黒き天使 第二シーズン 第49話 「救出、そしてアレスの激怒」
『黒き天使(Anjo Negro)』を読んでくださり、本当にありがとうございます。
ここまで物語を追いかけてくれている皆さんに、心から感謝しています。
私は日本から遠く離れたブラジルに住みながら、この作品を書いています。毎日、仕事へ向かうバスの中や、帰り道のわずかな時間を使って少しずつ物語を紡いでいます。
日本の文化、物語、そしてアニメに大きな影響を受け、いつか自分の作品も誰かの心に届いてほしい――そんな思いで書き続けています。
文章はまだ未熟で、完璧ではありません。それでも、1話ごとに少しずつ成長できるよう、全力で取り組んでいます。
もし表現や文化的に違和感のある部分があれば、ぜひ教えてください。
私はこの物語と共に、日本語も物語作りも学び続けていきたいと思っています。
今回のエピソードでは、戦いの後の「絆」と「怒り」が描かれます。
レオンの選択、リーの想い、そしてアレスの決意――
それぞれの正義が、次の戦いへと動き始めます。
煙と炎に包まれた惑星ノアの上空に、複数の宇宙船がゆっくりと降下していく。
崩れ落ちた塔、砕けた城壁、焼け焦げた大地――かつて難攻不落と呼ばれたクライザードの要塞は、すでにその面影をほとんど失っていた。
船のハッチが開いた瞬間、ララは真っ先に外へ飛び出した。
「レオン! リー!」
涙を浮かべながら駆け寄る。
そこには、立っているリーと、肩で息をするレオンの姿があった。
「二人とも……無事で……!」
ララはそのまま二人を抱きしめた。
レオンは疲労でほとんど力が入らず、リーは小さく笑みを浮かべながら彼女の背を軽く叩いた。
――長い戦いの末の再会。
それは、戦場の中に生まれた、ほんのわずかな安らぎの時間だった。
続いて、組織のエージェントたちが船から降りてくる。
彼らは目の前に広がる光景に言葉を失った。
「……信じられない」
「要塞が……本当に壊れている……」
焼け落ちた砲台、倒れた防衛塔、まだくすぶる炎。
誰もが、この破壊が一人の戦いから始まったとは信じられなかった。
ローラが周囲を警戒しながら叫ぶ。
「早く船に戻りましょう! まだクライザード兵が来るかもしれない!」
全員が急いで乗船し、ハッチが閉じる。
宇宙船は静かに浮かび上がり、ノアの大地から離れていった。
船内。
安堵の空気が広がる中、ローラはリーの前に立った。
「……まだ信じられないわ。レオンがあなたを助けたなんて。
彼、子供なのに……あの“アレスの子供たち”を相手に……」
リーは静かに視線をレオンへ向ける。
ララの膝の上で、レオンは深く眠っていた。
全身に傷を負い、服も破れている。それでも、その表情はどこか穏やかだった。
「……あいつは子供じゃない」
リーは低く、しかし誇らしげに言った。
「レオンは、自分の命を懸けて俺を助けに来た。
勇気ってのは力の強さじゃない。あいつが証明した」
ララは微笑み、そっとレオンの髪を撫でる。
リーは周囲の仲間たちを見回した。
「……そして、お前たちもだ。来てくれてありがとう。
今日は、みんなで命を救った」
船内に、静かな感動が広がった。
その頃――
クライザード本星、王の間。
巨大な玉座の前に、無数のホログラムが浮かび上がる。
そこに映っているのは、崩壊した要塞の映像だった。
それを見つめる男の拳が震える。
アレスは机を叩きつけた。
「……なぜだ……」
炎が彼の腕から噴き上がる。
「私の子供たちが……要塞が……破壊されたというのか!」
怒りが抑えきれず、玉座の間の空気が歪む。
「リー……そしてレオン……」
彼の目が赤く燃え上がる。
「許さぬ。
クライザードも、人間も……誰一人として逃がさん」
低く響く声が、王の間を震わせた。
――戦いは終わっていない。
むしろ、ここからが始まりだった。
(続く)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
『黒き天使』の世界は、本編だけでなく作者ページでも広がっています。
作者ページでは、以下の内容も公開しています。
・作品世界の音楽
・キャラクタープロフィール
・外伝・ワンショットストーリー
本編では語られていない過去や関係性も、そちらで補完されています。
もし気に入っていただけたら、ぜひ作者ページも見てみてください!
レオン、リー、そしてアレス。
三人の信念は、やがて避けられない衝突へと向かいます。
救い、変革、秩序――どれが本当に世界を導くのか。
次の更新も、どうぞよろしくお願いします!




