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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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193/204

エピソード193「平和の代償」

平和とは、何を犠牲にして得るものなのか。

守るために壊すのか。

救うために滅ぼすのか。

その選択は――

誰かの未来を奪うかもしれない。

そして今、

その「代償」が動き出す。

シーン1 — 六大長老の間

巨大な円形の部屋。

闇に包まれた空間の中心に、黒い金属で作られた円卓があった。

その周囲には六つの玉座。

そこに座るのは――

六人のザプリアン長老。

それぞれの身体には、

古代の堕ちた存在が宿っていた。

重く、圧倒的な気配。

その中央に、膝をついている男。

エノス。

沈黙が場を支配する。

やがて――

エリオンが口を開いた。

(セムヤザに憑かれた長老)

「エノス…」

「久しぶりだな」

エノスはゆっくり顔を上げる。

「もう二度と会わないと思っていた」

次にドリアンが話す。

(アルマロスに憑かれた長老)

「お前が必要だ」

エノスの目が鋭くなる。

「何のために?」

カエルサーが答えた。

(バラキエルに憑かれた長老)

「兵器を作るためだ」

空気が凍りつく。

エノスは即座に理解した。

「……断る」

首を振る。

「もう二度と、お前たちのために武器は作らない」

シルヴァーが前に身を乗り出す。

(コカベルに憑かれた長老)

「勘違いするな」

「これは宇宙を救う兵器だ」

エノスは怒りを露わにする。

「その言葉、前にも聞いた!」

「そして結果も見た!」

ヴェインダーが静かに言う。

(ペネムエに憑かれた長老)

「標的は――クリザード族だ」

沈黙。

「その脅威を完全に消す」

エノスは立ち上がる。

「つまり…惑星ごと消すってことか」

乾いた笑い。

「何十億の命だぞ」

首を振る。

「やらない」

最後にカオリムが口を開く。

(サリエルに憑かれた長老)

「よく考えろ」

エノスは黙る。

するとエリオンが続けた。

「お前の故郷はまだ存在している」

エノスの目が見開く。

「……何だと?」

「わずかな生存者のコロニーだ」

ゆっくりと頭を傾ける。

「何か起きたら…残念だな」

沈黙。

エノスの身体が震える。

「……そんなこと、するはずがない」

ドリアンが冷静に言う。

「我々は、それ以上のこともしてきた」

再び沈黙。

エノスは目を閉じる。

拳が震える。

数秒後――

小さく呟いた。

「……作る」

長老たちは微笑んだ。

シーン2 — 宇宙戦

レオンたちの船が宇宙を航行していた。

コックピット。

ララが操縦している。

「平和すぎて逆に怖いね」

ジラは壁にもたれていた。

「こういう任務、嫌いじゃないけど」

レオンは窓の外を見ている。

その瞬間――

警告音。

「敵接近!」

二体の機械生命体が出現。

スピルリ製アンドロイド。

「またかよ…」

レーザーが発射される。

ドォン!!

船が揺れる。

「速すぎる!」

さらに攻撃。

バキィィン!!

制御が乱れる。

「制御不能!」

船は大気圏へ突入。

炎に包まれる。

ドォォン!!!

墜落。

シーン3 — 地上戦

静寂。

ハッチが開く。

レオンが先に出る。

「無事か?」

ジラが続く。

「なんとかね」

ララはセンサーを確認。

「来る…!」

上空から二体が落下。

ドスン!!

赤い目が光る。

戦闘開始。

レオンが消える。

一瞬で背後へ。

ズバッ

腕を切断。

ジラの蹴り。

ドォン!!

敵が吹き飛ぶ。

ララの防御。

光の盾が攻撃を弾く。

レオンの手に光が集まる。

聖剣が出現。

一閃。

ズバァン!!

一体撃破。

残り一体。

逃走。

だが――

レオンが前に現れる。

「終わりだ」

一撃。

爆発。

静寂。

ララが破片を拾う。

顔が曇る。

「まただ…」

「スピルリの技術…」

シーン4 — 部屋

基地。

リウはベッドに座っていた。

ジュンが隣にいる。

「どうしたの?」

リウは静かに言う。

「もし勝利のために…多くの命が必要なら?」

ジュンは驚く。

「何があったの?」

リウは目を逸らす。

「答えてくれ」

ジュンは考える。

そして優しく言う。

「レオンが言ってたよね」

「善は少しずつ進むものだって」

彼女は続ける。

「犠牲があるなら…それは自分で選ぶべき」

「でも…」

彼女は彼を見る。

「何十億の命を奪う理由にはならない」

小さく微笑む。

「私は…誰かのために命は捧げられる」

「でも、誰かを犠牲にはしない」

静寂。

リウは彼女を抱きしめる。

「ありがとう」

ジュンは驚く。

「どうしたの急に?」

リウは微笑む。

「愛してる」

ジュンの目が揺れる。

「…初めて言ったね」

彼女も抱きしめる。

「私も愛してる」

カメラが引いていく。

その裏で――

宇宙のどこかで。

クリザードを滅ぼす兵器は、

着実に完成へと向かっていた。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

今回のテーマは「選択」と「代償」でした。

正しいことを選ぶのは簡単ではありません。

特に、それが大きな犠牲を伴うときはなおさらです。

物語はここからさらに緊張感を増していきます。

ぜひ次回もお楽しみに!

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