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第二幕へ
平穏は訪れ、だれもが平和を当たり前となった今、奇跡も伝説も忘れ去られる。
ウイルの死は、誰にも伝えられることなく、誰からも触れられることもなく、ただそこにある。
朱里は運命を受け入れ、前へと一歩を踏み出した。
だが、現実はそれほど艶やかではない。
彼等を取り巻く運命が、日陰の下に蠕きだす。
オンコジーンの伝説はまだ終わらない…
いや、始まったばかりなのかもしれない。
時は過ぎ、伝説は再び幕を開けようとしていた。
第二幕、不滅のオンコジーンへ…
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