梅雨のジメジメなんて吹き飛ばせ! その1
いつもの如く、勢いだけで書きました。
今回も暇潰し程度にお読み下さいませ☆
雪菜「流ちゃん!流ちゃん!!」
俺「…ん?」
俺が、学校の廊下の窓から梅雨空をぬぼ~っと眺めていると、雪菜が慌てた様子でこちらに向かって走ってきた。
雪菜「流ちゃん!流ちゃ~ん!!きゃっ」
…と、あまりにも慌てていた為か、前のめりにつんのめる雪菜…。
俺「をいっ!?」
俺は、ダッシュで駆け寄り、何とか受け止めて、雪菜の転倒だけは回避する事ができた。
雪菜「あ、ありがとう、流ちゃん…。ふぃ~、ビックリしたよ~」
俺「ビックリしたのはこっちだ!!」
俺が受け止めてやったから良いものの、少しは気をつけて走って欲しいものだぜ。
雪菜「そ、それよりも大変なんだよ!流ちゃん!!」
俺「うん?そんなに慌てて、一体何だってんだ??」
雪菜「あのね、浩二君が…」
…と、雪菜が言い終わらない内に…。
浩二「お~い!!」
今度は廊下の向こうから、浩二の馬鹿がアホ面全開でこちらに駆けてきた…(爆
俺「…あの馬鹿がどうかしたのか?」
雪菜「えっと…」
浩二「何を~!誰が馬鹿だ!?」
…誰も浩二だなんて言ってないのに、反応してる時点で間違いなくオマエの事だろう…www
つか、浩二の奴メッチャ遠くにいるのに、どれだけ地獄耳だよ…wwwww
そんな事を考えていると、浩二の馬鹿がいつの間にか大接近!
俺「…うお!危ねぇ!!」
こっちに真っ直ぐ突っ込んでくるので、俺はひらりと身をかわす。
浩二「うっぎゃ~~~!!!」
それから、後ろを振り向くと、浩二のバカは廊下の壁に一人で激突して自滅していた…。
雪菜「きゃ~!大丈夫、浩二君!!」
俺「一体、何がしたいんだ、オマエは…」
メッチャ呆れ顔で、廊下にヤモリのように這い蹲って、変な格好で倒れている浩二を見下ろしてやる。
浩二「うぐぐ…誰がヤモリだ」
俺「人の心の声を読むなよ…」
恐ろしい奴だな…。
雪菜「そうだよ~。イモリの方が絶対可愛いよ♪」
俺「…そういう問題じゃない」
雪菜が意味不明な事を言って、武力介入してきやがりましたよ?
助けて!ソレスタル何とか~!!www
そうこうしている内に、フラフラしながら浩二が立ち上がっていた。
浩二「うぅ~…何だか頭打ったみたいだ…」
俺「…とか言いつつ、何故股間を押さえている??」
頭打って、更におかしくなったのだろうか?
浩二「おぉ!トイレに行く途中だったのをスッカリ忘れていた!!」
俺「…忘れるなよ」
てか、明らかに俺達に向かって「お~い!!」って、手を振ってなかったか?
浩二「それはだな~、トイレに行く途中に、偶然お前達の姿を見かけたからつい嬉しくなって、寄り道しちまったんだよ。てへ☆」
俺「てへ☆じゃない!つか、だから俺の心を読むなよ!!てか、寄り道せずに早くトイレに行け!!…って、ぐあぁ~!?ツッコむ所が多すぎて、ツッコミ切れんだろ!!!」
…と言ってる間に、浩二の姿は消えてるし…(汗
雪菜「浩二君なら、トイレに行ったよ?」
俺「……」
…不条理すぎる。
それから約5分後。
浩二「ただいま~」
俺「……!!」
ボカ!!
取り敢えず、帰ってきた浩二の後頭部を無言で殴っておいた。
浩二「イテ!いきなり何をする!?」
俺「…え?風の悪戯だろ??」
浩二「おぉ!?…そっか~。風の悪戯か、それなら仕方ないな~」
俺「……」
こいつ、やっぱり馬鹿だ…。
つづく
これは確か、梅雨の季節に思いつきだけで書いた内容だったかと思います。
いかんせん、書いたのが大分前だったので、書いた本人自体がどんな思考で書いたのか覚えてなかったりして…。
何にしても、今回のお話はまだまだ続きます。