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響け、異世界のラプソディ  作者: ばんばん
第三章《空の楽譜と空白の記憶》
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第十四話「旋律を喰らう者」

 その夜、焚き火の中でルゥがぽつりと呟いた。


 「……あたし、昔、一度だけスコアに触れたことがある」


 「え?」


 「子どもの頃……鼓動が消えるって感覚。怖かった。だから、ドラム叩くようになったの」


 ルゥのリズムは、自分自身を生かすための鼓動だった。沈黙に抗う音。


 「次はどこへ向かう?」


 「《フェルマータの塔》。時間の旋律が残ってる場所だ」


 そこには、時間属性の音が眠っているという。


 ——ただし、そこには“旋律を喰らう者”がいるという噂もあった。

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― 新着の感想 ―
音が力として働く不思議な世界に、とてもワクワクしました。 奏人のトランペット、ルゥのドラム。その音色やリズムがどんなものなのか、想像するのがとても楽しかったです!
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