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ドッペルゲンガーと最期の時

あの事件からしばらくたち、退院した、笠松先生のもとに手紙が届いてた。

 「そっちの世界では、みんな、元気にしてますか?早々にみんな死んでしまって、悲しいです。そっちの居心地はどうですか。郡上知美。」と言う、手紙だ。

 笠松ヘラは、「知美の字じゃない気がする・・・・、でも文章の書き方、紙のこだわり、筆記具の感じが、知美だわ。」とつぶやいた。

 笠松ヘラは、先生業務に集中できなかった。

 生徒の佐原葵に言われる。「なんか、あったんですか?ヘラ先生。」

 ヘラ先生は答える「えぇ、ただのいたずらな、手紙が届いただけだわ。」

 佐原葵は言う「その手紙と、前の手紙見せてよ。」

 ヘラ先生は驚き言う「ふぇっ?」

 佐原葵は「パラレルワールドでは、私もう、自殺したみたいで、先生が合わなくて、昨日。そして、手紙が届いたの。」と言い、手紙を見せた。

 確かに佐原葵のような、文章だが、字体も、鉛筆の固さも違う。

 佐原葵は言う。「鉛筆の固さは先生に強要されたんだって4Bを。私はHBが好きなのに。」

 そして、授業などが終わってから、郡上知美を訪ねる事にした。

 


 笠松ヘラは、ピンポンを何度も鳴らすが、知美は出て来ない。

 笠松ヘラは「入りますよ」と言い、錠がかわれてない、玄関から入る。

 すると郡上知美は泣いていた。

 知美はヘラを見つけるなり、泣いて飛びついて、知美は「ヘラちゃんが生きててよかった。ヘラちゃんが生きててよかった。」と言った。

 ヘラは知美に手紙を見せて、事情を聴く事にした。

 知美は「この手紙本当に送ったんですね、分岐世界では、ヘラは彼氏が事故に遭い、そのために、私たちより、先に帰ることになり、それで、鉄道事故に遭い死んでしまい、みおは、突然死して、優菜は精神を病み、自殺。そして、妹も鉄道事故で死に、自分が自殺する夢、見たんです。」と泣きながら言った。

 ヘラは「そうか、それは辛い夢だった。大丈夫、私はこの世界では、生きているから。」

 知美は「でも、よくわからない、時のおじさんに言われてんです。{笠松ヘラはこのままだと死ぬ}って、言われたんです。」と言いまだ、泣いている。

 {このまま}・・・?笠松ヘラはそこが引っ掛かった。



 知美は「このままだと、ヘラは時空の狭間や時間軸に取り残されて、永遠に同じ時間を彷徨うか、誰もいない世界に行くか、それか、ヘラのまわりだけ、時間が物質的に進まなくなるんです。」

