一頁使っておまけ(FA・塗り絵・後日談など)
こちらでは今までの番外編で紹介しきれていないFAや塗ってもらったイラスト、本編には掲載しなかったイラスト、それから登場人物たちの後日談をちらっと公開していきます。
頂き物紹介はこれで第五弾! 皆様の応援の力を得て歩んできたことが実感出来るこの場所は私の宝物でございます。なんとありがたいこと……!
そうそう。番外編と言えば、今までは夏呼が語り手でございました。
しかし今回は違いますよ。さあ、誰がナビゲートすることになるのでしょうか。
ミステリアスな“あの人”と共に、ごゆっくりとお楽しみ頂けたら幸いでございます。
それでは早速!
(ちなみに今回はイラスト枚数が結構多くなりますので、イラストや塗り絵を贈ってくれた皆様のマイページや、著者が読んで面白いと感じたオススメ作品のURLなどを一緒に貼らせて頂きます。出来るだけ見やすい状態でお楽しみ頂く為に、説明が少々シンプルになりますことをご容赦下さいませ)
久しいのう、皆の衆。こうして再び会うことが出来て私も嬉しいぞ。
え? 態度がでかいとな?
うむ、それはすまない。しかしのう、長年染み付いた語り口調というのはなかなか抜けないものでな、ここは一つ説教くさい年寄りの戯言とでも思って多めに見てくれると助かるのだが……
え? まずお前は誰じゃと?
まさか私をお忘れか。仕方ない、現代なら現代の礼儀に従うのも必要じゃな。今一度名を申し上げよう。
天と星幽の中間に立つ。
見た目は子ども。されど中身はせくしぃ乙女(正確にはもう性別なるものの括りには納まってはおらぬが)
そう、人は私を
ワダツミと呼ぶ。
何故ここに来て私がナビゲート役を務めているのかという疑問が聞こえてきそうじゃな。
思い出してみてほしい。これまでの番外編の語り手、表面上はあの夏呼という娘であったが、彼女の回想が多いというだけであって正確な視点はヤナギであったのじゃよ。まぁ、同一人物ならぬ同一魂なのだがな。
つまりどういうことか?
このナビゲート役は前世を知る者……つまりアストラルの者にしか務まらない。ヤナギはもうフィジカルの世界に於いて柏原ナツコに転生してしまっているじゃろ?
そこで私の出番という訳じゃ。私は限りなく天界に近い存在であるがゆえ、この物語の登場人物の中でも最も寿命が長い。彼奴らがフィジカルに生きている現在もなおこの星幽神殿で神に仕えておるのじゃよ。
そんな訳でじゃ。回りくどいと言われる口調、年寄りじみた言葉の癖、いろいろ不便をかけるかも知れぬがお付き合い頂けると大変ありがたい。私も任されたからには精一杯の“えんたぁてぃめんと”をお届けしようと思う。
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では早速参ろう。まずは頂いたイラストからじゃ。
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『一途』というタイトル付きで送ってくれた。何度生まれ変わってもただ一人を見つめ続ける一途な魂……夏呼じゃな。
最終的には最愛の者を手に入れるのではなく、最愛の者の願いを叶えようとした。そんな彼女のひたむきで強い心を表現してくれておる。
こちらは九藤朋殿が描いて下さった。絵といい小説といい写真といい、実に趣深く独特の世界観が魅力の作家様じゃ。特に九藤殿の書かれる純文学作品は文章の美しさが圧巻じゃよ。
九藤朋殿のマイページ
→http://mypage.syosetu.com/476884/
《オススメ作品》
礼装の小箱
→https://ncode.syosetu.com/n6411ec/
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続いてはこちらじゃ。
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元気いっぱいの弾ける笑顔。無邪気で罪作りな奴、されど妙に人を惹きつけるカリスマ性なるものを持っている男じゃな。一目見ただけでわかったぞ。秋瀬夏南汰のちびキャライラストじゃ。
こちらを描いて下さったのはちはや れいめい殿じゃ。懐かしいのう。“ついったー”なる“えすえぬえす”で交流を楽しんでいた際に著者へ送ってくれた一枚。著者も大いに喜んでおった。
更に“ぶろぐ”の方でも著者と交流してくれているちはや殿は、著者の誕生日祝いのイラストも描いてくれたのじゃよ。どの人物が良いか聞いてくれての。リクエストさせてもらったのがこちらじゃ。
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胸に咲いた勿忘草。ただ一人の為、君が為。名前は先程の人物と同じでもやはり別人格だとわかる柔らかな微笑みじゃな。
幸せに手を伸ばすイメージで描いてくれたそうじゃ。こちらは五ノ章の主人公・荻原カナタ。その身に降りしきるのはきっと彼が愛して止まない「真夏の雪」なのじゃろう。実に深い愛が伝わるイラストに私も胸が熱くなってくるよ。
ありがたいことにちはや殿からは他にも頂いているものがある。そちらは塗り絵のコーナーにて改めて紹介させて頂こう。
ちはや れいめい殿のマイページ
→https://mypage.syosetu.com/487329/
《オススメ作品》
ムゲンノイチノアリス
→https://ncode.syosetu.com/n0333dx/
おしごとエッセイ 〜きぐるみそのほかつめあわせ〜
→https://ncode.syosetu.com/n1828eg/
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続いてはこちらじゃ。
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なんといっても
美しい……!
