シリウス
満天の星空。
街明かりもなく、木々も開けている。まるで星々に席を譲っているかのようだと思う。おまけに今日は新月で、風も少なく星々も瞬かない。最高のシチュエーションだと言えるだろう。
吐いた息が白い。あのときも、こんな空だったっけ。
満天の星空。
「おーいすばる、準備全部終わらせたぞ。つーかなんで俺一人で全部やってるんだよ……」
なゆたの声に私は振り向いた。おおげさに肩を自分で揉みながらこちらに近づいてきた、私と同じ顔。私の隣で立ち止まって、空を見上げてわっと小さくつぶやいた。
「すげぇな……こんなに見えるんだ」
でしょう、と私はちょっと自慢げに笑ってみた。小さいときはこのあたりに住んでいたけど、当時はこんな山の中なんて滅多にこなかった。
でもあのとき、私は一人でここに来て、ここが星を見るには最高の場所だって知ったんだ。そのあとすぐ越してしまったから、ここに来るのはあの夜以来。
あれがオリオン座、そっちはおうし座。こっちはこいぬ座で、それはふたご座。……あぁ、あのまだ木の上に少しだけ見えてるのがおおいぬ座かな。あの少し明るいのはミルザムって星だと思うから、きっとすぐに今夜のお目当てのあの星が昇るはず。
でも、となゆたがつぶやいた。
「でも何でまた急に、こんなとこ行きたいなんて言い出したんだよ?こんなくっそ寒い日にさ」
「何度も言ってるでしょ、返さなきゃいけないものがあるんだって」
なゆたは星空から視線をおろして、私にあきれた目を向けた。……私と同じ顔にそんな目で見られるのはなんだか変な気分だ。
「あれだろ、昔家出したときに……」
「そう、覚えてるじゃない」
「信じられるかよ、あんな話」
「じゃあいいよ、信じなければ」
口をとがらせてみせて、星空に視線を戻した。
あの夜と同じ空だ。
あれはもう十年も前のことになったんだ。つい昨日のようなのに。
小さい頃、なゆたが羨ましくってたまらなかった。
なゆたは足が速い。木登りが上手。勉強は…まあ私と同じくらい。
それだけじゃない。なゆたは誰とでもすぐに仲良くなれたし、私が怖いものも、なゆたは全然気にかけなかった。双子のはずなのにこうも違うものなのかって、いつも羨ましくて羨ましくて羨ましくて。
そんなんだから、お父さんもお母さんもなゆたばっかりほめているような気がしていた。最初のうちはそれもただ羨ましいだけだったのに、気がつけば私はどんどん卑屈になってしまっていた。
私はなゆたが出来ることが何一つうまくできない。同じ双子なのに。きっとお父さんもお母さんも、私のことなんか嫌いなんだ!
そう、ちょうど十年前の今日だった。なゆたはその日、国語のテストで七十点を取った。なゆたは国語が一番得意だったから、その点数を見てすっかりしょげかえっていた。私も同じ七十点だったけど、私の足取りは軽かった。だって国語は一番苦手で、いつも六十点くらいだったから!
あの日も今日と同じくらい寒かっけど、私は自分の点数がよかったのが嬉しくて嬉しくて、飛び跳ねるようにしながら家に帰った。
「ただいまー!」
「ただいま……」
「おかえりなさい。今日テストだったんじゃない? 見せてちょうだい」
お母さんに早速言われて、私は意気揚々とテスト用紙をランドセルからだそうとした。
「あれ?」
ない、私の七十点のテストがない!