 ヘラは言う。「時のおじさんに言われたの?」と。

 知美は言う「そうだけど・・・・・・。」

 ヘラ言う「あのさ、時間が物質的にって、どういう事?誰もいない世界は、パラレルワールドのネット掲示板とか見てるから、何となくわかる。物質的に時間とかって、何?」

 知美は言う「簡単に言えば不老不死って、時のおじさんは言ってました。みんな死んで逝くのに、自分だけ年を取らず、若いまま、生きていくのです。死ねないのです。」

 笠松ヘラ言う「対策は?」

 知美は言う「時のおじさんは言ってくれなかった」

 笠松ヘラは「無責任な」と言った。

 その時、ヘラの携帯に電話が掛かってきた。

 ヘラは「八木沢先輩だ」と言い電話を取る。

 笠「もしもし、みお先輩?」

 八「ああ、ヘラちゃん?」

 笠「どうしたんですか?」

 八「今日、長野でヘラちゃんに会って、久しぶりに会話したんだよねぇ。」

 笠「今日、長野には行ってない。」

 八「えっ?でも、会話したけど・・・?」

 知美は言う「どうしたの?」

 ヘラは「私のドッペルゲンガーが出たわ。」

 知美は青ざめた顔で言う「一番初めは、ドッペルゲンガーだわ・・・・この世界と、分岐世界に違いは・・・・・。」

 ヘラは電話そっちのけで言う「ねぇ、知美、何を思い出したの?教えて?」

 知美は言う「この世界では、中学の説明会の時、優菜に気配消して、真後ろに居たのは、ヘラ本人。でも、分岐世界では、ヘラではなく、ドッペルゲンガーだったの。」

 ヘラは「えぇっ!?」と驚いた。

 そして、知美は、「ドッペルゲンガーが全ての始まりって、時のおじさんが言ってたわ。」

 ヘラは驚いたのと、同時に自分に何が起きるのか、分からない、恐怖にかられた。

 でも、ヘラは決意する。私のせいで”絶対にみんなを悲しませない”と。



時は十一月十九日、雨の日だった。

笠松ヘラは、時たま出る、自分のドッペルゲンガーの対策がわからないままだった。

佐原葵は言う。「昨日スーパーで会いましたね。なんで、声をかけてくれなかったんですか?」

笠松先生言う。「昨日スーパーには行ってないよ?」

佐原葵は言う「本当にいたんだもん、嘘ついてないもん、」と言い、教室を飛び出す。

その時ちょうど、かみなりが鳴った。

そして、授業をタマーシュ先生にまかして、教室を飛び出し言う、「葵ちゃん!!!」と

葵ちゃんはもう見えなかった。

笠松先生は走って追いかける、しかし、追いつかなかった。

そのため、校長に言って、捜索することにした。

笠松ヘラは雨の中、走って、走って探す。

そんな中、探すのに真剣になりすぎて、笠松ヘラは、誰かにぶつかる。

そして、笠松ヘラは派手にこける。


笠松ヘラは言う「いたたたた。」と。

「大丈夫ですか?」と言い。ある男性は手を差し伸べる。

笠松ヘラは「派手にこけてしまいましたわ。でも大丈夫だわ。」と言いある男性の手を持って、立ち上がる。

そのある男性は「ベタベタじゃないですか。傘、貸しましょうか?」と言った。

笠松ヘラは言う。「そんな事したら、あなたがベタベタになるわ。だから、大丈夫だわ。」と。

そのある男性は言う「人、探して居るんでしょ?私は、この大きい傘がある、だから、この折り畳み傘貸すから、返すのは、またで、良いから。また私が迷い込んだ時にでも返して。作者のペデスタルだから。」と言い、男性は駅に向かい歩いていき角を曲がった。

笠松ヘラは、佐原葵を探すのを続けた。

そして、やっとの思いで佐原葵を見つけた。

笠松先生は「やっと、見つけた。探すの大変だったんだけど。」ゼーゼーハーハー言いながら言う。

笠松先生は、佐原葵に言う「最近、笠松先生。ドッペルゲンガーと言うものとして、二人同時に私、本人の意思に関係なく出るんだ。だから見たのは間違ってない。わたしの高校時代の先輩も見たから。」