幻想的な月夜がここまで似合う者は他におらぬじゃろう? のう? 誰なのか一目でおわかり頂けたことかと思うぞ。
…………
…………私じゃ!
私以外に誰がおる!!
自画自賛とな? いやいや……こんなに麗しく表現してもらったら、そう思いたくもなるじゃろう。
こちらを描いて下さったのはトト殿じゃ。なんでも私を気に入ってくれたとのことでのう……トト殿の繊細で麗しい表現力のおかげで実に美しい私の姿を目にすることが出来た。なんと素晴らしい。
トト殿のマイページ
→https://mypage.syosetu.com/432625/
《オススメ作品》
サザンの嵐・シリーズ
→https://ncode.syosetu.com/n2599ca/
ノンマルタス・シリーズ
→https://ncode.syosetu.com/s8188b/
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次は塗り絵の紹介じゃ。どういうことかというと……
このように。著者のイラストは線画が圧倒的に多い(↑ちなみにこちらは色調整を施してあるだけじゃ)
ところがじゃ。ここから是非とも注目して頂きたい。関わってくれる皆様のご好意によって、著者の線画が目を見張る大変身を遂げるのじゃよ! 物語の流れに沿って順に紹介していこう。
始めはこちらじゃ。
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アニメ塗りという技法で迫力を感じる表現をしてくれておる。こちらは“ぶろぐ”をきっかけに著者と親しくなった上条武流殿が塗って下さった。
あの女顔で小動物的な秋瀬夏南汰がなんとも勇ましく見えるではないか。不覚にもこの私が、彼奴に見惚れてしまうことになるなんて……くっ……! 上条殿、恐るべし……!
次はこちらじゃ。
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なんと素晴らしい。まるで本当に動いているようじゃよ。こちらはやはり“ぶろぐ”にて交流のあるせかちゅまる殿が塗って下さった。多数の色彩を駆使して、爽やかかつ洒落た雰囲気を醸し出す……これこそがせかちゅまる殿の持ち味じゃ!
次はこちら。
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度々お世話になっているちはや れいめい殿の塗り絵じゃよ。なんと著者にデジタル塗りを教えながら仕上げてくれた……その親切なお心遣いにもはや私も頭が上がらぬ程じゃ。
海の背景とはまた粋なこと。それでいて透明感のある優しい色合い。凛と佇む夏南汰がいつも以上に誇らしげに見えてくるのう。
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次はまた別の線画の塗り絵を紹介させてもらうぞ。
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なんとこれはメグルじゃな……! 紅の瞳に茶の長髪。良い! この色もまた良いではないか私のメグルよ!
