暇潰し対決1 前編
いつも勢いだけで一気に書き上げてしまっているので、物語の展開がかなり酷いです…(苦笑
そんな訳で、我ながらかなりの駄文ですが、それでも読みたい方は暇潰し程度にどぞ~♪
~登場人物の紹介~
「駿河 流」
本作の物語の主人公&筆者の分身のような存在。
とある高校に通う、男子高校生。
一人称は「俺」で、少々腹黒い所あり。
主人公なので、主に流の視点で物語は進む。
「村山 浩二」
主人公と同じ学校に通う、同じクラスの男子高校生。
一人称は基本は「俺」で、時々「俺様」になる。
お調子者な性格。
一言で言ってしまうと、良くも悪くも「馬鹿」。
「石川 雪菜」
主人公と同じ学校に通う、同じクラスの女子高校生。
そして、主人公の幼馴染&天然娘。
一人称は「私」で、何かと世話を焼きたがる性格。
「鈴原 宏」
主人公と同じ学校に通う、同じクラスの男子高校生。
一人称は「俺」で、このメンツの男の中では多分一番まともな性格。
そして冷静な性格でも有るのだが、それ故に(?)少々影が薄い事も有り。
でわでわ、登場人物の紹介も無事に済んだ事なんで、本編いっくよ~♪(笑
ある日の昼休み
俺「ふ~食った食った」
浩二「ふ~良い湯だった~」
俺「はぁ~?」
浩二「や、何となく」
宏「…浩二の何となくは、相変わらず意味不明だよな」
俺「ま、浩二の馬鹿は今に始まった事じゃね~けどな」
雪菜「流ちゃん、それはちょっと言い過ぎ…」
浩二「ん?流が何か言ったのか、雪菜ちゃん??」
雪菜「……」
どうやら浩二の奴は、俺の話をちゃんと聞いていなかったらしい…。
俺「…ほらな、やっぱ馬鹿じゃん」
雪菜「…あはは」
浩二「なにお~!馬鹿って言う方が馬鹿なんだぞ~!ば~かば~か!!」
俺「ガキか、お前は…」
宏「まぁまぁ、落ち着けよ浩二」
浩二「はぁ?餅つけ~??宏、お前まで俺を馬鹿にするのか!?」
宏「や、ちげ~し…」
俺「……」
やっぱコイツ馬鹿だ…。
浩二「む!流、何ニヤニヤしてやがる!?」
俺「あまりの馬鹿さ加減につい…」
浩二「なにお~!!」
あ、しまった。つい本音が口から出ちまったぜ…(汗
雪菜「流ちゃん、幾ら何でもそれは言い過ぎだよ」
宏「浩二もちょっと冷静になれ!」
浩二「うるせ~!これは俺と流の男同士の問題なんだ!男じゃない宏には分からんかも知れないけどな!」
俺「お~!宏って男じゃなかったのか!?」
宏「…や、俺も男なんですけど」
雪菜「…あはは」
浩二「とにかく!俺と流の二人だけで、男同士正々堂々と勝負だ!!」
宏「…だから、俺もれっきとした男…」
俺「はぁ~?何だよ勝負って…」
なんか話が変な方向に進んできたな…。つか、宏の奴が何だか凄く落ち込んでるように見えるのは気のせいだろうか?
浩二「今から昼休みの残り時間を使って、俺と流のどちらが上手く暇潰しをする事が出来るかを競おうと思う!」
俺「……はい??」
その勝負とさっきの『馬鹿』発言と、どんな関係があるのだろうか?
俺「…つか、暇潰しで勝負って何をどうすれば良いのか、アバウト過ぎてサッパリ意味が分からないんだが…」
浩二「要するに面白おかしく暇潰しをした方が勝ちなんだよ」
俺「はぁ…面白おかしく暇潰し…?」
相変わらず曖昧過ぎてサッパリ意味が分からんぞ…。
浩二「それで、宏と雪菜ちゃんの二人には、どちらが上手く暇潰しが出来たのかの判定をお願いしたいと思っている」
宏「ああ、分かった」
雪菜「うん、了解だよ♪」
浩二「お~し!んじゃ、早速暇潰し対決開始といきますか!あ、ちなみにお互い三回勝負で、上手く暇潰しの出来た判定の合計が多かった方の勝ちな」
俺「昼休みの短い残り時間だけで三回も勝負すんのかよ…」
浩二「ああ、三回勝負だ!ふふふ…俺様の暇潰しの恐ろしさを味わわせてやるぜ!!」
そう言って不適に笑う浩二だが、ぶっちゃけ『暇潰しの恐ろしさ』とか言われても全く意味不明なんだが…。
俺「はぁ…。ま、お手柔らかにな…」
何が何だかイマイチよく分からない俺は、取り敢えず適当にそう答えておいた。
浩二「ふっふっふ…夜に水道の蛇口を捻る時には気を付ける事だな」
俺「な、何だよ突然…」
浩二「蛇口を捻ったら最後、水道管を伝って俺が登場するかも知れないぞ!」
俺「こわっ!!…てか、水道管を伝って登場って、お前はどれだけ細いんだよ…」
浩二「はっはっは!どうだ、俺様の恐ろしさを思い知ったか!?」
俺「…や、ぶっちゃけ冷静に考えると恐いっつ~よりキモいんですけど…」
浩二「なにお~!!」
雪菜「うわ~!水道管を通れるなんて、浩二君って凄い特技を持ってるんだね!」
俺「そこ!浩二のホラ話を真に受けないように!!」