佐原葵は泣き出した。

その時、笠松ヘラは後ろに視線を感じて、振り返ると、もう一人の私が居た、過去の私がいた。

笠松先生は言う「葵ちゃんドッペルゲンガーだわ、ちょっとごめんね。」と。


ヘラは言う。「あんた、何しに来たわけ?」

過去のヘラは言う。「あんたに警告しに来た。」

ヘラは言う。「何を警告しに来たの?」

過去のヘラは言う。「宿泊研修で、黒部渓谷行くだろ、」

ヘラは言う。「ああ、行きますとも。」

過去のヘラは言う。「黒部渓谷には行くなと警告しておく。」

ヘラは言う。「どうして、ダメなんですか?」

過去のヘラは「死にたいなら行け。」と捨て台詞を吐き捨て、そのまま消えた。

笠松ヘラは黒部渓谷の日に偶然風邪を引いた。

宿泊研修の小学生を乗せた、バスは黒部渓谷に向かっていた。

バスに乗る先生は本当のところは、ふたり乗る予定だったが、急だったので、一人だけにになった。

しばらくして、バスは事故を起こし、笠松ヘラが乗る予定だったところを、大破させた。

幸い、死傷者はでなかったが、笠松ヘラが乗っていたら、確実に死んでいた。

笠松ヘラはこれを聞いて、驚き「まさか、こんなことが起きるなんて」と言い。

今回はだけは、ドッペルゲンガーに感謝した。

そして、また、そのドッペルゲンガーが現れる。

こう言って・・・「当たったでしょ?」




しばらくたち、時は十二月、雪が降っていた。

佐原葵と黒部あおばは買い物を終えて歩いていた。

佐原葵言う「買いすぎてしまいましたね。」と。

黒部あおばは「たしかに、そうですね~」と

佐原葵は言う「あおばさんって、こんなキャラだった?」

黒部あおばは「そういう、佐原さんも、いつもとキャラが違うよ」と言い。

ふたりは笑い、会話が弾む・・・。

しかし、悲劇は起きようとしていた。

横断歩道、信号は青だったので、ふたりは渡る・・・しかし、大型のダンプトラックが曲がって来ていた。

ふたりはそれに気づかない。

笠松先生の声がした「あぶない!!!」

ふたりは、振り返ると同時に歩道まで押し飛ばされる。

(キキキーーーッ、※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※。) ※グロい表現なので自主規制。

大型ダンプの動きが止まった。

しかし、大型ダンプの下には、何もなかった。

次の日、笠松先生は腰を痛めて病院に行っていて、休みだった。

佐原葵は黒部あおばに言う「病院って、言ったし、笠松先生、きっと私たちのせいで死んだんだわ。」と泣き出す。

黒部あおばも泣きながら言う「ヘラ先生が死んでしまうなんて・・・・・・死んでしまうなんて・・・・・・・私のせいで・・・・・・・私のせいで・・・・・。」と。

次の日、笠松先生は教壇に立つなり、黒部あおばと佐原葵が飛びつてきた。

「どうしたの?、葵ちゃんと、あおばちゃん。」と笠松先生が言う。

黒部あおばと佐原葵は「ヘラ先生が死んじゃったかと、思った。」と言って泣き出す。

笠松先生は思う(ドッペルゲンガーがまた、なにかやらかしたな。)