私があわててランドセルをひっくり返している中で、なゆたが少しうつむきながら自分のテストをお母さんに差し出した。
「あら、なゆたが国語で七十点なんて珍しいじゃない」
怒られちゃうかな、と思ってちらりとなゆたの方を見た。なゆたはずっとうつむいたままだ。
でもお母さんは怒るどころか、困ったように笑って、なゆたの頭をなでた。
「まあ、そういうこともあるわよ。ちょっと調子が悪かっただけね。次頑張ればいいわ」
少し、卑屈な私が首をもたげた。私が得意な算数であんな点数をとっていたら、お母さんはあんなふうに頭をなでてくれただろうか。
「すばるはどうだったの?」
そうだ、七十点のテスト! あわててがさごそとすると、教科書に挟まっていたのを見つけた。
「はいっ!」
お母さんの目の前でばんっと広げた。
お母さんは笑みを浮かべてもくれなっかったように思えた。
「……すばるはいつもと同じくらいね。国語はもうちょっと頑張らないとねぇ」
卑屈な私が、どっとあふれ出た。
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!
なゆたが嫌いお母さんも嫌いきっとお父さんもだいっきらい!
無我夢中で走っていた。どこをどう走ったかなんて知らない。ただひたすら、嫌い嫌い嫌いと心の中で叫び続けて走った。ぼろぼろ流れ落ちる涙が邪魔だと思った。悲しい悔しい羨ましい嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!
「あっ」
涙でよく見えなくて、小さな石ころに蹴躓いた。痛い。余計に涙が出てきた。
ひとしきり泣いたら少し落ち着いて、私は周りを見渡してみた。だいぶ遠くまで来てしまったようで、目の前には見覚えのない小さな山。それに、あたりはすっかり暗くなっていた。そもそも家に帰ったのが夕方も遅い時間だったっけ。走っている間は気づかなかったけど、私はかなりの薄着で出てきてしまったようだ。真冬にこれでは寒すぎる。じっとしていては凍え死んでしまいそうで、私はせわしなく足踏みをしつつ手に息を吹きかけた。
ふと、空を見上げた。
「……すごい!」
見たこともないほどのたくさんの星が輝いていた。街灯もなかったけど、その星の光だけでも十分歩けそうだと思ってしまうほどの。一瞬寒いことも忘れて、ぼうっと星々にみとれていた。でも急に、かっと視界が明るくなって思わず目をつぶった。車だ。邪魔だな。
山の方を見上げた。あそこに登れば、車にも邪魔されず星を見ていられるかも!
「わああああすごい!」
山の真ん中あたりに少し開けたところがあったから、そこに寝そべって空を見上げてみた。視界一面星の海。遮る物も何もないし、邪魔な光も一切無かった。これが満天の星空。
あれはオリオン座、あれはおうし座…理科の授業で習った星座を一つ一つ指でなぞった。あっちはこいぬ座で、こっちの一番明るい星があるのがおおいぬ座。……そして、ふたご座。
ふたご座の神話を本で読んだことがある。カストルとポルックスは双子だったけど、弟のポルックスは神様で、兄のカストルは人間だったという。神様って言うんだから、ポルックスは何でも出来たんだろうなぁ。……私となゆたなら、姉の私はきっとカストル。弟のなゆたは、ポルックス。双子なのに、どうしてこんなに違うんだろ。……カストルは、自分と全然違う弟をどんな風に思っていたんだろう。あの本には書いてあったっけ、忘れた。
寒い。
帰ろうか、とも思ったけれど、道が分からない。それに私は駄目な子で、お父さんもお母さんもなゆたの方が好きなんだから、私がいなくなっても誰も困らないよ、
いらない子だから。
止まっていた涙がふっと湧いてきて星がぼやけた。
そんなことを思っていたら、ぱさり。急に何かが落ちてきて、視界が真っ暗になった。
「なに……?」
「そんな格好だと風邪を引くぞ」