おぉと、いかんいかん。私の中のタマキがあの頃の情熱を思い出して危うく暴走するところじゃった。
こちらは雪華殿が塗って下さった。小説もイラストも手がけている作家さんじゃ。水を思わせる背景と深みのある色合いがなんと神秘的なこと。雪華殿は立体感の表現と色彩バランスが素晴らしいのじゃよ。
雪華殿のマイページ
→https://mypage.syosetu.com/631491/
《オススメ作品》
Doors〜女神様の暇つぶし〜
→https://ncode.syosetu.com/n3587dq/
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次の塗り絵も紹介していこう。
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ナツメと冬樹。運命の糸で結ばれたツインレイじゃな。ミステリアスな雰囲気が漂っておる。二人の深い絆を感じる魅力的な塗りは上条武流殿のものじゃ。実に美しいのう……惚れ惚れしてしまう。もはや上条殿は光と影の魔術師とでも呼ばせてもらうべきか。
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今度はこちらじゃな。著者にとってもなかなか思い入れのあるイラストでのう、運命の彼に身も心も委ねるイメージを描いたものじゃった。紐解かれる覚悟を決めたシーン。それも色彩と表現によって見え方が変わってくるから実に面白い。
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天を仰ぎ、運命を受け入れる。天の祝福を受けるかの如く眩い光に包まれていく……なんと幻想的な。こちらはブログにてお世話になっている花守くう殿が塗ってくれたものじゃ。神々しい表現を得意とする花守殿のおかげで、荻原カナタも天使の仲間入りじゃ。
次はこちら。
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雪華殿の塗りじゃ。夜空からひらひら舞い降りる描写に引き込まれるのう。雪景色とはまた感慨深い! 凛と冴えた空気が伝わってくるかのようじゃ。白く零れる息といい、このリアリティはまさに雪華殿の為せる技と言えるじゃろう。どんなシーンなのかと想像しながら塗って下さったとのこと、楽しんで塗ってもらえて私も感激じゃ……!
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最後に紹介する塗り絵は、アストラルに転生した雪那に魂のみとなったナツメが寄り添うイラストじゃ。ちはや れいめい殿が3パターンで塗ってくれたぞ。
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天使の姿として描いたナツメ。晴れの空に透けるこの透明感が美しいのう。色のはっきりした雪那との対比が二人の関係を一層示してくれておる。
それからなんと……! 夏空に雪が降りしきるという動きまでつけてくれた。こうして物語やタイトルに思いを馳せて表現してくれるのがまた嬉しいところじゃ。
こちらは水面が柔らかな波紋を立てておる……なんと幻想的な。二人にどうか安らかな時間をと願わずにはいられない、儚くも優しい描写に感激した。これほど素晴らしい表現の数々を魅せてくれたちはや殿に改めて感謝申し上げたい!
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ここからはの、著者が「妄想が膨らんでとにかく描いてみたはいいものの何処に載せようか、う〜ん」などとぼやいておったイラストを半ば強制的に貼らせてもらうぞ。気軽に眺めてやってもらえたらありがたい。
まずは著者が診断メーカーなるもので挑戦した『おばかなことする2人が見たい』というお題じゃ。一つ目の内容はこちら。
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『急に思い立って肩車をしてみたはいいものの、バランスをとるのに精一杯で動くことも降ろすことも出来なくなってしまいプチパニックになる秋瀬夏南汰と春日雪之丞』
どうも著者は、お馬鹿なノリといったら高校生男子で想像したがる傾向(むしろ願望)があってな。
もう一つあるぞ。
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『畳でごろごろ選手権を突如開始する秋瀬夏南汰と春日雪之丞(畳でごろごろ選手権:ただひたすら飽きるまで和室をごろごろする選手権のこと、ぶつかると痛い)』
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あまり乗り気じゃない方が無駄に乗り気な方に巻き込まれる構図が浮かんでこのようになったのじゃが……
見よ、夏南汰のこの無邪気な顔を。なーにもわかっていないこの振る舞いを。鈍感男に恋してしまった雪之丞はつくづく不憫であったな。それでも端まで転がった後には……
こんなふやけた顔をしておったのだからどうしようもない。そしてここまでされても気付かないのが夏南汰クオリティである。馬鹿じゃのう……もう好きにやっとれ。
