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プロローグ
人生で最初の連載小説です。
至らない点ご容赦ください。
「超能力とかあったらな〜」と思ったことのある人は多いと思う。
普通の人間にはない「才能」を欲するのはそう不自然なことではない。
だがそれがあまりに現実からかけ離れている事象、空を自由に飛べるとか不死身の肉体とかを夢想する人は「現実と向き合うだけの力が無い」と周囲からレッテルを貼られる。
しかし本当に力が無い人間だけだろうか?
現実世界で十分成功している人間にも、その現状に飽きている者は少なくないだろうし、その中の何人かが、現実的にありえないファンタジーな世界を望むのはある意味自然なことではないだろうか?
この命題を本気で考えた者の手により、物語の幕は開かれる。