゃけ、神様なんて信じちゃいないけどね~(何
俺がそんな事を考えながら、机から顔を上げると、丁度昼休みになった直後みたいだ。
ぶっちゃけ、4時間目が何の授業だったのかなんて、爆睡してたからサッパリ覚えていないが…。
確か数学だったように思ったが、爆睡していてよく俺は注意されなかったよな…(苦笑
きっと睡眠学習していて、生徒の鏡だとでも思われたのだろう!(違
ま、何にしても昼休みだ!
ビビンバを食いに行こうと、俺は席を立ち上がる。
…と、そこに。
「流ちゃん、お昼休みだよ~」
のほほ~んとした感じで、いつものように雪菜が登場!
「酷いなぁ…。私、のほほ~ん、なんてしてないよ!」
「……」
だから、いきなり人の心を読むなっつの!w
「あのなぁ、雪菜。たまには、機敏になるのも面白そうじゃないか?」
「機敏って??」
「例えばだ。後ろから飛んでくる矢を先読みして、避けてから相手に投げ返すとかな!」
「えぇ!それ、機敏以前に人間技じゃないと思う~」
「うむ、確かに!だがな、雪菜。これ位の事が出来れば、流石に俺もお前の事を『のほほ~ん』なんて、金輪際呼ばないと約束するぞ!」
「いや、だから出来ないって~」
「まぁまぁ。更に言うとだ!矢を投げ返した直後に『拙者の後ろに立つと危ないでござるよ。ニンニン☆』なんて決め台詞を残せたら完璧だな♪」
「それ、完全に私じゃないよ~!」
むむぅ…雪菜の奴、俺の提案がそんなにも気に入らないというのか…。←当たり前だww
ま、確かに後ろに立つと危ないとか以前に、雪菜の存在自体が危なくなっているからなぁ~www
「…てか、それ以前に後ろから矢が飛んでくるって、いつの時代だよ?」
…と、いつから話を聞いていたのか、気付けば宏が俺の横に呆れた顔して立っていたりする。
「おぉ!いたのか!?…全然、気付かなかった」
「気付けよ…」
「すわ!さては、お前『忍び』のものだな!?ニンニン☆」
「いや、違うから…」
宏は俺の言葉を聞き、更に呆れた顔をして溜息を吐いている。
な、何故だ??
つか、溜息を吐いた数だけ「幸せ」が逃げてっちゃうんだぞ~?ww
「流ちゃん、その話はもういいから。それより、早くご飯食べようよ☆」
「うむ、それもそうだな!」
いつまでも、忍びの者達に想いを馳せていても、腹は膨れないからな…www
「それで、お前は今日の昼は何を食べるんだ?」
「ビビンバ!」←即答
「……」
「……」
「…えっと、聞き間違えかも知れないから、念の為にもう一度聞くぞ。今日のお昼は…」
「ビビンバ!!」←やっぱ即答
「……」
…って、何故黙る!?
そして、何だその胡散臭い物を見るような目は??(汗
宏が俺を見る目が痛い…。凄く、痛い…。
あぁ!やめて、そんな目で俺を見るのはやめて!!(爆
視線で溶けちゃう~(ぇ
「……」
ヤバイ、あまりの空腹で俺の思考もちょっとオカシイ…(汗
「…てか、本気か?」
「あぁ!本気だとも!!」
「リアリー?」
「モチのロン!!」
そうだ!
俺は、何が何でもビビンバを食べなければイカンのだ!!
宏の胡散臭い物を見るような目が何だ!?
そんな事、知った事か!
俺は、何が何でも絶対にビビンバを食ってやるんだ!!
「俺がビビンバだ!!」
「…はぁ??」
「…え??」
「……」
って、ちっが~う!!
何で、俺自身がビビンバにならにゃイカンのだ!?
見ろ!あの雪菜まで、俺の事を変な目で見ていやがるし…(汗
「…間違えた。とにかく、俺はビビンバが食いたい!…以上」
「…食えば?」
「……」
あの~、何か宏の態度が冷たい気がするのですが、気の所為?