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「カナタ。カナタ……綺麗だよ。どう? 僕もなかなか慣れたもんでしょ」
「うん、私よりずっと上手。んっ……でも、ユキ……」
「ちょっとくすぐったいよぉ……ふふっ」
……やれやれ。こちらも相変わらずよのう。ネイリストとお客ではないぞ。晴れて婚姻を結ぶに至ったカナタと雪音のその後じゃ。ちなみに著者はこのシーンから一体なんの萌えを見い出したのか未だに謎だと言っておった。
こちらはまた遡って、久しぶりにナツメと冬樹の姿を描いてみたそうな。『Chapter2』の「4. 冷夏」にあたる部分。あれを冬樹視点で描いたらこうなった訳じゃ。
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転生してもなお衰えぬ無自覚な色香に絆されたんじゃな。私から見たらなんとも不憫な男であった。思いっきり道を踏み外しはしたものの、本来の此奴は極めて冷静、極めて常識人なのじゃよ。この後に始まる番外編でそれを感じ取ってもらえたらと思う。
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さて、この『一頁使っておまけ』もいよいよ最後。結婚したカナタと雪音のその後をイラストと漫画、解説にて更に紹介していこう。
実はこの二人、結婚してから約一年後に養子を迎える運びとなった。きっかけは雪音の海外出張だった。本部で親しくなった別部署の室長が彼にこんな相談を持ちかけたのじゃ。
「ある児童養護施設に今は亡き親友夫婦の娘が居る。出来れば引き取りたいと考えていたのだが、自分の家庭は結構な大家族で子どもたちの受験や海外留学が立て続けにやってくるから、なかなか迎えてあげることが出来ないでいるんだ」
雪音は親身になって相談に乗った結果、自分の家庭にその子を迎え入れられないかと考えた。子どもが欲しかったカナタもこれに賛成したのじゃ。
出国の許可も降りて、ついに二人の娘となる少女が春日家へとやってきた。
スウェーデン生まれの『ミカエラ』、愛称で“ミア”と呼ばれることになった。年齢は五歳。サラサラの金髪に翡翠のようなグリーンの瞳を持つ綺麗な少女じゃ。かの大天使の名が実にしっくりきているよ。
そんなミアは暇さえあればスケッチブックに絵を描いているのじゃが、内向的な少女なのかと言ったら決してそういう訳でもないようじゃ。どういうことか? 三人の生活を少し覗いてみようではないか。
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おやおや。子ども好きなのになかなか心を開いてもらえない、カナタはどんより落ち込んでしまったのう。雪音のことはパパと呼んでいるのに彼に対しては敬称付きじゃ。風呂だって雪音とは抵抗なく一緒に入るのに、カナタが誘えば顔を真っ赤にして断られてしまう。
……しかしこれには訳があるのじゃよ。
「えーと、カナタ? 君何か誤解しているみたいだけどね……」
雪音の言う通り、これは紛れもなく誤解。事の真相は三人が家族となった日まで遡ればお分かり頂けると思う。
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そう。ミアは絶賛初恋中なのじゃ!
絵を隠したのだってある計画の為じゃった。誤解はいずれ解けることとなるぞ。
こんな形でじゃな。
うむ……何故に“わたしのおよめさん”なのじゃ? ミアよ。
とまぁ、突っ込みたいところではあるのじゃが、彼女は彼女なりにカナタに寄り添おうとしている訳じゃ(ちなみにこの日のカナタは、食事から就寝時に至るまでミアにベッタリくっついて離れなかったそうじゃ)一生懸命日本語の読み書きも勉強したのじゃろう。大人しそうに見えて実はあの夏呼をも上回る“肉食女子”なのかも知れんの〜。
こんな具合に彼奴らは充実した日々を送っているよ。読者様もきっと安心してくれたことかと思う。
次回からは予告していたように主に雪那を視点とした番外編じゃな。他にも視点があるのかとな? ああ、そうじゃ。春日雪之丞に磐座冬樹に……つまり同一魂。回想が多いストーリーとなる。
何せ視点となっているこの男がなかなかのネガティヴ男じゃからの〜、いささかセンチメンタルな雰囲気になりそうじゃ。されどこれも現在の幸せに続くまでの道のりなのじゃ。
(更にちらっと打ち明けると雪那は私の弟子でな……)
最愛のナツメが既に居ないという世界で、彼奴がどう生きていたか、宜しければ是非見届けてやってほしい。
では、名残惜しいところではあるが……
と言っても、私は番外編ですぐに登場するからまた会えるぞ、読者様! ストーリーの中での再会を私も楽しみにしておる。
ここまでのご閲覧に感謝致す!! 達者でのう。
読者様、この度は長々とお付き合い頂きありがとうございます。ワダツミは、その……見た目は少女でも中身が長老であるがゆえに少々態度がビッグなので、著者からも改めて感謝の言葉を申し上げます。
彼視点のストーリーは以前から挑戦してみたかったことでございます。正確に言うと常に本編主人公の視点とセットになっていたんですよね。主人公がこうならば相手はどう思っているか……思いを馳せてそれを行動で示す繰り返しでした。
センチメンタルな雰囲気、それでも新たな世界観で引き続きお楽しみ頂けるように著者も努力して参りますので、何卒宜しくお願い致します。
七瀬渚




