補助女子委員莉桜
「――というわけだ、久遠。お前、写真部なんだから暇だろう? この資料の整理運搬、明日までに頼むわ。ガハハ!」
特大の腹を揺らし、脂ぎった顔で下卑た笑いを浮かべているのは、学年主任の肥田だった。安物のネクタイは歪み、ワイシャツの腹部ボタンは、その醜悪にせり出した脂肪の圧力に耐えかねて今にも弾け飛びそうだ。
本来、この膨大な資料整理と運搬は、補助女子委員である莉桜がやるべき仕事だった。だが、肥田は当然のようにその重労働を俺に押し付けた。
「高嶺は、ワシの手伝いで忙しいからなぁ」
そう言って、彼は黄色く変色した歯を剥き出しにして笑った。本音は透けて見えている。莉桜に「君の大変な仕事はワシが片付けておいたよ」と恩を売り、貸しを作る一方で、面倒な実務はスクールカーストの最底辺に位置する俺――反論することすら許されない「風景」の一部に過ぎない存在――に丸投げしたいだけなのだ。
だが、それ以上に俺の胸をざわつかせたのは、その後の言葉だった。
「高嶺さんは俺が作業をやる間、何をしてるんですか?」
俺の問いに、肥田は待ってましたと言わんばかりに、ねっとりとした舌なめずりをして答えた。
「高嶺は……ほら……役に立つからなあ。ワシの手伝いだ。彼女は**『補助女子委員』**に選ばれただろう? 学園が認めた美貌とスタイルを持つ者だけが、ワシら中年男性教師の業務を間近でサポートする名誉ある役割だ。だからワシの『特別顧問棟』――あそこの離れの部屋でな、事務作業を手伝ってもらうことにしたんだ。あそこなら静かだし、二人きりで、じっくりとワシの仕事ができる」
肥田は、もっともらしい「正論」を盾に、逃げ場を塞ぐような言葉を重ねた。補助女子委員に選んだのは肥田自身であるのに。
「いいか、久遠。高嶺はな、補助女子委員の中でも特に有能だ。本来彼女がやるべき雑用をお前に回したのは、ワシの個人的な極秘事務を彼女に手伝わせるためなんだよ。人目の多い場所では、ワシは、集中できんだろう。教師の雑務を、選ばれた優秀な生徒にサポートさせる。これも立派な役割だろ?」
「あそこなら、誰も来んし、来ても鍵がかかってて入れん。じっくりと生徒と教師が仕事を通じて、時間を共有する。実に有意義な時間だと思わんか?」
肥田の口角からは、隠しきれない欲望の湿り気が漏れていた。自分より一回りも二回りも小さな、あの完成された肉体を狭い個室で独占し、自分の「手伝い」という名の下に意のままに動かせる悦びに、彼の醜悪な自尊心は肥大しきっている。
特別顧問棟。廊下からも人目が届かないその場所で、莉桜があの中年男性と二人きりで何をさせられているのか。肥田のその匂わせるような、自分が莉桜を完全にコントロールしていると言わんばかりの優越感に満ちた口ぶりに、俺の指先が微かに震えた。
「……あ、おい。運搬、忘れるなよ」
肥田はそう言い残すと、莉桜が待つであろう離れへと消えていった。
俺の目の前には、うず高く積まれた段ボールと資料の山が残された。
(……断るべきだ。いや、断れるのか?)
俺の心の中で、かつてないほどの激しい葛藤が渦巻く。
ここで俺が黙って段ボールを運べば、莉桜は間違いなくあの密室で、肥田の執拗な視線と欲望に晒され続けることになる。彼女の「補助女子委員」という立場は、教師への絶対的な奉仕を意味している。俺がこの不当な労働を拒否し、「彼女にやらせるべきです」と突っぱねれば、彼女は離れから呼び戻されるかもしれない。
だが、その瞬間、俺の脳裏に肥田の冷酷な顔が浮かぶ。
もし俺が逆らえば、肥田の怒りの矛先は、非力な「風景」である俺だけでなく、莉桜にも向くだろう。彼女の成績、内申、そして学園での立場。それらすべてを握っているのは、目の前の醜悪な中年男なのだ。
俺は選択をする。
(俺が従うことで、莉桜は『外の重労働』からは守られる……。莉桜のためには、俺が泥をかぶって、黙って従い続けるのが正解なんじゃないか?)
