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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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199/204

アンジョ・ネグロ — 第五季 第199話「恐怖の代償」

恐怖は人を守ることもある。

だが――

その恐怖が「正義」になった時、

人は簡単に間違いを選んでしまう。

K11の森は、不気味なほど静まり返っていた。

風の音すら感じられない。

その中を、二つの影が進んでいた。

レオンとララ。

互いに言葉は交わさない。

だが、二人とも理解していた。

もう時間はない。

――その瞬間。

光が走る。

一つではない。

二つでもない。

数十。

いや――

数百に近い光が、森の中に点灯した。

包囲。

完全に。

木々の間から現れる人影。

エージェント。

教師。

かつての仲間たち。

レオンはゆっくりと周囲を見渡した。

「……先生たち」

一人が前に出る。

その表情は苦しそうだった。

「レオン」

短く言う。

「ここで終わりにしよう」

別の教師が続ける。

「戦いたくないんだ」

ララが一歩前に出た。

「なら、武器を下ろして」

沈黙。

誰も動かない。

レオンが口を開く。

「本当に分かってるはずだ」

静かな声。

「何をしようとしているのか」

一瞬の間。

「数十億の命だぞ」

空気が揺れる。

数人が目を逸らす。

だが――

一人が怒りをぶつけた。

「クライザディアンに何をされたか忘れたのか!」

別の者も叫ぶ。

「俺の故郷は滅ぼされた!」

「家族も、仲間も全部だ!」

ララは即座に返す。

「だからって全部殺していい理由にはならない!」

声が震える。

「それは復讐でしかない!」

教師の一人が冷たく言う。

「人質はもう死んでいる」

別の声。

「これは必要な犠牲だ」

ララの拳が震える。

「スピルリが支配してた時――」

彼女は全員を見る。

「希望なんてなかった」

「それでも戦った!」

「それでも救えた命があった!」

別の教師が言い返す。

「だがアレスがいなければ終わらなかった」

レオンが顔を上げる。

「違う」

静寂。

「アレスは突破できなかった」

「計画を作ったのは――イエスだ」

ざわめき。

レオンは続ける。

「俺たちは誰も死ななかった」

空を指す。

「でもアレスは違う」

「息子も、将軍も、全部失った」

ララが言葉を繋ぐ。

「その“勝利”の代償を――」

「今度は無関係な命で払うの?」

完全な沈黙。

迷いが広がる。

だが――

一人が武器を構える。

「もう遅い!」

叫ぶ。

「止まれないんだよ!」

そして突進した。

――――――――――

戦闘が始まる。

光が森を裂く。

爆発。

ララが手を掲げる。

黄金の光が広がる。

巨大な盾。

衝突。

森が揺れる。

レオンが動く。

風が爆発する。

一瞬で敵の中心へ。

雷が落ちる。

地面が裂ける。

衝撃で数人が吹き飛ぶ。

教師が槍を生成。

レオンは回避。

空中で回転。

着地と同時に大地を叩く。

岩が突き上がる。

敵を拘束。

だが終わらない。

さらに増える。

一人が叫ぶ。

「すまない!」

赤い剣を振り下ろす。

レオンが受け止める。

衝撃。

火花。

「本気で信じてるのか?」

レオンが問いかける。

背後から攻撃。

ララが割り込む。

光の刃で受け止める。

「これは正義じゃない!」

彼女は回転する。

光が爆発する。

敵が吹き飛ぶ。

だが――

数が違う。

包囲が狭まる。

一人が叫ぶ。

「戻れないんだ!」

別の者が呟く。

「……本当にそれでいいのか?」

揺らぎ。

だが攻撃は止まらない。

レオンとララは背中を合わせる。

呼吸を合わせる。

動きが一つになる。

元素と光。

だが徐々に押されていく。

包囲が完成する。

完全に。

――――――――――

その時。

世界が変わる。

光が消える。

森が闇に沈む。

ざわめき。

「何だ……?」

「視界が……」

影が広がる。

足元から。

空間から。

声が響く。

「なあ」

軽い声。

だが鋭い。

「二対大勢ってさ」

間。

「ちょっとダサくない?」

別の声が続く。

「タイミング、バッチリだね」

レオンが微かに笑う。

「……来たな」

闇の中。

二つの影が現れる。

ナンド。

ジラ。

戦場の空気が変わる。

完全に。

――続く。

恐怖は、人を正義から遠ざける。

だが――

誰かがその恐怖に立ち向かわなければ、

世界は変わらない。

次回、戦場はさらに激化する。

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