笠松先生は葵とあおばに「後で、しっかりと聴くからと」言って朝礼を始めた。

そして、放課後、昨日やおとといに何があったかを佐原葵と黒部あおばに尋ねる。

佐原葵と黒部あおば言う「私たちの不注意で、トラックに轢かれそうになった時に笠松先生の声がして、歩道のある安全な場所に押し出されてのです。」と。

笠松先生は言う「その日は、学校で重いもの持って腰を痛めたわ。」と。

佐原葵は言う「だから、病院に行ってたんだ。」と。

笠松先生は「余計な心配かけてごめんね。」と言った。



笠松ヘラ電車に乗っていた。

5300系、5308Fだった。二扉クロスシートと言うこともあり、かなり混雑していた。

見慣れた顔の車掌が来た。自分のドッペルゲンガーだった。





三号車に乗っていた笠松ヘラはいつの間にか寝ていた事に気づく。

そして、笠松ヘラは言う「夢か・・・。」と。

しかし、夢から覚めると、電車は南宿ぽい、駅に停車しており、車内に誰もいないことに気づく。

駅名表が読めない。

笠松ヘラは言う「なにこの世界、なんか変だわ。」と。

南宿駅にしては変な世界だった。

その電車が何系か思い出せそうで思い出せず、携帯電話も圏外、学校に電車が止まっていることを電話したくてもできない。

とりあえず、携帯のカメラで撮影しようとしたが、この携帯では画像は何も撮ったり、保存してないのにメモリー不足で保存できない。

「何なのここ?」と笠松ヘラはつぶやく。

とりあえず、外に出ることにした。

改札が動いていないので、仕方なくまたいで突破するしかなかった。

しかし、車も人も動いておらず、動いているものは自分だけ。

「おかしいわ」と笠松ヘラは首をひねりながら言う。

仕方ないので、駅にもどることにした。

相変わらず、改札は動いてないので、またいで突破した。

電車の中に憎くて見慣れた、自分のドッペルゲンガーが居た。

ドッペルゲンガーは口を動かしてないのに、自分自身の耳に伝わってくる感じだった。

ドッペルゲンガーは言う「あたしを殺して、望まれて生まれたわけじゃないの。殺して、」

笠松ヘラは言う「それはできないわ。殺人に問われても、問われなくても、殺せないわ」

ドッペルゲンガーは言う「あんたの隠れている、綺麗ごと好きな部分がそういう二重人格な部分が私を生んだのよ!!!!!だけど、あんたに目の敵にされ、だから殺して!!!!!!殺してくれないならここから出さないわ。」

笠松ヘラはすすり泣きながら「ごめんね。ごめんね。」言う。

ドッペルゲンガーは言う「そんな、謝罪なんていまさらいらないわ!!だから殺して!!」

「殺してくれないなら、あなたを殺すわ!!!」と言いドッペルゲンガーは笠松ヘラ本体に襲いかかる。

笠松ヘラは思わず、ポケットに入っていた、関市のカッターでドッペルゲンガーの心臓を一突きにしてしまった。

笠松ヘラは泣きながら言う「ごめんね、ごめんね、私のこころが弱いから、あなたを生んで・・・・・・しまったのね。」

ドッペルゲンガーは泣きながら「ありがとう、ありがとね。完全にこれで、消滅できるわ。本人に殺されないと、ドッペルゲンガーは消滅できないの」と言った。

そして、ドッペルゲンガーは最期に、軽く微笑みながら消えてなくなっていった。





「フォーーーーーン、」と電車音をたててが減速しだして、車掌が「まもなく、不破一色、不破一色です。お出口は左側です。ドアから手を離してお待ちください。」とアナウンスをした 。

「キューーーーーーウウウウ、プシュッ、プシュッ、プシューーーーーーーーーーーーーーーーーー」ドアが開いた。

笠松ヘラは飛び起きて、慌てて電車から降りる。

プラットホームには、セーラー服姿の笠松メジェリー(従妹)が居た。


笠松メジェリーに笠松ヘラ言う。「なんで、あんたそんな格好をしてるの?」

メジェリーは言う。「この格好が好きなのよね。制服着ているかわいい自分が好きなのよね」

笠松ヘラは言う「変態やな。」と。

笠松ヘラは。「まぁ、いいわ、変態。こっちへ、来なさい。」と言った。

そこには、転校してきたばかりの北濃美佳が居た。

この日は、雲が太陽を隠して遊んでるような天気な日だった。

メジェリーは言う「この子、かわいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいい、ちょっとこっちおいでよ。コレクションの一部を着させてあげるから。」

笠松ヘラは言う。「美佳ちゃんこれから学校だから、また今度ね~。」

美佳ちゃんは物分かりのええ子で、こう言う。「うん、わかった。」

笠松ヘラはこの子、心の闇が見えた気がしたので、言う「メジェリーさん、先生の従妹だから、いつでも言ってね。メジェリー連れて来るから。」

北濃美佳は言う「うぅ・・ん」

ふたりは、学校に着く、すると、北濃美佳が言う「校長先生に挨拶したいのですか、大丈夫でしょうか?」と。

笠松ヘラは言う「まぁ、挨拶しておいた方が無難だね。」

北濃美佳は言う。「わかりました、ありがとうございます。」

北濃美佳が校長先生への挨拶を済ませて、戻ってきた。

笠松ヘラは言う「どうでした?」

北濃美佳は答える「とても、優しそうでした。」

笠松ヘラは言う。「それはよかったわ。」と。


クラスで、北濃美佳の紹介をして、笠松先生は、自己紹介を北濃美佳、本人にしてもらう「今日からですが、みんなと楽しい事がたくさんできるとうれしいです。」と、転校が初めてにしては、かなり安定していた。

