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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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225/228

シーズン6 第225話 — 戻ってこい

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

激しい戦いが続く中でも、

本当に人を救う瞬間は、静かな場所で訪れることがあります。

怒り。

恐怖。

喪失。

そして、それでも誰かを信じる強さ。

今回のエピソードでは、

レオンとララの絆が、最も苦しい形で試されます。

力では届かないものに、

想いは届くのか。

ぜひ最後まで読んでください。

■シーン1 — 混沌のあとの静寂

基地の隔離区画。

戦いの音はない。

爆発もない。

ただ――

呼吸だけ。

レオンは立っている。

ララを腕の中に抱きながら。

だが、彼女はまだ抗っていた。

体が震えている。

オーラはまだ脈打つ。

不安定。

危険。

■シーン2 — まだ消えていない獣

その瞬間――

ララがレオンを突き飛ばす。

激しい衝撃。

彼女は距離を取る。

荒い呼吸。

瞳はまだ獣の色。

「来ないで!!」

その声は響く。

完全に彼女自身のものではない。

「近づかないで!!」

オーラが再び爆発する。

床が割れる。

壁が震える。

■シーン3 — レオンは退かない

レオンは構えない。

力も使わない。

攻撃もしない。

ただ――

歩く。

「もう終わったよ、ララ」

ララが唸る。

「来るなって言った!!」

飛びかかる。

凄まじい一撃。

だが――

レオンは反撃しない。

受ける。

壁まで吹き飛ばされる。

■シーン4 — 選ぶ強さ

ゆっくり立ち上がる。

口元に血。

それでも笑う。

「昔のお前のほうが、もっと痛かった」

沈黙。

ララの動きが止まる。

ほんの一瞬。

■シーン5 — 記憶

レオンが静かに話す。

「覚えてるか?」

「俺が初めて暴走した時」

ララのオーラが揺れる。

「俺は止まれなかった」

「みんなを傷つけるところだった」

一歩近づく。

「でもお前は――」

声が少し震える。

「怖かったはずなのに」

「俺の前に立ってくれた」

■シーン6 — 響く言葉

ララが頭を押さえる。

呼吸が乱れる。

「……やめて」

レオンは続ける。

「お前が、俺を戻してくれた」

沈黙。

「今度は――俺の番だ」

■シーン7 — 約束

レオンが一瞬目を閉じる。

思い出す。

リー。

傷つき。

倒れ。

光が消えていく。

「二人を頼む……」

その声が響く。

レオンが目を開く。

強い意志。

「俺は約束した」

ララを見る。

「リーに誓ったんだ」

「お前を守るって」

■シーン8 — 崩れ始める壁

ララの体が震える。

オーラが乱れ始める。

「私……無理……」

声が変わる。

人間らしさが戻る。

弱く。

震えている。

「苦しい……」

レオンはさらに近づく。

恐れず。

「分かってる」

■シーン9 — 触れる手

ララがまた腕を振るう。

だが――

途中で止まる。

腕が震える。

レオンがその手を取る。

優しく。

力ではなく。

「俺はここにいる」

瞳が変わっていく。

荒々しい黄色が。

少しずつ。

消えていく。

■シーン10 — 帰還

呼吸が落ち着く。

オーラが弱まる。

爪が戻る。

獣の姿が。

少しずつ消える。

ララがレオンを見る。

正気に戻った瞳。

戸惑い。

「……レオン?」

沈黙。

「どうして……?」

涙があふれる。

「どうして生きてるの……?」

■シーン11 — 再会

レオンが笑う。

疲れている。

でも穏やかだ。

「俺ってさ……」

少し近づく。

「なかなか死なないんだ」

ララが泣き出す。

そのまま飛び込む。

強く抱きつく。

「失ったと思った……」

レオンも抱きしめる。

「俺もだ」

静寂。

二人の呼吸だけが響く。

■シーン12 — 口づけ

ララが顔を上げる。

涙を浮かべたまま。

レオンが見つめ返す。

言葉はいらない。

少しずつ。

距離が縮まる。

そして――

キス。

急がず。

争いもなく。

ただ――

そこにいることを確かめるように。

■シーン13 — 代償

その直後――

ララの体から力が抜ける。

膝が崩れる。

「レオン……」

意識を失う。

そのまま。

彼の腕の中へ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

今回のエピソードでは、戦いの中で最も大切なもの――

「誰かを諦めないこと」を描きました。

レオンは、力ではなく想いでララに手を伸ばしました。

それは彼自身が、かつて救われた記憶を持っているからです。

守られた者が、今度は守る側になる。

その連鎖こそ、この物語の希望でもあります。

そして、ララはついに戻ってきました。

ですが、その代償は決して小さくありません。

次回、戦場ではさらに状況が動きます。

静かな再会の裏で、止まらない戦争が待っています。

引き続き『黒き天使(Anjo Negro)』をよろしくお願いします!

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