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“適正”という単語は適正に使ってくださいな

掲載日:2018/03/14

※なろうにアップしたことがないのでなんとなくテストしたものです

※※自分の器の小ささを披露するだけの文章です

※※※何の参考にもなりません 他の作品の内容や価値への影響は皆無です

※※※※2018/10/1に文の編集もテストしてみました

「トンヌラには光魔法の()()()()がある」


上記はファンタジー系の作品内では佃煮にして売れるほど登場する表現だが

こういう場合、本来使われるべき単語は“適性”だ。そのまま“適した性質”という意味の名詞だ。

しかしここに“適正”という単語を入れている作品があまりにも、あまりにも多い。

書籍化作家でやっちゃってる人も確実に覚えているだけで5名いるし。

むしろなろう内の“適正”の使用は、八割方この誤用で占められてると言っていい。

まあ“適正価格”という頻出する“適正な”使用例があるからそこまではいかないだろうけど気分としてはそんなもの。


 ここで確認しておきたいが、何かが『有る』か『無い』かを確認されるような場合、その対象は名詞でなければならない。例を挙げる。

 正しくない例:『ドブネズミには、写真には写らない美しい(・・・)がある』

この例文を見たら、これを書いたのは子供か、日本語勉強中の外国人だと思うはずだ。

もちろん正解は形容詞である【美しい】を名詞形にした【美しさ】(もしくは名詞の【美】)でなければならないわけだ。

まともに教育を受けた日本人なら論理など用いずともこのへんが判るはずである。


 で、『適正』という単語は名詞ではない。ゆえに後ろに「が有る」などとは決してつかない。

ならば何なのかといえば“適う”と“正しい”という、意味の類似した漢字を重ねて強調し形容動詞化したものだ。

~に、~な という活用で殆どの場合使われるものであり

“美麗”“剛毅”“柔弱”などと軌を一にする単語だ。

そしてこれらと同様、名詞にするなら“さ”をつけることになる。

“美麗さ”“剛毅さ”はまだわかるけど“適正さ”というのはあまり据わりがいい言葉と思えない。

個人的な感想だが。

それでもってこういう単語の特徴とは、文の格調はちょっとばかり高く見えるようになるけれども

もっと簡単にできる、

ぶっちゃければ重ねた漢字をばらしてどちらかを使えば十分に意味が通じるのだ。もともとあえて重ねたものだから当然だ。

本来の意味で“適正”をつかうなら“正しい”“正しく”で代用できると思って間違いないだろう。“適した”も加えておけば完璧かな?

あと名詞として“適正さ”を使うくらいなら“正しさ”とでもしたほうが遥かに良いだろうとも思う。


既に先行している人気作家のおそらく全てが文章はわかりやすく書けと強調する以上、

もっとわかりやすくできる適正という単語は、なろうから駆逐されるべきだとさえ極論できる可能性がある。

そう考えるとなろう作品で見つかる“適正”が誤用ばかりであるのは“適正な”ことなのかもしれない。

しかし自分は“適正がある”という文字列が脳内誤字センサーにかかるたびにやさぐれるのだ。

ちなみに今日(2018/3/14)更新された話からも発見したのでこんな文章を書いたのである。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「適正」と「適性」の混同が見つかるたびに気になってしまいます。 ご指摘を読めてとてもスッキリしました。
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