落ちてきたのは暖かい紫色の布だった。降ってきた声は男のひとの声。布をのけると、男のひとが私のことを見下ろしていた。暗くてよく見えないけど、外国の人みたい。肌が浅黒くて、長めの髪の先はほのかに青く輝いて見えた。でも一番驚いたのはその目。とっても澄んでいて、まるで自ら光を放っているような、そんな青い目だった。
私は身を起こして座り直した。
「……あなたはだれ?」
悪い人では、なさそうだけど。
「……おまえはどうしてこんなところへ? 寒いだろう」
男のひとは私の質問には答えず、まっすぐに私の目を見つめて質問で返した。
「家出したの」
気がついたら、口からするりと出てきていた。話し出したらもう止まらない。私は全部話した。いつもなゆたばっかり贔屓されているような気がすること、なゆたが出来ることも私は何も出来ないこと。そして今日のテストの話。
「……私は『よくがんばったね』って、お母さんにほめてもらいたかったのに」
そう、褒めて貰いたかったのに。お母さんは全然褒めてくれなかった。
「私きっと、いらない子なんだ」
男のひとはそっと空を見上げながら、そうか、と小さく呟いた。私もつられて空を見上げた。相変わらずのとっても綺麗な星空。
「少し、話を聞いてくれるか」
唐突に男のひとが切りだした。
「……うん」
男のひとは耳に心地よい低い声で、ゆっくりと話し始めた。
「あの星を知っているか?」
すらりとした指が、空の一点を指す。その先には、数多の星の中でもひときわ明るい青白の星が一つ。
「あのいちばん明るいの?」
「そう、おおいぬ座の一番明るい星だ」
「しってる、シリウスでしょ。ぜんぶの星でいちばん明るいんだよ」
「そうだ、よく知っているな」
褒められて少し嬉しくなった。国語はなゆたに負けるけど、算数と理科なら得意だ。
「じゃあ、あの星の名前の由来まで知っているか?」
由来? それは知らない。
「そうか。『シリウス』という名前はな、『焼き焦がすもの』と言う意味がある」
やきこがすもの。
「こうやって今、まだそう夜も更けていない時間にああして見えるが、季節によって星が見える時間が違うのは知っているだろう?」
「もちろん!」
「あの星は八月になると、夜が明ける直前に地平線に昇るようになる。昔の人々は、それを基準に季節を知ったりしていた」
「んー、それも聞いたことあるかも」
「では、八月にはどんな印象を持つ?」
「いんしょう? イメージってこと?」
私はんー、と空を見上げながら少し考えた。
「えっとね、夏だからとってもあつい。あと夏休みだから楽しい!」
「……夏休みがどうとかは知らないが、その通り、夏は暑い。そして昔のヨーロッパではその頃は、太陽が照り干ばつが起こる季節だった」
「へぇ……」
「もしおまえがその当時の人々で、干ばつが起こる季節に決まってあんなに目立つ星が夜明け前の空に爛々と輝いていたら、その星をどう思う?」
んー、どうだろうか。
「……その星がちょっと、きらいになっちゃうかも。なんか、その、干ばつが起こるめじるしみたいになっちゃって、苦しいことを思い出しちゃうのかなって。……私国語が苦手だから、うまく言えないけど……」
言いたいことは伝わっている、と男のひとは優しい声で言ってくれた。
「その当時の人々もそう考えたんだろう。さらに人々はその星自体を干ばつを起こすものになぞらえて、その星を『焼き焦がすもの』―――シリウスと呼ぶようになった」
思わず膝を抱きかかえていた腕をきゅっとしめた。シリウスはかわいそうだ。シリウスは何も悪くないのに、ただその時期にあっていたというだけで、嫌われて。いらない星だなんて、言われてたりしたのかな。
……いらない、星。
「……シリウスより少し早く昇るあの二等星、ミルザムと呼ばれているが、あの星も災いの先触れのように思われていただろうな」
私だったら多分、卑屈にねじまがって、あっという間に逃げてしまっていただろう。今日みたいに。でもシリウスは今も昔もあそこで輝いている。星は逃げたりしない?それはそうかもしれないけど。
