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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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20/204

「影のゲーム」

読者の皆様、こんにちは!

このエピソードは物語の大きな転換点になります。

これまでの戦いは主に「力」でしたが、ここからは政治と策略の戦いが始まります。

すべての敵が剣を持っているわけではありません。

情報だけで帝国を動かす者も存在します。

ロード・ヴァロンは、まさにその象徴です。

レオンが「信仰」と「希望」を表す存在なら、

リーはこれから“選択”の世界へ踏み込みます。

ここから先、答えが明かされ始めます。

しかし同時に、新たな謎も生まれるでしょう。

『アンジョ・ネグロ』を読んでいただき、本当にありがとうございます。

第20話「影のゲーム」

■ 導入ナレーション

宇宙という盤上では、

一見単純に見える一手が――

時に、戦争そのものを隠している。

惑星XPの“見えない支配者”、

ロード・ヴァロン。

彼はすべてを「ゲーム」として見ている。

彼自身の目…いや、彼に仕えるヴィデウの“予知の目”は、

多くの者が想像することすら恐れる未来をすでに見ていた。

だが、すべての未来が語られるわけではない。

そして今、

すべての種族の運命を変える可能性を持つ二人の名が、

彼の前に現れる。

――リーとレオン。

■ 第一場面 ロードの間

青い炎の松明だけが照らす巨大なホール。

リーとレオンは静かに歩いていた。

中央には、古代の紋様が刻まれた黒い玉座。

そこに座る男――ロード・ヴァロン。

その隣には、全身が白い瞳を持つ預言者ヴィデウが立っている。

ヴァロン(低い声)

「……なるほど。私の評議会を騒がせている二人が、君たちか。」

レオンはリーと短く視線を交わす。

■ 第二場面 直接対決

ヴァロン

「リー。三人のエクスプリアンが死んだ。

均衡を壊したな。すべては…そのクリザードのためか?」

リー(動じず)

「均衡を壊した?

それとも、あなたを裏切ろうとしていた“腐った駒”を排除しただけか?」

周囲の護衛がざわめく。

ヴァロン(微笑)

「まるで私の計画を知っているかのようだな。」

リー

「半分の評議会があなたの王座を狙っている。

あなたがここにいる理由は、謝罪を聞くためじゃない。

俺の“価値”を測るためだろ?」

レオン

「もし価値を求めているなら、

俺の使命はこの城の外にある。

……だが、それはあなたの利益にもなる。」

■ 第三場面 ヴィデウの予言

沈黙していたヴィデウが口を開く。

ヴィデウ

「視えました……

炎に包まれるXP……

そして二匹の狼。

黒き狼と、黄金の狼が並び立つ未来を。」

「どちらかが倒れれば、

炎はすべてを呑み込みます。」

ヴァロンはレオンを見つめる。

ヴァロン

「お前が…黄金の狼か?」

レオン(静かに)

「分かりません。

でも、正しいことを止める者がいるなら――

戦います。」

■ 第四場面 大胆な交渉

リー

「ロード。俺はあなたの味方にも、敵にもなれる。

あなたにとって都合のいい方にな。」

ヴァロン

「この玉座の前で私を脅すのか?」

リー(薄く笑う)

「いいや。

敵を遠ざけるより、近くに置いた方が賢いって話だ。」

レオン

「ここにいれば、あなたは俺たちを監視できる。

追い出せば、どこにいるかも分からなくなる。」

ヴィデウがヴァロンの耳元で何かを囁く。

ヴァロンは二人を見据えたまま沈黙する。

■ 第五場面 決定

ヴァロン

「……いいだろう。

ここにいることを許可する。

だが、信頼ではない。監視だ。」

リー

「それで十分です。」

レオン(微笑)

「交渉成立ですね。」

■ 最終場面 影の策略

部屋を出た後。

リー(小声)

「これで内部に入れた。

近くで奴らの秘密を探る。」

レオンは真剣な目で頷く。

――ナレーション

静かな勝利もある。

叫ばれることなく、

ただ…影の中で囁かれる勝利が。

(フェードアウト)

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

今回はアクションが少なめですが、

物語の未来にとって非常に重要な回です。

本当の対立は「種族」ではなく、

思想の対立であることが見え始めます。

レオンは“心”で宇宙を変えようとし、

リーは“力”で守ろうとし、

ヴァロンは“知略”で支配しようとします。

正しいのは誰なのか?

その答えは、物語の中で少しずつ明らかになります。

次回は、この選択の影響が現れ始めます。

敵の近くにいることは――

利点にも、最大の過ちにもなり得ます。

また次の話でお会いしましょう!

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