「評議会に落ちる影」
こんにちは。
『アンジョ・ネグロ(黒き天使)』を読んでくださり、本当にありがとうございます。
今回の章では、物語の中の「戦い」が必ずしも剣や力だけではないことを描いています。
時には、静かな場所での選択や決断こそが、多くの運命を変えてしまうこともあります。
リーは気づき始めます。
敵とは戦場にいる存在だけではなく、組織や関係、そして自分自身の内側にも存在するのだと。
この章が、皆さんの心にも何かを残せたなら嬉しいです。
— 作者
第19話
「評議会に落ちる影」
(ヒョウギカイにオチるカゲ)
■ ナレーション導入
力と恐怖によって分断された宇宙。
その中で、決して無視できない名前がある。
その一つ――ロード・ヴァロン。
XP星の“影の王”。
彼は姿をほとんど見せない。
だが、スパイ、同盟、そして情報を武器に、
常に戦場の一歩先にいる。
彼の側には未来を予知するヴィデウがいる。
クリザードの王アリスでさえ、その視線から逃れられない。
しかし、すべての未来が明かされるわけではない。
真実の中には――宇宙の均衡を壊してしまうものもあるからだ。
ヴァロンの目的はただ一つ。
ザプリアンを宇宙の支配者にすること。
だがそのためには、
彼自身でも制御できない力と向き合うことになる。
(フェードアウト → ザプリアン組織本部)
■ シーン1 — ローラとの対立
リーは物資を抱えて本部に入る。
しかし中央ホールで足を止める。
そこには母、ローラが立っていた。
ローラ(低く、しかし強く)
「リー……どうしてこんなことをしたの?
三人のザプリアンを殺したのよ……しかも評議会の前で。」
周囲のメンバーがざわめく。
ローラ
「誰が私を呼び出したと思う?
ロード・ヴァロンよ。」
リーは黙ったまま目を細める。
■ シーン2 — 明かされる秘密
リー
「母さん……おかしいと思わないか?
レオンとララは同じ日に生まれた。
リムと女神ララも同じだった。」
「カイロスはリムの中にいた。
そして今、レオンの中にいる。」
「もしアリスがあいつを手に入れたら――終わりだ。」
ローラ
「……そんな……知らなかった。
でも、それならなおさらララを近づけたくない。」
(フラッシュバック)
預言者ヴィデウ
「あなたの妹は鍵です。
決してレオンから遠ざけてはいけません。」
リー
「俺はロードを恐れてない。
評議会の半分は俺を利用して、父を排除しようとしている。」
ローラ(動揺)
「やめなさい!
そんなことを言えばすべてを失う!」
リー(冷たい目)
「なら俺が父を殺す。
そしてXPを影から支配する。」
ローラ(叫ぶ)
「そのクリザードの少年に会ってから、あなたは変わってしまった!」
■ シーン3 — K11へ
リーは話を打ち切る。
「レオンとリウに物資を届ける。」
カプセルで出発。
K11到着。
レオンとリウは空腹で座っている。
三人は食事を始める。
リー
「ロード・ヴァロンが俺に会いたがっている。」
リー(低く)
「もし何かあれば……奴も殺す。」
リウ
「なっ……!?」
レオン
「俺も行く。」
■ シーン4 — 決意
レオン
「逃げても意味がない。
俺の使命は、真の神を伝えることだ。」
リーは母の言葉を思い出す。
レオン
「話すだけでいい。
もし追放されても秘密を守ると約束しろ。」
「それは弱さじゃない。戦略だ。」
レオン(笑って)
「昔見た映画でさ――
“友は近くに、敵はもっと近くに置け”って。」
リウ
「組織はお前の役にも立つ。」
リー(ため息)
「……分かった。やってみる。」
■ 最終シーン — 決意
三人は食事を終え、出発の準備をする。
カメラ:リーの目のアップ。
ナレーション:
剣で勝つ戦いもある。
だが、沈黙と忍耐で勝つ戦いもある。
どちらも――心に傷を残す。
フェード・トゥ・ブラック
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
物語はこれから大きく動き始めます。
リー、レオン、そしてエクスプリアンたちの行動は、想像以上に大きな運命へと繋がっていきます。
それぞれのキャラクターは、理由と過去、そして選択を背負っています。
そしてこれから先、取り消せない決断が現れ始めます。
次の章では、古い秘密が少しずつ明らかになり、レオンの本当の役割が見えてきます。
これからも応援していただけたら嬉しいです。
また次の章でお会いしましょう!
— 作者




