黒き天使 第二章 最終話 第51話「トーナメント開幕」
ついにここまで来ました。
『黒き天使(Anjo Negro)』第2章・最終話になります。
遠いブラジルから、この物語を書き続けてきました。
毎日の仕事の通勤中、バスの中でスマートフォンを使って少しずつ書き、帰宅後も修正を重ねながら投稿しています。
正直に言うと、日本語も文章力も、まだまだ未熟です。
それでも、子供の頃から大好きだった日本のアニメや物語に影響を受け、
「いつか自分も物語を届けたい」
その思いだけでここまで書き続けてきました。
読んでくださっている皆様のおかげで、この第2章の最後まで辿り着くことができました。
本当にありがとうございます。
この最終話、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
宇宙は静かに、しかし確実に熱を帯びていた。
各組織の戦士たちは、それぞれの船の中で準備を整えている。
誰もが理解していた。――この戦いは、ただの試合ではない。
運命を決める戦いになる。
アルファの船内、静かな部屋でララはホログラムのデータを確認していた。
対戦相手、戦闘記録、能力分析。すべてを何度も見返している。
その横で、レオンが腕を組みながら画面を覗き込んでいた。
「随分真剣だな」
ララは視線を動かさず答える。
「当然よ。この大会はただの大会じゃない……私の目的はリー」
レオンは小さく笑った。
「誰が相手でも関係ないさ。俺は勝つ。
……そして最後は、リーと戦う」
その言葉にララは一瞬だけ目を伏せた。
――別の船。
ダリアムは壁を殴りつけていた。
ホログラムに映る対戦表を睨みつける。
「レオン……! やっとだ……!」
肩に手が置かれる。ディレクター・ドリアだった。
「復讐の時だ。お前の怒りを、この大会で解き放て」
ダリアムの目が狂気に光る。
「必ず叩き潰す……!」
――アルファの訓練室。
リウは汗だくになりながら訓練を続けていた。
その様子を、リーが壁にもたれて見ている。
「無理するな」
「無理じゃない」
リウは息を整えながら答える。
「お前のパートナーだ。恥はかけない」
リーはわずかに目を細めた。
「倒れるな。それだけだ」
短い言葉だったが、それは信頼の証だった。
その時――
船内にアラームが鳴り響いた。
全モニターが一斉に点灯する。
巨大なホログラムが中央に展開された。
『第一回戦の組み合わせを発表する』
緊張が走る。
レオンは表示された名前を見て笑った。
ララは息を呑み、ローラはリーを見つめる。
そして――
ダリアムが叫んだ。
「レオン!!!」
ホログラム越しに、二人の視線がぶつかる。
レオンは静かに言った。
「望むところだ」
巨大な闘技場が、宇宙空間に姿を現す。
六つの組織の船が次々と到着し、無数の戦士たちが歓声を上げる。
門が開く。
レオンとララが並んで歩き出す。
反対側から、ダリアムとドリアが現れた。
互いの距離が縮まっていく。
ナレーションのように、宇宙そのものが告げていた。
――戦いが始まる。
レオンは拳を握る。
「行こう、ララ」
ララは頷いた。
「ええ。最後まで」
観客席が揺れるほどの歓声が響く。
その中心で、リーは赤い瞳で静かに見つめていた。
「……始まったな」
巨大なスクリーンに文字が映し出される。
【トーナメント開始】
宇宙の運命を賭けた戦いが、いま幕を開けた。
――第二章 完――
第2章(第二シーズン)を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
この作品は、家族を支えながら生活する中で、少しずつ書き続けている物語です。
簡単な道ではありませんが、物語を書くことが自分の希望になっています。
作者ページでは、物語をもっと楽しめるように以下の内容も公開しています:
・作品のテーマソングや楽曲
・キャラクタープロフィール
・外伝ワンショットストーリー
・世界観や設定の解説
本編で語られない過去や心情も掲載していますので、もしよろしければぜひ覗いてみてください。
そして、第3章ではいよいよ「トーナメント編」が本格的に始まります。
レオン、リー、そして仲間たちの運命が大きく動き出します。
まだ小さな作品ですが、いつか日本の読者の心に残る物語になることを願いながら書き続けます。
これからも『黒き天使』をどうぞよろしくお願いします!




