表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/202

第30話 「Color00任務 ― 後編」

読者の皆さま、いつも『黒天使ユニバース』を読んでいただきありがとうございます。

Color00編は今回で完結です。

レオンにとって初めての「守れなかった戦い」を描きました。

力があっても救えない現実――それが彼の成長のきっかけになります。

ここから物語はさらに大きく動き始めます。

それでは本編をお楽しみください。

燃え上がる都市の中央で、レオンとクリザードの将軍が向かい合っていた。

 空は赤く裂け、地面は雷のように震えている。

 熱風が砂を巻き上げ、二人の間を吹き抜けた。

「退け、人間」

 将軍は炎をまといながら低く唸った。

「この星はすでに滅びる運命にある」

 レオンはゆっくりと拳を握る。

「――それでも、守る」

 次の瞬間、地面が爆ぜた。

 将軍の炎の衝撃波が一直線に襲いかかる。

 レオンは片手をかざした。

「土よ――!」

 大地が隆起し、巨大な岩壁が炎を受け止める。

 だが、熱で溶け始める。

 レオンはすぐに動いた。

「風!」

 身体が一瞬で加速し、将軍の背後へ回り込む。

 爪に雷を纏わせ、振り抜いた。

 しかし将軍は振り向きざまに拳を叩き込む。

 衝撃。

 レオンの身体が地面を滑り、瓦礫に激突した。

「甘い」

 将軍が炎を集束させる。

 巨大な火柱が空へ立ち上がった。

 レオンは立ち上がる。口元から血が流れていた。

「……まだだ」

 彼の周囲に、五つの光が巡る。

 火。水。土。風。雷。

 五元素が同時に渦を巻いた。

 将軍の目が細まる。

「貴様……」

 レオンは踏み込んだ。

 水で炎を押し返し、風で間合いを詰め、雷で動きを封じる。

 最後に、土の拳が将軍の胸へ叩き込まれた。

 轟音。

 将軍は膝をついた。

 沈黙。

 レオンはゆっくりと歩み寄る。

 爪を振り上げ――止まった。

「……」

 将軍が見上げる。

「なぜ殺さない」

 レオンは小さく首を振った。

「俺は……お前たちと同じにはなりたくない」

 その瞬間だった。

 地面が崩壊した。

 轟音とともに都市が沈み始める。

 核エネルギーが暴走し、地割れが広がる。

 将軍は立てない。

 レオンを見つめたまま、崩落へ飲み込まれていった。

 やがて、完全に姿が消えた。

 レオンは目を閉じた。

「レオン!!」

 ララの叫びで我に返る。

 建物が次々と崩れていた。

「脱出するぞ!」

 リウが子供を抱えながら叫ぶ。

 レオンは地面に手をついた。

「壁を作る!」

 岩の壁が落下物を防ぎ、ララが剣で道を切り開く。

 リウは次々と住民を運び出していく。

 炎、瓦礫、爆発。

 彼らは必死に走り続けた。

 ようやく全員が船へ飛び込む。

 ハッチが閉まり、船は上昇した。

 宇宙へ出た瞬間だった。

 惑星Color00が、静かに裂けた。

 光が広がる。

 世界が崩壊していく。

 船内は沈黙に包まれた。

 ララが涙を流す。

「……助けられなかった……」

 リウは窓を見つめたまま言う。

「このままじゃ……どの世界も同じ運命になる」

 レオンは拳を握る。

 何も言えなかった。

 次の瞬間――

 惑星が、光となって消えた。

 しばらく後。

 宇宙空間に残った残骸の中へ、二つの黒い船が現れる。

 スピルリアンのアンドロイドだった。

 無機質な目で周囲を観測する。

 瓦礫の中から、光が脈打っていた。

 惑星の核。

 一体が箱を開く。

 もう一体が核を収容する。

「……核、回収完了」

「クリザードはまだ理解していない。これは子供の問題ではない」

 箱が閉じられる。

 空間が歪み、彼らは消えた。

 そこには、ただ星の塵だけが残った。

第30話を読んでくださり、本当にありがとうございます!

今回のエピソードは、勝利でありながら敗北でもある物語です。

敵を倒しても、世界は救えない――その現実がレオンの心に大きな影を落とします。

そして最後に登場したスピルリアン。

彼らの目的は「子供」ではなく「惑星の核」であることが示されました。

この謎が、今後の物語の核心になっていきます。

作者ページでは

・キャラクター設定

・ワンショットストーリー

・『黒天使ユニバース』楽曲

も公開していますので、ぜひご覧ください!

感想・評価、とても励みになります。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