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響け、異世界のラプソディ  作者: ばんばん
第三章《空の楽譜と空白の記憶》
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第十六話「静寂のヴィオラと逆行の旋律」

 「このヴィオラは、弦がない。だからこそ、時間を鳴らすことができるんだ」


 ソラは塔に住み続け、時間の記録を採集していた。彼が求めていたのは、**“音の過去”**だった。


 「君のトランペット、即興だろう? だったら一つ、頼みがある」


 ソラは、塔の最下層にある“時間の核”へ案内してくれた。


 そこには、第二のロスト・スコア——“反復と変奏”の断片があった。


 「これを演奏すれば……君は、“世界が音を失った日”を視ることになる」


 「……構わない。知りたい」


 俺はロスト・スコアに息を吹き込む。


 すると次の瞬間——


 音が、すべて消えた。


 空も、風も、俺の心音すらも。


 そして現れたのは——


 かつてこの世界に音を与え、そして“禁じられた調律”を行った存在。

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