リム年代記 第2話 「神を抑える声」
こんにちは、作者です。
リム年代記の第2話では、
戦神として恐れられた男
リム
そして彼の中に潜む存在
カイロス
さらに、
この物語の中心となる女性
ララ
の関係が描かれます。
このエピソードでは、
・戦争
・愛
・裏切り
・そして救い
が交差します。
それでは第2話をお楽しみください。
本編
第一幕
リムの帝国
宇宙。
燃える惑星。
崩壊した都市。
軌道に浮かぶ残骸。
ナレーションが響く。
「エクスプリアンを打ち倒した後」
「リムは戦神として戴冠された。」
「だがその勝利は」
「常に血の海の上にあった。」
巨大な宮殿。
赤い玉座。
そこに座るのはリム。
彼の目は炎のように光る。
クリザーディアンの軍勢が
跪く。
その背後。
鎖に繋がれたエクスプリアン。
奴隷となった。
戦争は終わった。
しかし――
平和ではなかった。
第二幕
リムの花嫁
エクスプリアンの儀式の間。
重い音楽。
沈んだ空気。
彼らは一人の女性を差し出す。
ララ。
彼女は静かに立っている。
エクスプリアンの指導者が言う。
「彼女を差し出そう。」
「和平の証として。」
「あなたの伴侶に。」
カメラがリムの顔を映す。
彼の表情が変わる。
初めて見せる柔らかさ。
しかし――
ララには秘密の使命があった。
リムを殺すこと。
夜。
毒。
だが黒い力が弾く。
ガス。
闇の盾が防ぐ。
カイロスの声。
「愚かな人間。」
「誰も私には触れられない。」
第三幕
禁じられた愛
クリザンドの草原。
子供たちが遊んでいる。
ララはそれを見ている。
彼女は気づく。
クリザーディアンの子供たち。
笑っている。
その時。
リムが近づく。
彼は優しく微笑む。
ララの心の声。
「彼は……」
「怪物じゃない。」
「彼はただ」
「孤独な王だ。」
モンタージュ。
二人の手。
触れる。
リムが剣を下ろす。
戦争が止まり始める。
しかし――
リムの心の中。
カイロスが叫ぶ。
「弱い!」
「彼女はお前を腐らせる!」
ララの声。
優しい。
「お願い……」
「もう血を流さないで。」
黒いオーラが揺れる。
カイロスの力が
彼女の存在によって弱まる。
第四幕
ララの祈り
暗い部屋。
ララは一人。
膝をつく。
涙。
「もし神がいるなら……」
「どうか現れてください。」
「これ以上」
「誰も死なせたくない。」
光。
部屋が満たされる。
その中から現れる存在。
イエス。
穏やかな光。
彼は言う。
「私はアルファであり」
「オメガである。」
「始まりであり」
「終わりである。」
「この世界の悲劇は」
「人の欲から生まれた。」
ララは泣きながら言う。
「どうか……」
「リムを救ってください。」
影が震える。
カイロスの声。
「彼か……」
「なぜここに……」
第五幕
カイロスの反乱
リムの精神世界。
闇。
巨大な獣。
カイロス。
リムが抵抗する。
遠くでララが呼ぶ。
カイロスが叫ぶ。
「力を受け入れろ!」
「私はお前を神にした!」
「今度は」
「宇宙の神になるのだ!」
現実世界。
リムが空へ手を上げる。
黒いエネルギー。
爆発。
惑星が砕ける。
ララが叫ぶ。
イエスが静かに言う。
「これが」
「彼の今の姿だ。」
第六幕
封印
イエスが手を伸ばす。
光。
リムの体を貫く。
空に響く叫び。
カイロス。
影が引き剥がされる。
しかし完全ではない。
断片が残る。
イエスが言う。
「カイロスは破壊できない。」
「彼の一部は」
「リムの中に残る。」
氷の惑星。
リムは凍りつく。
永遠の封印。
ララは泣きながら見ている。
第七幕
ララの神話
広場。
クリザーディアン。
エクスプリアン。
両方の民。
ララが前に立つ。
イエスは遠くから見守る。
しかしララは真実を隠す。
彼女が言う。
「リムは天へ昇った。」
「彼は今も私たちを守っている。」
彼女は続ける。
「私はララ。」
「平和の証として」
「新たな存在となる。」
「クリザーディアンはリムを崇め」
「エクスプリアンは私を崇める。」
「そして」
「二度と戦争は起きない。」
人々が泣く。
信じる。
ララが光に包まれる。
空へ消える。
ナレーション。
「こうして神話が生まれた。」
「神の物語ではなく」
「血を止めるための」
「必要な嘘として。」
最後
宇宙。
氷の惑星。
その内部。
凍ったリム。
静かな鼓動。
黒い裂け目。
カイロスの残骸。
心臓の音。
ドクン。
画面が暗くなる。
第2話 終わり
➡ 第3話へ続く
リム年代記 第2話を読んでいただき
ありがとうございます!
今回は
リムとララの関係
カイロスの暴走
イエスの介入
リムの封印
が描かれました。
この物語は
アンジョ・ネグロ世界の
最も重要な伝説
へとつながります。
次回は:
封印されたリム
カイロスの残骸
新たな陰謀
が描かれる予定です。
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