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響け、異世界のラプソディ  作者: ばんばん
第三章《空の楽譜と空白の記憶》
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第十五話「止まった塔、時のヴィオリスト」

 《フェルマータの塔》——そこは、空間も時間も歪む、古代魔法文明の遺構だった。


 「塔の内部に入ったら、“リズム”を保て。時間が狂うぞ」


 「リズムって……足拍とか?」


 「そう。歩調が乱れると、過去か未来に“音ごと”跳ばされる」


 俺たちは、スネアを軽く叩くルゥのビートを頼りに、ゆっくり塔の中を進んでいった。


 その最上階にいたのは——

 一人の青年だった。白銀の髪、弦の張られていないヴィオラを抱えて座っていた。


 「……君たちも、時を聴きに来たのかい?」


 彼の名はソラ=テンペスト。

 “音が鳴らない弦楽器”を奏でる、かつての時間魔法楽団の最後の奏者だった。


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