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響け、異世界のラプソディ  作者: ばんばん
第五章《終末の和音》
33/42

第三十三話「響きあう記憶」

 番人が再現した音は、奏人がまだ演奏を恐れていた頃の旋律だった。


 不協和、未完成、乱れたテンポ。


 それは、かつてティアが音を失った事件と同じ旋律。


 「……これが、俺の音……だった」


 ミーレが静かに言う。

 「違うよ。今の私たちの音は、もっと……深くて強い」

 ルゥが笑う。

 「そう、あの頃の不協和も、今に繋がる旋律だ」


 奏人は、過去の自分に向かって演奏した。


 そして番人の胸に、ほんの一瞬、微かな“和音”が生まれ——道が開かれた。

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