そんな、自分を納得させるための卑怯な言い訳が心を侵食していく。俺がここで汗を流し、ボロボロになって働くことが、彼女への唯一の献身であり、彼女を少しでも楽にさせる道なのだと。たとえその間、彼女が密室であの男の毒に当てられていたとしても。
(……ごめん、莉桜。俺には、こうすることしかできないんだ)
俺は奥歯が砕けるほど噛み締め、目の前の段ボールを一つ、力任せに抱え上げた。
その重みは、そのまま俺の無力さと、彼女を密室に置き去りにした罪悪感の重みだった。
窓の外では夕陽が校舎を真っ赤に染め上げ、不吉なほど長い影を伸ばしていた。俺は一人、埃にまみれた資料の束を抱え、重労働に明け暮れていた。
階段を上り下りするたび、膝が笑い、背筋を鋭い痛みが走る。腕の筋肉が悲鳴を上げ、首筋にはねっとりとした嫌な汗が伝う。
(……莉桜は今、あいつと二人きりで……)
脳裏をよぎるのは、あの「離れ」の情景だ。
「補助女子委員」として、肥田のすぐ隣で書類を整理する莉桜。窓を閉め切った密室で、彼女の瑞々しい肌が、淀んだ空気の中で白く浮かび上がっている。肥田が「指導」と称して、彼女の細い指や、制服越しに見える柔らかな曲線に触れようとしているかもしれない。
俺は重い梱包荷物を運びながら、いつか見てしまった光景を反芻していた。
踊り場階段、俺の目の前を歩いていた莉桜。短めのスカートの裾から覗いた、白のパンティの食い込み。アスリートのようなしなやかさと、少女特有の柔らかさが同居したその一瞬の美しさを、俺はレンズではなく脳裏に焼き付けていた。
今、あの「白」が、肥田の醜悪な指先に汚されていないだろうか。
その想像が、肉体の疲労以上に俺の心を摩耗させていった。
「……やっと、終わった」
午後7時。3時間は経っていただろうか。
最後の梱包を終えた頃には、廊下は完全に闇に包まれていた。校内放送のチャイムもとっくに終わり、聞こえるのは自分の荒い呼吸と、遠くで響くカラスの鳴き声だけだ。
疲労困憊の俺が、縋るような思いで保健室のドアを引くと、そこには予備のベッドの縁に腰掛け、力なく足を揉んでいる莉桜がいた。
「え……久遠くん」
彼女の制服は僅かに乱れ、スカートから伸びる白く引き締まった太ももが、夕闇の中で目に毒なほど眩しい。
「高嶺さん……肥田先生の手伝いは?」
「……ん、終わったわよ…」
莉桜から漂うのは、学校の備え付けの安っぽい洗剤とは違う、どこか人工的で無機質な、それでいて暴力的なまでに清潔な高発泡ボディソープの香りだった。
自嘲気味に微笑む彼女の唇は、微かに震えているように見えた。その香りは、つい先ほど、汚れを削ぎ落とすかのように念入りに肌を洗ったばかりであることを無言で物語っている。
「……高嶺さん、その香りは……」
俺の問いに、莉桜は一瞬だけ瞳を伏せた。保健室の薄暗がりの中で、彼女のうなじが夕闇に白く浮かび上がる。
「……あ…先生の手伝いで少し汗かいちゃって、顧問室のシャワー借りたの。先生には内緒って言われてるから、内緒ね」
莉桜は、どこか言い訳をするような、それでいて自分に言い聞かせるような細い声で囁いた。
「先生には内緒」――その言葉の響きが、俺の胸の奥をどろりとした不安で満たす。離れの密室、施錠された扉、そして、そこで「手伝い」を終えたばかりの少女が、教師の管理するシャワー室で肌を洗わされたという事実。高発泡ボディソープの香り。
その「暴力的なまでに清潔な香り」は、彼女自身の意志というよりは、まるで肥田の痕跡を消すために、あるいは肥田という男の趣味を押し付けられた結果であるかのように、異様に濃密に漂っていた。
