「アーリスの記録 ― パート1」
こんにちは、読者の皆さま!
今回は
「アーリスの記録 ― パート1」 をお届けします。
これまで多くの謎に包まれていたアーリスの過去が、ついに明かされ始めます。
なぜ彼はここまで冷酷なのか?
なぜリーを殺さなかったのか?
そして、ローラとの関係は本当はどのようなものだったのか?
このエピソードは物語の中でも特に重要な回になります。
私はこの章を書くことで、ヒーローの側だけではなく、
“敵側の物語” も読者に知ってほしいと思いました。
少し重たい内容ですが、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
いつも『アンジョ・ネグロ』を読んでくださり、本当にありがとうございます!
第22話「アーリスの記録 ― パート1」
シーン1 ― ローラの視線
組織の指令室。
冷たい照明、モニター音だけが静かに響いている。
ローラは無言で画面を見つめていた。
スクリーンには――
ララとレオンがベンチに座り、楽しそうに笑いながら話している姿。
ローラの目が細くなる。
表情がゆっくりと険しく変わる。
次の瞬間、画面が赤く染まり――
過去の記憶が蘇る。
シーン2 ― アーリスとクリザード王
クリザンド王宮・玉座の間。
炎のシャンデリアと雷紋の旗が並ぶ。
若き戦士、アーリスは玉座の前に跪いていた。
王: 「アーリス。お前に新しい任務を与える。」
アーリス: 「お聞きします、王よ。」
王: 「XP惑星へ潜入しろ。偽装技術を使い、緑の髪と新しい身分を与える。
学者として生活しろ。」
王は笑う。
「到着すれば18歳として登録され、婚約者に会うことになる。名はローラだ。」
アーリス: 「…XPリアンの女?」
王: 「必要なことだ。本来の男はもう存在しない。
家族ごと始末した。遺産も地位も、お前のものだ。」
王の声が低くなる。
「任務はただ一つ――
ヴァロンを見つけろ。生死は問わん。」
アーリスは静かに頷いた。
シーン3 ― 結婚と二重生活
XP惑星。浮遊灯が並ぶ都市。
アーリスとローラの結婚式。
幸せそうな夫婦の姿。
しかし裏では――
アーリスは企業、経済、政治、軍の動きを記録し、
すべてをクリザードへ送っていた。
彼は「夫」でありながら「スパイ」だった。
シーン4 ― リーの誕生
出産室。柔らかな光。
赤子のリーを抱き上げるアーリス。
彼は周囲の時間を一瞬止め、
小さなチップをリーの耳に埋め込む。
その瞬間、リーの髪が緑色に変わる。
アーリスは小さく息を吐いた。
シーン5 ― 王の怒り
クリザード王宮。
王: 「アーリスは情報を送らなくなっただと?」
怒りの衝撃波が広間を震わせる。
「連れ戻せ。
家族を殺さなければ…奴を殺せ。」
シーン6 ― ローラとの対立
家の中。夜。
アーリス: 「逃げるぞ。俺たちは狙われている。」
ローラ: 「私は民を裏切らない。女神ララに誓った。」
次の瞬間――
アーリスの瞳が赤く輝き、
爆発的なオーラが家を破壊する。
ローラは赤子のララを守るため、
黄金の防御壁を展開する。
その時。
8歳のリーが現れ、
父の胸を爪で切り裂いた。
リー: 「母さんと妹に近づくな!!」
アーリスは驚き、
そして――わずかに涙を流し消えた。
シーン7 ― 王への挑戦
玉座の間。
アーリスは跪く。
アーリス: 「王よ。貴様に決闘を申し込む。」
五大元素評議会が集結する。
アーリス: 「新しい王が必要だ。
この愚王は俺から将軍の地位を奪った。
俺の時代では――我らは再び戦争の支配者となる!」
兵士たちが歓声を上げる。
シーン8 ― 決闘
中央闘技場。炎が囲む円形舞台。
王が先に動く。
しかし――
動けない。
アーリスの赤い覇気が空間を凍らせていた。
王: 「貴様…最初からこの力を…」
次の瞬間。
アーリスの手が王の胸を貫く。
彼は王の心臓を掲げる。
王は崩れ落ち、
すべての兵が跪いた。
血に染まるアーリスの腕。
燃える心臓。
沈黙。
そして、新しい王が誕生した。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
今回の話では、アーリスという人物を「悪役」だけで終わらせず、
彼の選択や信念にも意味があることを描こうとしました。
『アンジョ・ネグロ』の物語では、
善と悪は単純ではありません。
それぞれが守りたいものを持ち、それぞれの正義があります。
これからリー、レオン、ララ、そしてアーリスの運命は
さらに大きく交差していきます。
次回のエピソードもぜひ楽しみにしていてください!
感想や応援、とても励みになります!
また次の更新でお会いしましょう!