笠松ヘラはそれだけ、北濃美佳には、深く、暗い暗い、心の闇があると感じた。


三ヶ月後。


タヴァスィ先生は言う。「北濃さん、だいぶ、馴染んできましたやん。でも、もう、新学期ですな~」と。

笠松先生は言う。「北濃さん、あの笑顔、満面の笑みに見えるけど、心からは、笑ってないわ、」と。

タヴァスィ先生は言う。「なんでやねん、あんな、笑顔が心からでは、ないとぉ?」

笠松先生は言う。「目をよく見て、少しひきつってるの。」

タヴァスィ先生は言う。「そーゆー笑い方なだけちゃうの?」

笠松先生は言う「彼女、一回だけ、本気で笑ってたわ、その時はひきつってなかったわ。」と。

タヴァスィ先生は「いつやねん、」と、いら立ちを隠せずに言う。

笠松先生は「私がメジェリーに対して、変態やな、と言った。初対面のときだわ。小さい変化にも先生なら気づかないといけないわ。」と言った。

タヴァスィ先生は機嫌が悪そうに言った。「あーそうですか」と。

タヴァスィ先生は、いつの間にか、どっかに行っていた。


そして、4月の新学期が来た。

北濃美佳が気がかりだった。

そのため、北濃美佳だけは、自分が担任をした。

笠松ヘラは思う。「やっと、馴染んできた?」と。

「新学期は、なんか、本当に笑えてて、よかった。美佳ちゃん。」

クラスの佐原葵に言われる。「なんか、いいことあったの、先生?」

笠松先生は言う。「なんでもないわ。」と。

佐原葵はこれ以上探ってこなかったので、安心した。


クラスが安定した、7月に笠松ヘラは観光目的で、一人で、伊良湖岬に出かけた。

そこに偶然、幼馴染の澤田陸がいた。

笠松ヘラは言う。「澤田君、久しぶり~。」

澤田陸は言う。「おお、ヘラ、久しぶりやな。」

ふたりはたわいもない会話をして、駄弁って居たが、しかし、話している場所が、崖ぎりぎりな、事に二人とも気づいていなかった。

ふたりは、ふとしたことから、口喧嘩をはじめ、笠松ヘラは、後ろに一歩下がった。

笠松ヘラは崖から落ちて行った。

陸は手を伸ばすも、むなしく、ヘラは岩に頭を打った後に海に落ちて、沈んで言った。

陸は後悔して、その場で泣き崩れた。

タヴァスィは笠松ヘラの転落現場に駆け付ける。

タヴァスィは笠松先生の車の中から、手紙見つけた。

その手紙は、生徒の性格、扱い方、まるで自分がいつ死んでもいいようにと用意してあるみたいだった。

「生徒思いだな。」と言い、タヴァスィは泣き崩れる。


病床で、陸は泣きながら、ずっと手を握りしめて、言う。「ごめんな、ごめんな。」と。


そして、しばらくして、笠松ヘラの葬式が開かれた。

山県優菜は泣きながら言う。「どうして、ヘラちゃん死んじゃったの・・・・」と。

八木沢みおは、ずっと、すすり泣いていた。

郡上知美も泣きながら言う「もう、いろんな人を悲しませたくないと言ってたのに・・・・」と。

笠松ヘラの父と母は澤田陸に言う。「殺したくて、殺したわけやない、だから、あんたは、悪くない。幼いころから、ヘラと仲良くしてくれてありがとうな。」

澤田陸は泣いて謝る。「本当に、申しございません。」

笠松ヘラの父は、「あんたが、謝ることやない。ないていたら、ヘラが悲しむ。だから、無理だと思うけど、泣かんどいて。」


そして、笠松ヘラは天国へ旅立っていった。

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