「……そんなに真っ赤な顔して。私の代わりに、あんな重労働引き受けたからでしょ? バカね、久遠くん。黙って従う必要なんてなかったのに」
言葉とは裏腹に、彼女の瞳には隠しきれない慈しみが宿っていた。
「座って。……ひどい凝りだわ」
拒む隙もなかった。莉桜は俺を無理やりパイプ椅子に座らせると、迷いのない動作で俺の背後に回った。
次の瞬間、俺の両肩に、柔らかく、けれど驚くほど力強い「熱」が乗った。
「っ……!」
「静かにして。……ここ、石みたいに硬くなってる」
莉桜の白い、繊細な指が、俺の凝り固まった筋肉を的確に捉え、深く沈み込んでいく。
彼女が力を込めるたび、背後にある彼女の身体が、密やかに俺の背中へと接近する。
高発泡ボディソープの香りと、彼女自身の体温が混ざり合い、濃密な空気となって俺を包み込む。ブラウス越しに伝わる、圧倒的な胸の質量が、俺の背中に、吸い付くような膨らむブラウスの質感が、押し付けられ、彼女が指を動かすリズムに合わせてその形を変える。
「あ……ふぅ……」
莉桜が無自覚に漏らす、集中した時の吐息が耳朶を打つ。
莉桜の指が俺の肩を深く掴むたび、彼女の重心はより一層、前傾していく。
「ん……っ、本当にひどい凝り……。久遠くん。あはは、硬くなるまで頑張ってくれてありがとね」
莉桜が無意識に漏らす言葉には、湿り気を帯びた熱が混じっていた。
彼女がぐっと体重を乗せ、親指を肩の深部へと沈ませる瞬間。背中に押し当てられた豊かな胸の弾力が、逃げ場を失うように左右へと、そして深く上下へと押し潰される。ブラウスの薄い生地一枚を隔てているだけとは思えないほど、彼女の体温がダイレクトに俺の背骨へと染み渡った。
「っ……あ、高嶺、さん……」
「しっ、動かないで。……まだ、解しきれてないんだから」
彼女はそう言うと、さらに密着を強める。
俺の背中には、彼女の肋骨の硬さと、それを包み込む圧倒的なまでの肉の柔らかさが交互に押し寄せ、押し戻されていく。彼女が揉むリズムに合わせて、その弾力は「むにり」という擬音が脳裏に浮かぶほど生々しく形を変え、俺の背中の感触を塗りつぶしていく。
巨乳娘らしく莉桜自身、無意識の弾力密着で俺を激しく翻弄している事に気付かない。
彼女が力を込めるたびに、俺のうなじには彼女の熱い吐息が絶え間なく吹きかかり、彼女本来の清廉な香りと、シャワー直後の少女特有の甘い匂いが、理性をじりじりと溶かしていく。
「……ねえ、久遠くん。背中、すごく熱いよ」
莉桜は俺の耳元に唇を寄せるようにして囁いた。
その瞬間、彼女の胸の圧迫感はさらに増し、俺の背中全体が彼女の胴体に完全に同化するような錯覚に陥る。彼女の心臓の鼓動が、俺の背中を介して自分の鼓動と重なり合う。
彼女の甘い吐息が首筋を撫でる。
俺を癒やそうとする彼女の献身的な指先と、背中に絶えず押し当てられた豊かな膨みの感触。
俺が肥田に従い、彼女を密室に置き去りにしてしまった後ろめたさを、上書きするように彼女の「熱」が浸透してくる。
「座ったままだとやりにくいね…そうだ久遠くん、今日のお礼、ほら寝て!」
有無を言わせぬ強引さで、彼女は俺の身体を予備のベッドへと押し倒した。使い古されたシーツの、かすかな消毒液の匂いが鼻を突く。だが、それ以上に俺の全感覚を支配したのは、すぐに上から覆い被さるようにして乗ってきた莉桜の**「重み」**だった。
「ちょ、高嶺さん……!?」
「いいから。……君は、私のために頑張ったんだもの。今度は私が、君をリラっクスさせてあげなきゃ……」
