黒い天使 第二シーズン 第5話「もう、うまくいっている」
いつも『黒い天使』を読んでいただきありがとうございます。
第二シーズンも少しずつ物語が動き始めました。
今回は、希望が戻り始める大切な回です。ぜひ最後まで読んでください。
◆シーン1 アルファ組織・本部ホール
巨大なホールに足音が響く。
朝の冷たい光が窓から差し込み、建物の空虚さを際立たせていた。
ナレーション:
前回、組織へ戻った彼らを待っていたのは、ほとんど無人となった本部だった。
リーは総司令官の座を降りることを考え始めていた。
あまりにも広すぎた――人がいなさすぎたのだ。
リーは壁を見つめる。
その表情には、目に見えない重圧が刻まれていた。
◆シーン2 同・ホール
レオンが入ってくる。
レオン:
「リー……これで終わりじゃない。
主はここまで導いてくださった。今さら見捨てたりしない。」
カメラが回り、リウ、ララ、ラウラが映る。
張り詰めていた空気が少し緩む。
――――――――――
「見よ、わたしはすべてを新しくする。」
(黙示録 21:5)
――――――――――
◆シーン3 会議室
レオンが円の中央で祈る。
レオン:
「主よ、私たちは望んでここに来たのではありません。
しかし、あなたは私たちを選ばれました。
どうか知恵を与え、すべてをあなたが治めていると示してください。アーメン。」
静寂。
ラウラは腕を組み、不信感を隠せず部屋を出ていく。
◆シーン4 通信モニター
画面に巨人の王が映る。
巨人の王:
「やあ、神のしもべたち! 元気か?」
ララ:
「こんにちは、巨人の王様!」
巨人の王:
「頼みがある。俺たちは宇宙で姿を見せられない。
だからお前たちに依頼する。
それと……惑星中の家族が寄付をしてくれた。かなりの額だ。」
リーの目が見開かれる。
巨人の王:
「スピルリアンの技術を手に入れてくれ。
奴らより強い防衛を作る。」
リー:
「任せてくれ。」
◆シーン5
画面が切り替わる。
ダリオが息子ダリアムと笑っている。
アルファとは対照的な光景だった。
◆シーン6 ララの母の部屋
ララ:
「お母さん! 良い知らせが――」
ラウラは驚き、リーを抱きしめる。
◆シーン7 訓練室
レオンとリウが訓練している。
レオン:
「リーにまた叱られる前に強くなりたい。もう失敗したくない。」
リウ:
「焦るな。すべてには時がある。」
ララが走り込んでくる。
ララ:
「リーが全員を集めてる! エージェントたちが戻ってきたみたい!」
◆シーン8 本部ホール
ホールは再び人で埋まっていた。
リー:
「ここに残った者たちへ。
不安があるなら、去ってもいい。」
沈黙。
リー:
「俺は神など信じなかった。
だが“創造の長子”に会った。
ここで初めて、俺を信じる仲間に出会った。」
レオンの話を語る。
エージェントたちが驚く。
リー:
「今の資金は、すべて神のおかげだ。」
一人のエージェント:
「俺もその神を知りたい!」
笑いと拍手が起きる。
◆シーン9 エクスプリアン評議会
評議員:
「アルファ組織の資金が異常だ。」
ダリオ:
「リーを呼べ。」
ラウラ(通信):
「今は無理です。
五千人を移動させたのはあなた方でしょう。」
通信が切れる。
◆シーン10 格納庫
レオンとリウが戻る。
そこへリーも現れる。
レオン:
「リー、提案がある。
アリーナを奇襲しよう。今日、百人が犠牲になる。
それにイリスも来る。」
リーが笑う。
リー:
「いいな……その考え方、嫌いじゃない。」
――つづく
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
物語はいよいよ大きく動き始めます。
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