アンジョ・ネグロ リム年代記 – 第3話 「女神の声」
こんにちは、作者です。
このエピソードでは
アンジョ・ネグロの世界の中でも
最も危険な真実が明かされます。
リムの物語の裏側にいた存在。
それは
女神ララ。
彼女は救いなのか
それとも破滅なのか。
それでは、第3話をお楽しみください。
本編
第一幕
星の脈動
空。
塔の上空に浮かぶ星。
黄金の光が脈打つ。
光の波が夜空を走り
空間そのものが歪む。
レオン、リウ、ララは
同時に空を見上げた。
圧倒的な存在感。
まるで宇宙そのものが
彼らを見つめているようだった。
ゆっくりと
星の中心が裂ける。
そこから降りてくる影。
黄金の翼。
炎のように輝く光。
それは――
女神ララ。
彼女の姿は若く、美しい。
しかしその瞳には
何百年もの孤独が宿っていた。
第二幕
カイロスの反応
レオンの目が光る。
その瞬間
彼の心の奥から声が響く。
カイロス。
低く、暗い声。
「……あの気配。」
「忘れるはずがない。」
「私を抑えた唯一の存在。」
「裏切り者の女神。」
レオンは一歩後ろへ下がる。
心臓の鼓動が速くなる。
女神ララが地面に降り立つ。
光がゆっくりと消え
その周囲に不思議な空気が残る。
神聖。
だが同時に――
恐ろしい。
第三幕
女神の告白
ララは翼を広げる。
光が周囲を包み込む。
彼女の声は静かだった。
しかし
その一言一言が
重く空気を震わせる。
「あなたたちは」
「歴史を知っているつもりでしょう。」
「でもそれは」
「歪められた断片に過ぎない。」
レオンたちは黙って聞く。
女神ララは続ける。
「クリザーディアンを滅ぼした毒。」
「それを作ったのは」
「スピルリアンではない。」
彼女は静かに言う。
「私よ。」
沈黙。
レオン、リウ、ララ。
三人の表情が凍りつく。
女神ララの声は続く。
「私は何世代にもわたって」
「スピルリアンに声を届けた。」
「彼らに科学を教え」
「文明を築かせ」
「惑星を守る盾を作らせた。」
しかし
彼女の目が暗くなる。
「その代償は――命。」
「木々。」
「植物。」
「そして惑星の核のエネルギー。」
「すべてが私の力の源となった。」
第四幕
永遠の若さ
女神ララは首飾りを取り出す。
赤い光が脈打つ。
命の結晶。
彼女は言う。
「私は若さを保つために」
「数千の命を吸収した。」
彼女は空を見上げる。
「でも私は長く生きすぎた。」
「そして一つの真実を学んだ。」
彼女の声は冷たい。
「この宇宙の法則はただ一つ。」
「支配するか」
「支配されるか。」
第五幕
王を選ぶ者
空中に幻影が現れる。
歴代のクリザーディアンの王。
一人ずつ浮かび上がる。
女神ララが言う。
「彼らの多くは」
「私が選んだ。」
「私の導きによって」
「王となった。」
彼女の声が低くなる。
「だが一人だけ」
「私の手を離れた王がいた。」
彼女はゆっくり言う。
「アリス。」
「彼は唯一」
「自分の力で王になった。」
第六幕
愛と狂気
女神ララの表情が変わる。
初めて
本当の感情が現れる。
「でも」
「すべての理由は」
「リム。」
空気が震える。
「彼は私の光だった。」
「私の慰めだった。」
彼女の目に涙が浮かぶ。
「カイロスが彼を奪った。」
「それでも」
「私は彼を愛している。」
彼女の声が狂気を帯びる。
「もし必要なら」
「カイロスをもう一度」
「彼の体に戻す。」
第七幕
目的
空が暗くなる。
女神ララの翼が広がる。
世界が震える。
彼女は言う。
「今の私には」
「どんな宿主からでも」
「カイロスを取り出す力がある。」
彼女の視線がレオンに向く。
「そして私の目的は一つ。」
静かな声。
「リムを解放する。」
雷のような沈黙。
「その時」
「誰も止められない。」
「あなたたちも」
「神々も」
「軍隊も。」
最後
カメラが引く。
巨大な翼。
その影の下に立つ三人。
レオン。
リウ。
ララ。
レオンの心臓が鳴る。
ドクン。
ドクン。
カイロスの声。
「……戦争が始まる。」
画面が暗くなる。
第3話 終わり
➡ 第4話へ続く
ここまで読んでくださり
ありがとうございます!
このエピソードでは
アンジョ・ネグロの世界の
女神ララの正体
スピルリの秘密
王を操る存在
リムへの愛
が明かされました。
しかし
これはまだ始まりです。
次の物語では
レオン vs 女神ララ
リム解放の計画
カイロスの覚醒
が描かれていきます。
作者ページ
作者ページでは:
アンジョ・ネグロの音楽
特別ワンショット
キャラクター設定
などを公開しています。
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