「いや、高嶺さん。悪いよ、俺、汗もかいてるし……」
「いいから。……君、さっきから肩が上がらなくなってるじゃない。私のせいでそんなになっちゃったんだから、責任取らせて?」
「っ……あ……!」
次の瞬間、湊の腰のあたりに、ずっしりと重厚な**「重み」**が乗った。
彼女は俺の腰のあたりに膝をつき、跨るような姿勢で全体重を預けてきた。スカートの裾から剥き出しになった、瑞々しい生足の太腿が俺の脇腹を左右からギュッと締め付ける。シャワー上がり特有の、吸い付くような肌のヌメリと熱がダイレクトに伝わり、俺の理性をドロドロに焼き切っていく。
スカートの布越しでもはっきりと伝わる、彼女の大きなお尻の**「とろけるような肉感」**。
少女特有の柔らかさと、女として鍛えられたしなやかな重みが、湊の腰の骨をミシリと沈ませる。
莉桜が前傾姿勢になり、俺の肩に再び手をかけた瞬間、椅子に座っていた時とは比較にならない衝撃が走った。
「ん……っ、本当にひどい……カチコチだよ。…。腰まで、鉄板みたいに硬くなってる」
彼女が力を込めて揉みほぐすたび、背中には暴力的なまでの肉の柔らかさが押し付けられた。
莉桜が湊の肩に両手をかけ、グイッと力を込める。
その拍子に、彼女の豊かな胸が、湊の背中に**「むにゅり」**と深く形を変えながら完全に押し潰された。
彼女が腕を動かし、身体を揺らすリズムに合わせて、その圧倒的なお肉の質量は俺の背中をデタラメに、けれど甘美に蹂躙し、逃げ場のない熱を叩き込んでくる。
(……まずい、これ、近すぎる……!)
湊の鼻腔を、彼女のバニラの香りと、彼女の匂いの混じった体温が直撃する。
彼女が腕を動かすたび、背中を蹂躙する**「デタラメな抱擁力」**。
ブラウス越しとは思えないほどの肉の熱量が、湊の背骨をじりじりと焼いていく。
「あ、あぁ……高嶺さん、そこ、効く……」
「ふふ、でしょ? 私、実はこういうの得意なんだ。……湊くんが気持ちいいって言ってくれると、私まで、なんだか嬉しくなっちゃう」
莉桜の声は、どこか幼い少女のような純粋な喜びに満ちていた。
けれど、その動きは残酷なほどに官能的だ。
彼女が深く腰を落として指を沈ませるたび、湊の太ももの間に、彼女の生足のヌメりとした熱が伝わり、ズボンの内側の「鋼鉄」が、もはや隠しきれないほどに暴走を始める。
「……あれ? 湊くん、なんだか、さっきより身体が熱くなってない?」
莉桜が耳元で、ねっとりとした吐息を吐きながら囁く。
彼女の胸の弾力はさらに形を変え、湊の背中全体を包み込むように広がる。
それはもはや「マッサージ」という名の、逃げ場のない**「肉の福音」**だった。
「ひ、冷や汗が出てきただけだよ……」
「嘘つき。……心臓の音、背中までドクドク響いてるわよ? クスクス、可愛いんだから」
さらに、彼女が深く腰を落として力を込めるたびに、俺の臀部には彼女の大き目なお尻の蠱惑的で弾力感のある柔らかな重みがのしかかった。彼女のお尻の重みが俺の身体に響き、ベットに押し付け隠している硬くなった股間を刺激する。
「…う…くっ…」
しなやかな美脚の筋肉と、少女特有の肉感的で弾力性のある大き目の美ヒップ。その二つが交互に俺の身体を圧し、シーツの底へと深く深く沈めていく。
「(……まずい……っ、こんなのッ……!)」
背中を圧迫する巨大な果実のような肉感、腰をガッチリ挟み込む生足のヌルりとした熱、そして鼻腔を狂わせる高発泡ボディソープの香り。それら全ての刺激が、俺の下腹部に猛烈なエネルギーとなって集束していく。
