登場人物紹介(Chapter1)
読者様、引き続きお付き合い下さりまして誠にありがとうございます。おそらく雰囲気がガラリと変わったであろう『Chapter1』もお楽しみ頂けていたら幸いです。
ここでまたイラスト付きの登場人物紹介に参らせて頂きたいところ。息抜きがてらにでも是非是非、お立ち寄り下さいませ。
✴︎秋瀬ナツメ(十九歳〜二十歳)
本作におけるもう一人の主人公。海沿いの街に位置する国立南波大学へ編入したばかりの二年生で理学部生物学科を専攻。冷静沈着かつ頭脳明晰。研究に没頭している時間が長い為、装いは常に白衣。その下の私服はいかにもデキる女風のシャツ、タイトスカート、パンプスなどを好んで着用している。
隙の無い才女と周知されているが、中身ときたらいっぱいの好奇心が詰まっているようだ。携帯電話のメイン機能を写真と思い込んでいたりなど、世間一般の知識が抜け落ちている模様。生まれも育ちも海外だと言っているが、どうやらこれも逃げの口実らしい。時折何処かの方言らしき口調を覗かせる。
誕生日:四月十五日(牡羊座)
長所:上昇志向
短所:理屈っぽい
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✴︎磐座冬樹(三十二歳)
国立南波大学の理学部生物学科准教授。ひょんな出来事がきっかけで、放課後は度々ナツメと時間を共にしている。『ユキちゃん先生』と呼ぶ生徒もいる程、優しく寛容な性格が全面に現れている。全体的にか細く、泣き顔のような笑顔が特徴的。
顔立ち自体は割と端正であるにも関わらず、洒落っ気が乏しく髪は白髪混じり。白衣もヨレヨレで更にそそっかしいところから教育者らしい威厳はほぼ皆無と言える。ナツメを常に気にかけているのも底抜けに優しい性格ゆえか、はたまた……?
誕生日:八月二十五日(乙女座)
長所:気遣い屋
短所:要領が悪い
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✴︎荻原圭吾(十九歳)
ナツメの同級生の男子で同じ生物学科。日焼けした浅黒の肌に真っ白な歯と、外見的には理系と縁遠そうなタイプである。装いはカジュアル。髪から足元に至るまでトレンド要素を取り入れた今どきな風貌だ。
こちらが一言発すればその二十倍以上を容易に返す……と、ナツメが分析する程に頭と舌の回転が早い。大変人懐っこく、合コンの幹事を務めるなど社交性にも長けている様子。話し口調が基本お笑いノリであり、度々イントネーションの不自然な関西弁を交えてくる。
誕生日:十月一日(天秤座)
長所:社交的
短所:お調子者
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✴︎ブランチ(二十五歳)
ナツメが信頼を寄せる某所の“部下”。鍛え上げられた筋肉に高い背丈と、逞しい身体を持った男である。髪はブロンド、瞳は琥珀色。眼光が鋭く尖った印象。声は太めで口調がぶっきらぼうな為、やや怖い雰囲気を醸し出している。
立場こそ部下だが、ある事柄に関してはナツメよりも“先輩”であるらしい。とは言え『Chapter1』の最終話でほんのちょっと登場しただけの彼の全容はまだまだ謎だ。ナツメとの関係性、そして今後の関わりは如何に?
誕生日:十一月三十日(射手座)
長所:世話焼き
短所:無骨
紹介にお付き合い頂きましたこと、重ねて感謝申し上げます。この章は女子視点。複雑に繊細に揺れ動く、まさに“女心”の描写でありました。
次の章は『二ノ章』……あっ、戻るんだな、という雰囲気が満載ですね。
しかしただ戻る訳でもなく。あちらはあちらで時間が進んでいるのです。新しい環境、新しい時代、もしかすると新しい人物さえ現れるやも?
それではこれにて。引き続きお楽しみ頂けるよう著者も全力を尽くして参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。