絶対に、気の所為じゃないよね…。
「雪菜なら分かってくれるよな!俺がビビンバを食いたいという、この気持ちが!!」
「ゴメン、流石にそこまでは分かってあげる事が出来ないよ…」
「……」
って、えぇ!雪菜まで!?(汗
俺の事なら、何でも分かるんじゃなかったのか!!←それは勝手な勘違いですww
「ふん!良いんだ、良いんだ…。俺は一人ででも、ビビンバを食ってやるんだ…」
「拗ねるなよ…」
「流ちゃん、そんなにビビンバが食べたいんだね…。でも、どうしてそこまでビビンバが食べたいの?」
「それはな、語ると物凄く長い話なんだが…」
「うん」
「さっき、夢で見たから。…以上!」
「って、物凄く短いよ~…」
あぁ、俺も自分で言っといてナンだが、そう思った…(爆
「つか、それだけの理由でビビンバが食いたくなっちまうなんて、相当美味そうなビビンバが出てくる夢だったんだな」
「あぁ。外人みたいな奴と、二人してビビンバ~!って、肩を組んで笑い合っていたからな~」
「…一体、どんな夢なのか全く想像できん」
そら、そうだろうな…。
何せ、見た俺自身ですら、意味不明な夢だったのだから…(苦笑
きっと今頃、宏の頭の中では、屈強な外国人と俺が仲良くビビンバを食す光景が、繰り広げられている事だろう!www
「なるほど~。それで、流ちゃんはビビンバを食べたくなっちゃったんだね♪」
「おうよ!そういう事だ!!」
俺はメッチャ良い笑顔で、雪菜に向かって親指をグッと立てて、サムズアップしてやる。
流石!雪菜なら、分かってくれると信じていたぜ!!
今の俺の話で、一体何を理解したのかは知らんが、ま、あまり深く考えてはいけない…。
そこに…。
「立ちあが~れ!立ちあが~れ!立ちあが~れ、マダム♪」
「…何処のマダムッ!?」
昼休みになった直後に手を洗いに行っていた浩二が、アホな歌をデカイ声で歌いながら、教室のドアを開けて戻ってきた。
どうやらアニソンみたいなのだが、微妙にアレンジされているので、思わずツッコミを入れてしまう俺…。
「何だよ、ノリ悪いな~。さっき普通に登場しろって言ったの、お前だろ…」
「や、そんなデカイ声で謎のアニソン歌いながら登場してる時点で、普通じゃないからな」
「何だと!?」
…気付けよ!ww
「そんで、今日の昼飯にお前は何を食べるんだ?」
このままだと、またしても話が脱線しかねないので、俺は先手を打って浩二にそう聞いてみた。
「ビビンバ!」←即答
「…!?」
まさか…。
まさか、まさか…。
「ん、どうしたんだ流?」
「お前、もしかして、さっき変な夢を見なかったか…?」
「変な夢~?そんな夢は見なかったが、面白い夢なら見たぞ!」
「で、それはどんな内容だった?」
「えっと、確かなぁ…」
俺は、心なしドキドキしながら、浩二が夢の内容を語り出すのをジッと待つ。
浩二の語った夢の内容…、それは…。
「沢山のピエロ達と一緒にマイムマイム踊ってたんだ!あまりにも興奮しすぎて、ションベンちびりそうになっちまったぜぇ!わっはっはっは!!」
「……」
ボカ!!
「ぐげ!!」
あまりな内容に、思わず近くにあった席の上に乗っかっていた教科書の角で、浩二の頭に打撃を加えていた。
つか、沢山のピエロ達と一緒にマイムマイム踊るってのは、一体どんな状況なんだ?
しかも、それで興奮って…(汗
俺には、物凄くシュールな光景しか想像出来んのだが…(苦笑
「…てめ~、いきなり何をする!?」
「…お前に期待した、俺が馬鹿だったよ」
「はん!こんな俺なんかに期待する方が悪い!ば~か、ば~か!!」
ぐ…。
浩二は自分の事を卑下して言ってる筈なのに、何故こんなにも腹が立つのだろう?
「もう、いい!じゃ、何で今日の昼飯にお前はビビンバを食いたいなんて言ったんだか…」
「あぁ、さっき夢の最後で、お前の夢に寄り道したら、お前が変な外人と肩組んでビビンバの皿を前にして、『ビビンバー♪』って笑い合ってたのを見たんだよ。そしたら、スゲー美味そうだなって思って☆」
「って、おいっ!?」
俺の夢に寄り道したって何!?(汗
意味が分からん…つか、こえ~よ!!
