学園では
学年末のテストが始まり
留年したくない
少し前に遡る
王都の学園では試験が終わり試験官が付けた採点や意見を聞き、筆記試験の採点をし誰をどのクラスに入れるか話し合っていた
ーーーー騎士科sideーーーー
「今回騎士科の試験は受けに来たもの同士を戦わせどれくらい動けるかを見る。例年までの試験官と戦わせるのではなく似たような背丈の者とどこまで戦えるかを見るためだ。」
騎士科の1人の先生がそう言うと頷いていた
「いやはや、噂通りの強さでしたなあの''王女''様。しかも美人でしたしね。」
1人の試験官をしていた者が少しニヤつきながら発言した
「手は出すなよ。にしても確かに強かったがその''王女''を軽々倒したあの少年かなり強かったですよね?」
同じ試験官をしていた1人の女性がそう言うと確かにという声が上がり始めた
「あの少年はリュウトと言うらしいですぞ。平民ですが筆記試験もほぼ満点に近い点数を取れていましたから、彼は間違いなくSクラスでしょう。」
この様にして騎士科にてリュウトのクラスが決まった
ーーーーー魔法科sideーーーーーーーーー
「なんなのですかあの魔法は!」
試験官をしていた1人の女性が興奮冷めやらぬ声で発言するとその場にいた試験官をしていた2人の男性が頷いていた
「ほほぅ、どの様な魔法だったのか?」
魔法科に長くいる老人の様な人がそう尋ねる
「彼は闇魔法付与と言ってました。そして火に付与させて、多分元はフレイムランスだと思いますがその様なものを使い的を一瞬で破壊し地面に着弾。部屋に耐震や防音の魔法を施してなければ学園全体に響いたでしょう。」
「ほう!」
女性の説明に老人はとても驚いた様子だった。それも無理なことではない。何故なら属性魔法闇とは世間では無意味な魔法と認識されている。理由は至極単純でLv1では全く役に立つ効果の物がないため時間の無駄といい全く見向きもしなかったからだ。だが今回その属性魔法闇を使う者が現れたのだからとても驚く。
そして驚いたのにはもう1つ理由があった
的を一瞬で破壊する魔法、この学園の魔法科にいる先生なら嫌でもわかるその威力。
「彼の名前と筆記の方の点数は?」
「名前はリュウト=ヘルマス。筆記は少し間違えていますが間違いなく高得点です。」
「うむ、では彼をSクラスに」
こうしてリュウトの魔法科のクラスが決まった
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