俺の意思なんてゴミ同然だった。ズボンの内側でそれは、言葉すら生ぬるいほど急速に膨張し、鉄のように硬度を増していった。自分でも恐怖するほどの質量となった熱塊は、下着をミリミリと押し込み、限界を超えて暴れだそうとする。
「ふぅ……あはは、久遠くん。そんなに固くならないで。リラックスしてよ」
耳元で、莉桜の弾んだ吐息がねっとりと跳ねた。硬くなっているのは背中じゃない!と思いつつ。
高発泡ボディソープの香りに混じって、彼女自身の、抗いがたい誘惑を放つ女、としての甘い体温が脳ミソを直接かき回す。
彼女がマッサージの手を腰へと移動させるたび、俺の身体の上を彼女のたわわな胴体がズリズリと滑り、剥き出しの太腿が俺の腰を激しく擦り上げる。その摩擦が、破裂寸前まで張り詰めた俺の熱を帯びた塊を容赦なく刺激し、頭の中が真っ白に弾け飛ぶような快感が突き抜ける。
「先生には内緒」と言った彼女の言葉が、この閉鎖的な暗闇の中で、淫靡な呪文のように響き続けていた。
「……ねえ、久遠くん。身体……さっきよりずっと、熱くて硬くなってるわよ?」
彼女の指が、俺のうなじを、まるで獲物を愛でるように優しく愛撫しながら這い上がった。
マッサージの痛みなんてとっくに消え失せ、そこにあるのは、ただ圧倒的なまでの「女」の質量と、逃げ場のない快楽の泥沼だけだった。
俺の指先が、引きちぎらんばかりにシーツを強く握りしめる。
(気づかれる……気づかれるッ……! )
「風景」でしかなかったはずの俺の日常が、莉桜の放つ圧倒的な肉の弾力と、瑞々しい生足の熱量、そして暴走する自らの本能によって、ドロドロに溶けて崩れ去ろうとしていた。
「はい! 終わり! 軽くなったでしょ?」
莉桜はそう言うと、俺の腰に乗せていた蠱惑的で弾力感のある大き目なとしたお尻の重みをひょいと持ち上げ、ベッドから降りた。
瞬間、背中を蹂躙していた**「超弩級な弾力」と、腰を締め付けていた「生足の熱」**が嘘のように遠のいていく。
「あ……、あぁ……」
俺は、あまりの喪失感に情けない声を漏らしそうになった。
だが、事態はそれどころではない。
ズボンの内側では、彼女のデタラメな肉感によって限界まで怒る暴走する本能が、いまだに破裂せんばかりの熱を持って暴れ回っているのだ。
「……久遠くん? どうしたの、そんなに丸まって。まだどこか痛む?」
莉桜が不思議そうに覗き込んでくる。
その無防備な仕草でブラウスの隙間から覗く、先ほどまで俺の背中を押し潰していた白く瑞々しい果実の谷間。
俺は慌ててシーツを掴み、腰を折るようにしてその「異様な膨らみ」を隠した。
「い、いや……! 完璧だ。すごく、軽くなったよ。ありがとう、高嶺さん」
「ふふ、なら良かった。……本当に頑張りすぎなんだから」
彼女は悪戯っぽく微笑み、乱れた金髪をさらりと手で整えた。
その動作一つ一つに、高発泡ボディソープの香りと彼女自身の、抗いがたい誘惑を放つ女、としての甘い体温が混ざり合い、残り香となって鼻腔をくすぐる。
彼女にとっては、これはただの「お礼のマッサージ」に過ぎないのかもしれない。
だが、その暴力的なまでの肉の質量に晒された俺にとって、日常という名の防波堤はすでに決壊し、ドロドロの濁流に飲み込まれた後だった。
「……さ、帰ろ? あんまり遅くなると、また肥田先生に見つかっちゃうし」
「肥田」という忌まわしい名前が、甘美な熱に浮かされていた俺を引き戻す。
あの醜悪な指先が、もし俺の背中を蹂躙したこの完璧な肉体に、同じように触れていたとしたら――。
