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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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24/202

「兄妹の契約(きょうだいのけいやく)」

こんにちは、作者です!

いつも『エンジェル・ネグロ』を読んでくださってありがとうございます。

今回はララとリーの兄妹関係に焦点を当てた回です。

大きな戦いの前に、それぞれの心の動きや選択を描きたくて書きました。

レオン、ララ、そしてリー――

三人の関係が少しずつ変わっていく重要なエピソードになります。

ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです!

第24話「兄妹の契約きょうだいのけいやく

シーン1 ― リーの部屋

朝の柔らかな光が小さな窓から差し込んでいた。

リーは背を向けたまま、軍人のように正確な動きでリュックを整えている。水、エネルギーカプセル、そして短い武器を慎重にしまう。

ジッパーが乾いた音を立てて閉まった。

その瞬間――

空間に小さな歪みが走る。熱の揺らぎのような光が広がり、ララが転送術で部屋の中央に現れた。彼女の頬は涙で濡れている。

言葉もなく、彼女は駆け寄りリーに強く抱きついた。

ララ(涙声)

「リー……私、結婚したくない……。彼のことも知らないの……お母さんに言って……助けて……お願い……」

リーはため息をつき、静かに見下ろした。

リー

「一つ聞く。今まで、この“知らない相手と結婚する伝統”を疑ったことはあったか?

お前も母さんも、ずっとエクスピリアンの伝統に厳しかった。

……今回はなぜ違う? 正直に言え。レオンのせいか?」

ララは目を逸らす。

ララ

「ち、違う……ただ知らない人と結婚したくないだけ……」

リー(眉を上げ)

「案外いい奴かもしれない。明日わかるさ。」

ララ

「違うの、兄さん……お願い……」

リー

「本当のことを言えば助ける。

覚えてるだろ? 俺たちの“約束”を。」

回想 ― 「契約」

幼い頃のララ。

ホログラム画面と配線に囲まれ、リーに不満をぶつけている。

ララ

「どうしてママは兄さんばかり? 私だって任務に行きたい! 強くなりたい!」

リー

「お前は技術が得意だ。俺よりな。

秘密任務を与える。守れるか?」

ララ

「やる! やりたい!」

リーは特殊なデータチップを渡す。

リー

「ある人物の情報を追え。それが最初の任務だ。」

――

ララは一人で監視カメラを操作し、ローラを侮辱するエージェントの映像を発見する。

記録をリーへ渡す。

リーは満足そうに笑う。

リー

「今日からお前は俺の“目”だ。全部教えろ。俺が鍛えてやる。」

回想終了。

ララは現在に戻り、俯いた。

ララ(小声)

「……好きなの。レオンが。

あの人の前で結婚の話をされて……恥ずかしかった……」

リーは少し考える。

リー

「何とかしてみる。だが昼食には出ろ。

ディレクターは俺たち家族を守ってくれた。母さんを憎むな。

それに……俺はエクスピリアンを信用していない。

クリザードと同じだ。血を流さないだけで、偏見は同じだ。」

シーン2 ― レオンの部屋

リーが扉を叩く。

レオンは床に座り、聖書を膝に置いて祈っていた。

リー

「レオン、昼食に来い。母さんが呼んでる。」

レオン(穏やかに)

「今日は遠慮します。御言葉で心を強めたいんです。」

リーは理解して頷く。

リー

「分かった。だが今夜は訓練だ。心も鍛えろ。」

レオン

「はい。」

シーン3 ― 昼食

豪華な料理が並ぶテーブル。

しかし空気は重い。

やがて、ディレクターの息子が現れる。

長身、整った姿、後ろへ流した緑の髪。

ダリアン・ヴァルロス。

彼はララの手を取り、口づけした。

ダリアン

「ララ様……噂以上に美しい。」

ローラは満足げに見守る。

ダリアンは旅と戦いの武勇伝を語り、場を盛り上げる。

そして――

ダリアン

「ローラ様。許しを。ララとの結婚を申し込みたい。」

その瞬間。

ドン!!

キッチンが炎と共に爆発。煙が部屋に広がる。

ディレクターが即座に防御フィールドを展開する。

ララ(演技しながら)

「ドレスが! リー、料理くらい覚えてよ!」

彼女は走って部屋を出た。

リーは小さく笑う。

リー

「失礼。事故です。」

ローラは鋭く睨む。

ダリアンは冷静に微笑んだ。

ダリアン

「大丈夫です。また機会はあります。」

シーン4 ― 再びの契約

夜。

ララが再びリーの部屋へ転送してくる。

ララ

「ありがとう、兄さん……」

リー(冗談めかして)

「結婚を壊しただけだろ?」

二人は笑う。

リー

「次は母さんから逃げるな。

権力が絡んでいる。

……本当のことを彼に言え。それが一番だ。」

ララは一人になり、考え込む。

どうやって真実を伝えるべきか――

光が消え、静かに幕が下りる。

― 第24話 終わり ―

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!

このエピソードでは、戦いではなく「心の葛藤」を中心に描きました。

ララ、リー、そしてレオンの関係は、これから物語に大きな影響を与えていきます。

次回から物語はさらに緊張感が増し、

アーリスの過去とレオンの運命が少しずつ繋がっていきます。

もしよければ、感想やブックマークをしていただけると、とても励みになります!

それでは、また次のエピソードでお会いしましょう!

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