アーリスの記録 ― パート2
読者の皆さん、こんにちは!
今回は「アーリスの過去」の続きです。
これまで彼の行動はただ残酷に見えたかもしれませんが、この章ではその理由と結果が少しずつ明らかになります。
そして、ローラ、リー、ララの関係が現在にどう影響しているのかも描かれます。
この回は今後の物語にとても重要な内容になっています。
ぜひ最後まで読んでください!
第23話:アーリスの記録 ― パート2
重々しい音楽とともに、カメラはゆっくりと暗い裁判の間を回る。
ここは惑星XPの最高裁判所。石造りの壁に高度な技術が組み込まれている。
中央には、両手を鎖で拘束されたローラが立っていた。
ざわめきがホールに響く。
■ シーン1 ― 裁判
円形の法廷。
カメラがローラの顔に寄る。泣き続けた目は赤く腫れている。
ローラ(震える声)
「……私は知らなかった……。アーリスがクリザーディアンだなんて……。
私は彼を愛していたの。彼は……私のすべてだった……」
最前列ではオーガニゼーションの総責任者が心配そうに彼女を見つめている。
ナレーション:
ローラは家族の記録、記憶、写真を提出した。
エクスプリアンは額に触れることで心を読み取る力を持つ。
そして――彼女が真実を語っていることを確認した。
法廷は静まり返る。
警備兵の足音だけが響く。
■ シーン2 ― 子供たちの処遇
数分後。
ホログラムのDNA検査結果が表示される。
ナレーション:
リー……純粋なクリザーディアン。
ララ……純粋なエクスプリアン。
衛兵(冷たい声)
「男児は処分すべきです。それが法です。」
ローラ
「やめて!! 彼は私の息子よ!! 触れないで!!」
その瞬間、王座からヴァロンが立ち上がる。
ヴァロン
「クリザーディアンの血は流させぬ。
それは我らの女神ララが残した誓いだ。」
ざわめきが広がる。
ヴァロン
「……そして知らせよう。
お前が結婚した男は――今やクリザーディアンの王だ。」
ローラの表情が凍り付く。
評議員たちが顔を見合わせる。
■ シーン3 ― 王たちの会談
惑星クリザンド。王の間。
ヴァロンが歩み寄る。
玉座には王となったアーリスが立ち、遠くを見つめている。
ヴァロン
「お前が破った同盟の話をしに来た。」
アーリス(冷笑)
「任務は果たした。
だが私はずっとお前の居場所を知っていた、ヴァロン。
XPを滅ぼさなかったのは――ローラと子供たちのためだ。
彼らを渡せ。さもなくば滅ぼす。」
空気が凍る。
アーリス
「私はリムにも女神ララにも従わない。
この宇宙の新たな神になるのは――私だ。」
ヴァロン(計算した口調)
「ローラはXPを守るため逃げた。
リーは私が育てる。いずれお前の王座に届くかもしれない。」
アーリスは静かに息を吐く。
アーリス
「XPを破壊しない理由は一つだけだ。
……私のローラだ。」
■ シーン4 ― 成長
惑星XP・オーガニゼーション。
リーがヴァロンのもとで戦闘訓練を受ける。
父への憎しみを植え付けられていく。
同時に、ローラはオーガニゼーションの指導者となり、
ララは世代随一の知性を持つ少女へと成長していく。
ナレーション:
総責任者の息子が戻れば、伝統によりララは婚約することになる。
だが、レオンとリーにイエスが示した運命は――それを変えるかもしれなかった。
■ シーン5 ― モニタールーム
ローラが監視モニター越しに、
笑い合うララとレオンを見る。
彼女は無表情で二人の前に歩み出る。
ローラ
「ララ。総責任者の息子が明日到着する。
結婚の準備は整っているわ。
……レオン、あなたも式に招待する。」
レオンは意図を悟り、静かに立ち去る。
ララ
「お母さん……私、あの人好きじゃない。」
ローラ
「来なさい。ドレスを選ぶわ。」
ララ
「……一人にして!」
ララは転送能力を使い、その場から消える。
■ ラスト
静かな廊下。
レオンが一人で歩いている。
影が長く伸びる。
悲しい音楽が流れ、画面が暗転。
― 終 ―
最後まで読んでいただきありがとうございます!
この章では、物語に単純な善と悪だけではないことを描きました。
キャラクターたちはそれぞれの理由を抱え、難しい選択をしています。
ここから物語はレオンとリーに大きく影響していき、より感情的な展開になっていきます。
これからも「アンジョ・ネグロ」をよろしくお願いします!
次回もお楽しみに!




