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枕の下に 希望の上に(6)

B級映画

掲載日:2017/12/14

レシートに書かれた

メモ書きを

クシャクシャにしては

ゴミ袋へ捨てる

西日の当たる部屋は

黄緑色のカーテンで

遮られていた

キッチンの椅子には

誰かが座った跡

今では誰かの跡




作り終わった味噌汁

換気扇は消えていた

いきなり鳴った炊飯器の音

普段と変わらないから

手探りに

普段と変わらない行動を探した

息を吐けば白い息

息を吸えば




語るに落ちる

広がる終わり

オリジナルの痛みは

誰も言葉にしない

我関せずで

知らないふりは

枯れ木のようだ

細い木々が

露呈しては

雪を纏う

あの景色に

取り残される




そのままになった椅子に

夕食を準備して

そのまま座って

食事をする

どんな時でも腹は空くと

知ってはいたが

それを感じる事は少ない




淡々と過ぎる時間に

響く咀嚼音

部屋の明かりで

明確になった黄緑色のカーテン

目の前の固形物が無くなれば

器を片付ける

一つ一つを決めていくのは

いつ以来だろうか




悟るに終わる

過ぎて遠く

オリジナルの痛みは

誰も表に出さない

我関せずで

知らないふりは

布団の中みたいだ

自らの温もりを

気に入り

時間を祓う

あの景色に

取り残される




白い蛇が

思い出を擦り抜けて

あれを殺せなかった人は

ストーカーになり

あれを殺した人は

普通に戻った

白い蛇が

睨みつける勢いは

想いの強さ

あれを殺しながら

人は生きていく

白い蛇の皮は

高く売れる

本当に高く

売れるのだ

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