胸の奥を焼くような焦燥感と、下腹部で暴走する熱い塊。その矛盾する二つの衝動に、俺の理性が悲鳴を上げる。
俺はズボンの内側の「異常な硬度」を悟られないよう、不自然なほど深く腰を曲げ、バッグを盾にするようにしてベッドから立ち上がった。
「ちょっと、大丈夫? まだ足元がふらついてるみたいだけど……」
莉桜が心配そうに顔を覗き込んでくる。
その拍子に、俺の視線は彼女のブラウスの隙間に吸い寄せられた。
(……デカすぎる……)
ボタンが弾けそうなほどパンパンに張った、爆ぜんばかりの双丘。
さっきまで俺の背中を、シーツを深く沈ませる重みとして押し潰していたあの肉の感触が蘇り、喉の奥がカラカラに乾く。
さらに、彼女が歩き出すために背を向けた瞬間、俺の目は釘付けになった。
短いミニスカートの裾を押し上げるような、傾斜のある蠱惑的で大き目なお尻のカーブ。
さっきまで俺の上に乗って、どっしりとした重みで腰を蹂躙していたあの肉の塊が、一歩ごとにぷるんと揺れている。
至近距離で見つめる彼女の瞳は、純粋に「人を癒やせた」という喜びに満ちていて、そのあまりの眩しさに俺の心臓は跳ね上がる。
「う、うん……。高嶺さんのマッサージが、その……あまりに、気持ち良すぎて……」
声を震わせながら絞り出したその言葉に、莉桜の顔がパッと華やいだ。
「本当? あはは、そう言ってもらえるのが一番嬉しい! 私、誰かを楽にしてあげられた時が、一番『生きてる』って感じがするの」
彼女は自分の胸元に手を当て、弾むような声で笑った。
その動作に合わせて、ブラウスの中で**「豊饒を極めた肉感」**がゆさりと揺れる。
彼女にとっての「癒やし」は、この圧倒的な質量を武器にした、無自覚な蹂躙に他ならないのだ。
「……湊くんがそんなに喜んでくれるなら、私、もっと勉強しちゃおうかな。次はもっと、奥の方まで解してあげるからね?」
満足げに胸を張る彼女の、どこか誇らしげな横顔。
俺が今、どれほど破裂しそうな本能と戦っているかなど露知らず、彼女は「癒やしの天使」としての悦びに浸っている。
「……じゃあ、行こうか」
彼女が先に立って歩き出す。俺はその一歩後ろをついていくことになった。
薄暗い廊下、窓から差し込む月光が、彼女の**「暴力的な曲線美」**を非情なほど鮮明に照らし出す。
目の前で左右にゆったりと揺れる、ミニスカートに包まれた、たわわに実った、豊穣を秘めた大き目な美尻。
一歩踏み出すたびに、その肉厚なふくらみがスカートの生地を内側から押し広げ、ぷるんと弾む。さっきまで俺の腰の上に乗っていた、あの**「とろけるような肉の重畳」**が、今は目の前で無防備に躍動している。
(……くそ、収まるどころか、ひどくなってる……)
ズボンの内側で、怒る熱を帯びた塊が、一歩歩くごとに内腿を激しく擦り上げる。
その摩擦がさらなる快感を生み、熱い塊は今にも布地を突き破らんばかりに硬度を増していく。俺は不自然に前かがみになりながら、バレないように必死でバッグを前に抱え直した。
莉桜はそんな俺の窮地も知らず、時折振り返っては、自分のマッサージが成功した満足感で頬を染めている。
「ふふ、湊くん。なんだか歩き方がぎこちないよ? まだ腰、重いかな?」
「い、いや……! 完璧だ。本当に、すごく……『効いてる』よ」
俺は裏返りそうな声を必死に抑えて答えた。
足取りはまだ覚束ない。けれど、背中に残された柔らかな余韻と、目の前で揺れる**「蹂躙的な質量」**。
夕闇の保健室で起きた「内緒」の出来事は、消えない熱となって俺の身体に刻まれていた。




