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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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191/204

エピソード191「信頼の影」

強さだけでは、守れないものがある。

信じる心。

仲間との絆。

そして――揺らがない決意。

闇が静かに広がる中で、

彼らはまだ知らない。

この戦いが、

すべてを壊す始まりになることを――。

シーン1 — 対立

扉が勢いよく開いた。

バンッ!

ローラは怒りに満ちた表情で部屋に入る。

オーディンはホログラムの報告を見たまま、振り向かない。

「…随分と機嫌が悪そうだな」

ローラの声は低く、震えていた。

「あなた…私の娘を“死ぬかもしれない任務”に送ったのね」

沈黙。

オーディンはゆっくりと振り返る。

その目には一切の動揺がなかった。

「任務には常にリスクがある」

彼は静かに歩き出す。

「危険を避けたいなら――前線に出さなければいい」

ローラの目が鋭く光る。

「私は…あなた達のやり方には賛成していない」

彼女は一歩近づく。

「それでも協力しているのは…理由があるからよ」

空気が重くなる。

「でも――」

彼女の声が冷たくなる。

「娘に手を出したら…あなたを殺す」

ローラは振り返り、そのまま部屋を出ていった。

バンッ!

静寂。

オーディンは小さく笑った。

(やはりな…)

「娘のことになると、理性を失うか」

シーン2 — レニの怒り

暗黒に包まれた惑星。

乾いた風が地面をなぞる。

レニは十人の武装した男たちの前に立っていた。

「一人で勝てると思ってるのか?」

誰かが笑う。

レニは何も言わない。

ただ、エノスを後ろに下がらせる。

「下がってろ」

男たちが一斉に襲いかかる。

キィン!

刃が空を裂く。

レニは紙一重で回避し、拳を叩き込む。

ドンッ!!

一人が吹き飛び、岩に叩きつけられる。

別の男がエネルギー銃を撃つ。

レニは体をひねる。

閃光がかすめる。

次の瞬間――

彼の目が黒く染まる。

腕に黒い炎が燃え上がる。

「……」

彼は男の顔を掴む。

ゴオォッ!!

炎が一瞬で焼き尽くす。

悲鳴。

さらに三人が同時に突撃。

レニは跳躍する。

空中で回転。

黒炎が刃のように広がる。

ズバッ!!

二人が斬り裂かれる。

最後の一人が逃げようとする。

遅い。

レニは背後に現れる。

「終わりだ」

一撃。

静寂。

地面には動かない体が転がっていた。

風だけが吹いている。

シーン3 — 警告

エノスは震えていた。

「……ありがとう」

息を整えながら言う。

「でも…あなたは一体…」

レニは短く答える。

「レニだ」

「組織から来た」

エノスの顔が強張る。

「……組織?」

彼は首を振る。

「行けない…あいつらは危険だ」

レニは眉をひそめる。

「なぜだ?」

エノスは空を見上げる。

「彼らは…クリザーディアンと変わらない」

「宇宙を支配しようとしている」

レニは静かに言う。

「それでも…あいつらよりはマシだ」

エノスは目を閉じる。

「俺は一度、あいつらの下で働いた」

震える声。

「やらされたことは…」

その時――

「素晴らしい働きだ、レニ」

二人は振り返る。

オーディンが立っていた。

「次の任務だ」

彼はエノスの肩に手を置く。

エノスの体が震える。

「心配するな」

オーディンは微笑む。

「今回は“良い仕事”だ」

だが――

レニに向けた視線は、冷たく歪んでいた。

シーン4 — 温泉

基地。

静かな温泉。

湯気がゆっくりと立ち上る。

レオンとララは水面を見つめていた。

ララがぽつりと呟く。

「…なんか変じゃない?」

レオンが首を傾げる。

「何が?」

「空気が…重い」

彼女は目を伏せる。

「お母さんも、リウも…何か隠してる」

レオンは穏やかに答える。

「戦いの後だ」

「すぐには元に戻らないさ」

沈黙。

ララが再び口を開く。

「……お父さんのこと」

「次は、ちゃんと全部教えて」

レオンは少しだけ目を細める。

「約束する」

彼は微笑む。

「俺たちは一人じゃない」

「みんなで戦う」

ララも小さく笑う。

その時――

「おーい、ラブラブしてるな〜」

リウが現れる。

笑いが広がる。

ナンドが飛び込む。

バシャッ!!

一瞬だけ――

平和な時間。

だが。

風が、水面を揺らした。

この場所に、風はないはずなのに。

レオンがわずかに顔を上げる。

(……何かが来ている)

その時。

入口に影が立つ。

レニだった。

「ナンド」

静かな声。

一瞬の沈黙。

「任務だ」

笑いが止まる。

空気が変わる。

何かが――

動き始めていた。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!

物語はいよいよ核心へと近づいてきました。

それぞれの思惑が交錯し、

信頼と裏切りが静かに動き始めています。

この先、さらに大きな展開が待っていますので、

ぜひ引き続き見守っていただけたら嬉しいです!

感想や応援、とても励みになります。

本当にありがとうございます!

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