プロローグ
これから綴られるお話は、『竹取物語』を元に作ったものですが、内容は全く異なっています。 基本的に時代背景、もとい、文化は、『竹取物語』をベースにしているので、あくまで平安時代のものとなっていますが、言葉遣いや髪の色などが現代風になっていたりするので、文章がおかしいとかいう突っ込みを入れないで下さい。 基本的に恋愛物なので、苦手な方は、読まないで下さい。 それでは、始まり始まり〜〜。
あるところにお祖父さんとお祖母さんが暮らしていました。二人は、子宝に恵まれず、子供はいませんが、幸せに暮らしていました。
ある時、お祖父さんが竹細工を作る為に竹やぶへ竹を切りに行きました。お祖母さんは、川に洗濯をしに行きました。
お祖父さんが竹やぶに行くと、光り輝く節を持つ一本の竹を見つけました。お祖父さんは、不思議に思いながら、竹を切ってみると、その中に可愛いらしい女の子が眠っていました。
お祖父さんは、その娘を家に連れ帰り、お祖母さんと一緒に育てました。すると、その子は、三ヶ月で成人の女性に育ち、この世のものと思えぬ程、美しく成長しました。
その美しい女性の名は、
「かぐや姫」と言いました。
…という噂が都の中で真しやかにながれていた。