「でも面白いことに、別の地域ではシリウスは『恵みをもたらすもの』だったらしい」
男のひとの声が少し明るくなった。なんだかちょっと嬉しそう。
「え? でも干ばつの時期なんでしょ?」
「エジプトではその時期、ナイル川が氾濫して、大地に恵みをもたらしていた。シリウスが夜明け前に昇るということは、恵みの季節の到来を知らせるものだったのだろう」
なんだかとってもおかしな気分。同じ星なのに、ある地域では私みたいにのけもので、ある地域ではなゆたみたいにちやほやされてさ。膝を抱きかかえる腕をさらに締め上げた。
「……そういえば、おまえは誰かに、『いらない子供』だと言われたことがあるのか?」
「……ううん、ない」
ないけど、ないけど。でもみんななゆたっばかり見ているような気がする。私はなゆたが楽々とやってのけることを、何一つ出来ない駄目な子だから。
「おまえが出来て弟が出来ないことは何もないと?」
だってなゆたはなんだって出来るのに。足が速い、木登りが上手、誰とでもすぐ仲良くなれるし、……国語も得意。
あ。
「……算数と理科なら、なゆたよりもとくい……かも?」
そうか、と男のひとは少し笑った。
「それなら、それを覚えていればいい。『国語が苦手なすばる』ではなく、『算数と理科が得意なすばる』でいればいい。シリウスだってきっとそうだ、災いをもたらす『焼き焦がすもの』ではなく、恵みをもたらす『輝くもの』でありつづけようとしているから、あの星は今もあそこで輝き続けていられているのだから」
男のひとはその綺麗な青い瞳で、夜空に浮かぶシリウスを見つめていた。私もその視線をたどって、その明るい明るい、青白く輝く星を見つめた。あ、なんだか、男のひとの瞳の青と、ちょっとだけ似てるかも。
「…ぅ! すばるー!」
はっと我に返った。なゆたの声だ!私の名前を呼びながら、こちらに向かってくるようだ。
「あの、私」
そろそろ帰ります、と続けようと男のひとを振り返って思わず息をのんだ。
とっても綺麗だ。あの星と同じ、宝石みたいな明るい明るい青白い光を自らはなっているかのような、その瞳。
男のひとはにっこり笑って口を開いた。
「最後に一つだけ。……ポルックスはとても拳闘が強かったけれど、乗馬や軍事に関してはカストルの方が秀でていた。そして二人は互いに助け合い、兄弟として愛し合い、最強の双子だった」
目をそらすことが出来なかった。
「もしかして、あなたって……?」
「あっ、いた! すばる!」
振り向くとなゆたが息を切らして木々の間を抜けてきた。ダウンのコートに毛糸の帽子に手袋にととても暖かそうな格好だ。それを見て、急に寒さを思い出してふるえた。すっかり体が冷えてしまったみたい。
「まったくなんでこんなところに……お父さんもお母さんも心配してるぞ」
「心配?」
「うん。とくにお母さんなんて、『ゆうかいでもされたのかもー!』 ってそれはもうたいへんなさわぎだよ」
「……ごめんなさい」
そうか、お母さん、心配しててくれたんだ。……私、いらない子じゃなかったのかもしれない。そう思うと、冷えてしまった体の奥が、ほんのり暖かくなった気がした。
「ん、それどうしたんだ?」
なゆたが指さしたのはあのひとの紫色の暖かい布。そうだ、返すのを忘れていた。
「あのね、このひとが……」
振り返ってなゆたに紹介してあげようとしたのに、そこには誰にもいなかった。
「あれ……」
「どうした?」
「……ううん、なんでもない。家に帰ってから話すから」
「そうだな、帰ろう。寒いし」
あれ、そういえば。
「どうしてここがわかったの?」
ん、ああ。となゆたはこともなげに答えた。
「ふたごだから、かな」
そう言えば私、いつあのひとに自分の名前を教えたんだっけ。
もう一度青白い恵みの星を見上げた。
「……やっぱ信じられないってそんな話。その男のひとっていうのは、人間の姿になって現れたシリウスだって言うんだろ?」