雪菜「え、嘘なの?」
俺「たりまえだろ…」
浩二「くっ!信じてないな~!なら今から学校の水道の蛇口で、出来るって証拠を見せてやる!」
俺「…それは別に構わないが、沢山の見物人の前で、もし出来なかったら、俺はお前の友人を辞めさせて貰うからな」
浩二「…嘘です、ゴメンナサイ!」
…勝った。
雪菜「あ~、やっぱり嘘だったんだ!私、見たかったのに。ちょっと幻滅かも…」
…って、マジで見たかったのかよ…。
浩二「ぐあ~!雪菜ちゃんに幻滅されてしまったじゃね~か!流、貴様だけは絶対に許さんぞ!!」
俺「お前…、そういうのを八つ当たりって言うんだぞ…」
正確に言えば、自業自得とも言うんだけどね…。
浩二「え~い、黙れ黙れ!とにかく暇潰し対決で正々堂々と勝負だ!!」
俺「ああ、さっきの『暇潰しの恐ろしさ』発言から、話が脱線しまくってるから、勝負するなら早くやろうぜ!」
宏「…さっきから、お前らのやり取りを見てるだけでも全然飽きないよな」
雪菜「うん、ホントホント」
俺「…んな事言われても全然嬉しくないんだが…」
宏「でも浩二は物凄く喜んでるみたいだぞ…」
宏にそう言われて、浩二の方を見てみると確かに小躍りして喜んでいた…(汗
浩二「ひゃっほ~い♪これが俺の実力だぜ~!」
俺「…ひゃっほ~い、って…」
幾ら何でも喜び過ぎだろ…(激汗
…てか、実力って何さ?
俺「…きっと、すげ~単純って事なんだろうな…」
浩二「あん?何か言ったか?」
俺「いんや、べっつに~」
雪菜「…あはは」
浩二「おっしゃ~!それじゃ、今度こそ勝負開始だぜ!先手は俺からいかせて貰うぞ!!」
なんか勝手に浩二から先手って事になってますよ…。
ま、でも俺が先手になったとしても正直ルールがよぉ分からんので、浩二が先手をやってくれた方が俺としても有り難いんだけどね。
俺「おし!矢でも鉄砲でも豆腐の角でもドンと来い!!」
俺は浩二に対抗する為に、無駄にカッコイイ(ぽい)台詞で返してみた。
雪菜「…豆腐の角?」
宏「…何故に?」
…しかし、カッコ良くはなかったらしい…。
俺「や、なんとなく豆腐の角って固そうなイメージが…」
雪菜「でも実際には豆腐って角も柔らかいよね?」
宏「うん、豆腐は基本的に柔らかいよ。凍らせれば固くなるかも知れないけどね」
俺「…手痛いツッコミをありがとう」
チッ!現実主義者共め!!(爆
浩二「…なんだかよく分からんけど、始めていいのか?」
俺「…ああ、いつでもどうぞ」
浩二「んじゃ始めるぞ!暇潰し対決、第一回戦は一人しりとり対決だ!!」
俺「…は?一人しりとり対決?」
浩二「ありゃ?なんだ、流は一人しりとり知らないのか?」
俺「や、そりゃ知ってるけど、対決って具体的にどうすればいいんだ?」
浩二「勝負内容は簡単な事だ。ただ一人でしりとりを続けるだけでいい」
俺「…で?」
浩二「ひたすら一人でしりとりを続ける」
俺「……で?」
浩二「ひたすら一人でしりとりを続ける」
俺「…リピートアフターミー」
浩二「…スマン。異国語は分からないんだが…」
…や、異国語って…(汗
てか、こんな簡単な英語も分かんないんかい…(激汗
よくそんなんで、この高校に進学出来たもんだ…(爆
って、変なところで感心してる場合じゃなくて!
俺「あの~、一つ聞いていいか?」
浩二「ん?何だ?」
俺「一人でしりとりをするのは分かったが、お前がしりとりをしてる間、俺は何をすればいいんだ?」
浩二「俺が一人でしりとりをしてるのを見てればいいんじゃない?」
俺「…何で俺に聞く」
浩二「…さぁ?」
…なんていい加減な奴なんだ。
雪菜「とにかく、一度やってみようよ」
宏「やってみれば面白いかも知れないじゃん」
俺「…それは絶対にないと思うぞ」
浩二「うわ、アッサリ断言しやがって…」
俺「だって、やるも何もそもそも俺はただ見てるだけじゃん」
宏「でも、見てるだけでも新たな一人しりとりの新境地が開けるかも知れないぞ」
俺「どんな新境地だよ…」
つか、そんな新境地開きたくね~。
雪菜「まぁまぁ、そう言わずに一度だけやってみよ!ね♪」
俺「…だから、何で判定する立場のお前らの方がメッチャ乗り気なんだよ…」
雪菜&宏「見てて飽きないから♪」
俺「うっわ!すっげ、ハモった!?」
…てか、またそれかよ…。
俺「…はぁ。わ~ったよ!やればいいんだろ、やれば!!」
つづく
はい、そんな訳で今回は、入院中に暇潰しで書いた自作小説をアップしてみました~(笑
まだまだ拙い文章ですが、これからも暇潰し程度にお付き合い下さると幸いです☆
そして、もし良ければ読んだ感想等を頂けると、今後の参考になるので凄く嬉しいです♪