「…浩二って一体、何者だ?」
「え?私が流ちゃんの考えてる事分かるんだから、浩二君だって夢くらい覗けるでしょ??」
「普通は覗けねぇよ!!」
宏のそんな当たり前の疑問に、アッサリのほほ~んと、何事もない事のようにそう答える雪菜。
てか、お前を基準に考えるなよ…。
「わっはっは!まぁ、良いじゃねぇか。よくある事だって!!」
「ね~よ!!」
笑い事じゃないっての!!
前から変だとは思ってたが、雪菜だけでなく、浩二の奴もマジで絶対に只者じゃないと思う…(汗
くそぅ~、これからは迂闊に夢を見る事も出来ないのかよ…。
「…俺じゃなくて、良かった~」
「私も、宏君の思考までは流石に読めないからね~」
「あぁ、俺も雪菜ちゃんと同じく、流の夢しか覗けんなぁ」
「……」
え、何で俺だけ??
俺って、そんなに単純な思考をしているのだろうか?
それとも、考えている事や夢の内容が常に駄々漏れ状態…?(汗
うぅ~、もう考えたくない。考えたくないぃぃ~…。
「と、とにかく!飯にしようぜ!!」
これ以上考えると、俺自身の脳内の何かが崩壊しそうだったので、無理矢理話の流れを元に戻す事に。
「でも、流ちゃん。流石に学校の学食に、ビビンバは売っていないと思うよ~」
「あぁ、もうそれなら良いんだ…。そういえば、今日は弁当を持ってきてたのをスッカリ忘れていたぜ」
つか、さっきのやりとりの所為で、ビビンバを食う気が完全に失せたというのが正しいのだが…(汗
そんな訳で、近くにあった席を勝手にくっつけて、四人分の席を確保!
勝手に席を使わせて貰っているのは、まぁご愛嬌という事で☆(何
それぞれ、持参した昼飯を自分の席へ取りに戻ると、再びさっきくっつけた席にスチャっと腰掛ける。
「あれ?お前も、さっきビビンバ食いたがってたんじゃなかったっけ?」
席についた直後、弁当らしき物を持っている浩二に、俺はそう訊ねた。
「うん?ビビンバ、何の事だ??俺は今日は、朝から日の丸弁当を食うって決めてたんだが…」
「え、だって、さっきお前もビビンバ食うって即答したじゃん…」
「あぁ、アレね!ビビンバはあくまでも、昼飯の後のデザートにしようかと思ってたんだ~。無いなら無いで、まぁいいや!」
「…はぁ?」
ビビンバがデザート?
甘い物は別腹とは聞いた事があるが、ビビンバがデザートなんて流石に聞いた事がないぞ…(汗
しかも日の丸弁当が主食ってよりも、ビビンバの方が主食っぽい気がするのは俺の気の所為なのだろうか?
そんな事を思いつつ、何気に浩二が日の丸弁当の蓋を開けるのを横目で見ていると…。
カパ!
「おぉ~、今日の日の丸弁当も美味そうだな♪」
「って、ちょっと待てぇ~いっ!!」
明らかにオカシイだろ!!
「え??」
「や、え??…じゃなくて、何だコレは?」
「日の丸弁当だけど。お前もしかして知らないのか??」
「馬鹿にするな!それ位は知ってる…。そうじゃなくて、このご飯の真ん中に乗ってるのは何だと聞いているんだ!!」
「うん?ぷちトマトだけど、それが何か??」
そう!浩二の日の丸弁当の中央には、何故か梅干じゃなく、ぷちトマトが、でで~ん!って感じで鎮座していたのである!www
長くなってきたんで、ここでつづきます。
てか、前回の浩二の話はどうなったんだろうね?(ぇ
つづく。
さぁ、今回も番外編の続き、勢いだけで書いちゃいましたよ~ww
ホント勢いだけで書いてるんで、我ながらあまりの話のグダグダ具合に何だか泣けてくる…(涙
ま、ここまで約一時間半で即興で書き上げたんで無理もないか…(爆
さて、次回でいよいよ前回の謎が解けますよん!
乞う、ご期待!!www
そして感想書いて下さると、雪菜辺りが物凄い喜ぶかと思われ…。←だから俺じゃないのか!?ww
あぁ~、何だかキリタンポ食べたくなってきた~!←ここまで引っ張っておいて、ビビンバじゃないのかよ…www