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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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91/202

黒き天使 – 第三章 第91話「偏見と覚悟」

第三章、第91話です。

今回はトーナメントの戦いだけでなく、

「偏見」と「信念」が正面からぶつかる回になりました。

レオンはクリザード族として差別を受けながらも、

怒りではなく信念で戦おうとします。

そして、その姿を見てララの心にも変化が生まれ始めます。

力だけではなく、

心の強さとは何かを描いたエピソードです。

それでは第91話をお楽しみください。

闘技場は炎の光に照らされていた。

観客席からは大きな歓声が響き、金属の鎧や武器が光を反射する。

第二フェーズの戦いはますます激しくなっていた。

実況の声が闘技場全体に響く。

「第二フェーズ、次の戦い! クリザード族の戦士レオンと、クスプリアンの戦士ララが、クスプリアンの精鋭――ザイロスとセラフィナと激突する!」

観客がどよめく。

レオンとララが並んで闘技場へ歩き出した。

レオンはいつものように笑っている。

「行こう、ララ。二人なら大丈夫だ。」

ララは小さく頷いたが、その表情はどこか硬かった。

一方――

対面にはザイロスとセラフィナ。

二人は明らかに軽蔑の表情を浮かべていた。

ザイロスが鼻で笑う。

「見ろよ。クリザードがクスプリアンに挑むだと?」

セラフィナも冷たい声で続ける。

「あなたみたいな存在がここに立っているだけで恥ずかしいわ。」

彼女の視線がララへ向く。

「そしてあなたも……クリザードと組むなんて、恥を知りなさい。」

闘技場の空気が一瞬凍る。

しかしレオンは怒らない。

むしろ――笑った。

「すごいな。そんなに怒りがあるなんて。」

彼は肩をすくめる。

「でも大丈夫。全部ぶつけてくれていい。」

ザイロスが歯を食いしばる。

「ふざけるな!」

戦闘が始まった。

緑と黄色の光が闘技場を覆う。

ザイロスが巨大な緑の槍を作り出し、レオンへ投げつける。

レオンは軽く体をひねって回避した。

「速いな。」

彼は風を操り、槍の軌道を逸らす。

セラフィナが無数の光弾を放つ。

ララが反射的に防御するが、レオンが先に前へ出た。

土の壁が立ち上がり、攻撃を受け止める。

「俺は知ってる。」

レオンが穏やかに言う。

「クリザードが恐れられている理由。」

ザイロスが叫ぶ。

「なら分かるだろう! お前らは裏切り者の種族だ!」

レオンは静かに首を振る。

「違う。」

そして言った。

「俺は憎しみで戦わない。」

観客席がざわめく。

「俺はララが好きだ。」

ララの目が大きく開く。

「クスプリアンも好きだ。」

彼は笑った。

「みんなで争う未来なんて、つまらないだろ?」

セラフィナが激怒する。

「黙れ!」

彼女の光弾が爆発する。

しかしレオンは風の渦を起こし、攻撃を受け流した。

その間、ララはレオンを見つめていた。

さっきまで迷っていた目が――

少しずつ変わる。

観客席。

リーが腕を組む。

「レオンはいつも笑っている。」

リウが頷く。

「それがあいつの強さだ。」

VIP席ではローラが険しい表情をしていた。

「どうして……」

彼女はララを見る。

「そんな顔で彼を見るの?」

闘技場では戦いが激しくなっていた。

ザイロスとセラフィナが同時に攻撃を放つ。

巨大な光の波。

レオンはララの前に立つ。

地・風・水の力が防御を作り出す。

「大丈夫。」

レオンは振り返らずに言った。

「ララが隣にいるなら、何が来ても怖くない。」

ララの胸が強く鼓動する。

レオンが叫ぶ。

「イエスが俺の心にいる! そしてララが隣にいる!」

巨大な衝突が起きる。

光が闘技場を覆う。

観客席が総立ちになる。

実況が叫ぶ。

「まだ勝負はついていない!」

ララはレオンを見る。

その笑顔。

その覚悟。

彼女の瞳が輝いた。

ナレーションが静かに響く。

「戦いはまだ終わらない。だが、ララの心には小さな火が灯った。」

「それは希望の火。」

「次回、戦いは頂点へ――」

光がゆっくりと消える。

――第91

第91話を読んでくださり、ありがとうございます。

今回はレオンの信念と、ララの心の変化を中心に描きました。

戦いの中で言葉が持つ力や、偏見と向き合う強さもテーマになっています。

まだ戦いは終わっていません。

次回、第92話ではこの戦いがさらに激しくなり、

レオンとララの絆が試されることになります。

本日公開したワンショットも、

本編とつながるテーマを持っていますので、よろしければぜひ読んでみてください。

また作者ページでは:

・キャラクタープロフィール

・世界観設定

・主題歌や音楽イメージ

なども掲載しています。

ブラジルで仕事をしながら、通勤時間や夜の時間を使って少しずつ書き続けています。

感想や応援が本当に励みになります。

これからも『黒き天使』をよろしくお願いします。

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