思い、夏に馳せる。
6月16日、午前4時55分。天気は雨。私は夏に思いを馳せる。去年の春から大学進学をきっかけに実家を離れている私は実家に帰ることのできるお盆が一年で一番の楽しみである。正月も帰るであろうというツッコミを入れられたような気がしたが、正月は違う。正月は正月でいいものだが、夏に実家に帰ることに意味があるのだ。
夏というのはとてもいいものだ。31°を指す温度計、うなじから背中にかけて垂れていく汗、太もも辺りに狙いを定めている蚊。全てあげたらキリがないが私はこれらのような夏に起こる全ての事に胸を震わせているのだ。訂正、蚊に関してはいない方が良い。
6月も下旬に差し掛かり梅雨もピークを迎えている。雨は嫌いだが6月に降る雨はさほど嫌いではない。夏が近づいているのを感じるからだ。今年の夏はお気に入りのタイタニックの古着のTシャツをたくさん着てやろう。去年はプールにも行けなかったから今年は必ず行ってやろう。地元の仲間と明け方まで焚き火をし、将来への不安やその他諸々を火に焚べてやろう。こんなことを今日も朝日が昇り切るまでずっと考えている。
夏とはいいものである。