寝そべって寝袋にくるまりながら星空を見上げていて、なゆたはそう言った。
「そりゃ、証拠がある訳じゃないけど。でも絶対そうだよ、あのひとはシリウスだったんだよ」
そっと畳んで胸の上にのせていたあの紫色の布をなでた。あの後すぐに引っ越してしまって、そのままずるずると返しそびれてしまっていた。なんとなくだけど、返すのなら今日、ちょうど十年の今日この場所でしかないと急に思いたって、なかなか信じないなゆたを無理矢理引っ張ってここまで来たのだ。
あれから十年、今年で私たちは二十歳になった。あれからちょっとは成長できたかな。
それにしても、とちょっとだけ可笑しくなって、くすっと笑ってしまった。
「なんだよ、急に笑い出して」
「いやぁ、いつもはなゆたの方がUFOだの幽霊だの、こういう話し始めてさ、私が真っ向から否定する側なのになぁと思っちゃって」
「まあなぁ……」
あ、シリウス!木々に隠れていたのが昇ってきて、その青白い光が目に飛び込んできた。なゆたも顔を上げてシリウスを見つめた。
「そういえばさ、すばる」
「んー?」
「……小学生の頃さ、おまえが羨ましくってしょうがなかったんだ」
「えっ」
思わずシリウスから目をそらしてなゆたの横顔をまじまじと見つめた。あのなんでも出来たなゆたが? あ、算数と理科は私が得意だったけど。
「あの家出の時からかな、すばるがとっても大人に見えたんだ。双子で顔は一緒、当然年も一緒。でも俺がどろまみれになって遊びほうけてたようなときに、すばるはいつもしっかりして見えてさ。俺もすばるみたいになりたいって思ってたけど、どうやったら大人になれるかなんて知らなかったし、空回りばっかりしてた」
なゆたはふふっと笑った。俺ってガキだなぁと小さく呟きながら。
「でも『シリウスが人間になったー!』 なんて言うあたり、すばるもガキなんじゃないのか?」
「むっ、私の方がちょっとだけお姉ちゃんだってことを忘れたの?」
二人で顔を見合わせて、ぷぷっと吹き出した。
「どっちも同じくらいガキだよなぁ」
「しょうがないでしょ、双子なんだし」
一通り笑って、また視線をシリウスに戻した。青白く輝く、恵みの星。
満天の星空。
「よいのですか、彼女と話さなくて」
はるか星空の彼方の星の宮。青い瞳の主に、はるか地上に眠ってしまった双子を見ながら青年は問いかけた。主の手には十年ぶりに戻った紫色の肩掛け。
「……大丈夫だ。あの子供はまっすぐ成長している」
そう言って主は目を細めて双子を見下ろした。青年はふっとほほえんだ。
「がらにもなくあんなことをして。昔を思い出しでもしたのですか」
それを聞いて、主は顔を上げて青年を見つめた。
「……まあな。あの頃はミルザム、おまえもわたしと一緒になにかと言われていたのではないか」
あぁ、そんなこと。青年は小さく首を振った。
「私はミルザム、良くも悪くもシリウス、あなたの季節の来訪を『予告するもの』ですから。それにあなたは災いをもたらす『焼き焦がすもの』ではなく『恵みをもたらすもの』でありつづけると、彼女にそう言ったのは他でもない、あなたではないですか」
「……それもそうだな」
そう頷いて視線を戻す。まだ少し幼さも残る双子の寝顔。すっと視線を上に上げた。広がる冬の星の海原。そう、世界は広い。どこかで誰か一人でも、己を真っ直ぐ見つめてくれるのなら、あと何億年でもここで輝き続けていらる。そんな気がする。
満天の星空。
【 シリウス(Sirius) 】おおいぬ座のα星で、太陽を除けば地球上から見えるもっとも明るい恒星である。名前はギリシャ語で「焼き焦がすもの」を意味する「セイリオス(Seirios)」に由来する。古代エジプトでは肥沃の女神ソプデト(ソティス)として崇拝された。また、おおいぬ座β星ミルザム(Mirzam《ムルジム:Murzimとも》)はシリウスが昇る前に昇ることから、「予告するもの」という意味がある。
(wikipediaより一部引用)