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止めどなく流れる時の中でも  作者: ニット某氏
第一章-流れ行く時-
9/12

第4時 -止めどなく流れる 奴隷少女 の中でも-




野宿予定地の近くに行くと

場所が分かったのかツバキが全速力で駆けてきた


「トドロキッ! トドロキッ! 肉とれたかっ!?」


そっちか....

若干落ち込みながら狩って来た猪を前に出して

「おぅ、ちゃんと肉とれたぞ」と

はにかむと「やったっ!」と非常に喜んだ風で

俺と少女の周りをクルクルと走り回る


あーカワイイ.....


と、ここでやっと少女に気付いたようだ


尚、今のツバキは狼フォルム、俺の影で

「ひぅっ!」と聞こえたのは仕方のない事だろう.....


「トドロキ? その子供は何だ?」


隠す必要もないので先程の出来事を大まかに話す

するとツバキは

「で、その子供をどうするのだ?」と

と結構な真剣顔で訪ねてくる

少女に聞いたのだが

曰く、この少女はそこそこ裕福な貴族の奴隷で

先日その貴族領に盗賊が入り

ごちゃごちゃしている内に閉じ込められていた

檻の鍵が壊れ逃げ出せた様だその檻の中にはまだ五人ほど

奴隷が幽閉されていたが

逃げようとした際盗賊に見つかって連れていかれたとか


そして、ツバキの言うどうするかに戻るが

この少女は逃亡奴隷、この少女を匿うと言うことは

この少女を所有している貴族に喧嘩を売ると

同意な様だ

ただ、今から行く町の法的には別に問題はないとのこと....


正直、貴族に喧嘩を売ろうがなんだろうが

どうでもいい、この子の様な子供が労働力ではなく

只のストレス発散の為に使われるのが気にくわない

前回で述べた通り俺は奴隷制度が悪いとは言わない

その時代に無くては成らないから存在するのであって

誰が悪いとは言うことはない

強いて言うならば、そうゆう正規労働力として

奴隷を使わず、玩具(オモチャ)の様に使い飽きたら捨てる

と言った様に不当な扱いを行い続ける権力者共だろう


まぁ、ともあれ俺はこの子を

持ち主の貴族に返す気は毛頭ない

その胸を伝えるとツバキも俺の真剣な眼差しに

負けたのか満足顔で「うん、わかったよ」とだけ言ったあと

それ以上は言及してこなかった


さてと、話も終わったし飯としますかっ


まず、鉄板を即席の炉の上に乗せ

ある程度熱する、熱する間に猪を狩って来るときに取った

果物(リンゴだと思う毒味はしたから平気)を

鞄から包丁とまな板を出して細かに切る

五、六個程の果物を切り終えると丁度鉄板全体に熱が行き渡った

鞄からヘラを取り出してから

鉄板の上に先程細かに切った果物を乗せ

じっくり煮る、すると果物の水分が出てきて

濃厚な甘い匂いが辺りに漂う

そこで、片手間に切っていた猪肉のぶつ切りを

投入する そこからはじっくり待つ

そして、一分程の時がたった後

果汁が猪肉に染み込んだ状態のまま

鞄出した塩を少量と料理酒を垂らす

そのあと、またもや鞄から鉄状の蓋を出すと

先程から焼いていた猪肉の上に被せる

そして、今度は猪肉と一緒に使った

果物とは異なる果物を短冊切りにし

表面に色々と細工をしていく

尚、同時進行でソース作りも忘れないミカンベースのソースだ

包丁の先を使いウサギを形どったりとしている内に

待ちきれなくなったのかツバキが足元に寄ってきて

「なぁ、トドロキ まだできんのか?」

とウルウルした目で見てきたので

頃合いを見て猪肉を鞄から取り出した食器に盛り付ける

真ん中に猪肉、その周りに寄り添うような果物たち

その上から先程のミカンベースのソースを

オシャンティにかける

.....完成だ

鞄から取り出したレジャーシートの上にまたも鞄産のパンと

先程の猪肉料理を置く


「と、言うことで....いただきます」


俺はいつもの様に食事の挨拶をすると

ツバキと女の子が真似する様に

「「いただきます?」」と言って食べ始めた

二人とも嬉しそうに食べていたので

初めて猪肉なんか使ったが上手くいったようだ

地球で料理しててよかった........








今は丁度、夕飯も食べ終えて食休みに入っていた所だ


少女もだいぶ落ち着いて来ただろう

と、言うことで話しかける事にした

「なぁ、君ってなんて言うの? よく考えたら

名前聞いてないなと思ってさ」


「えと.......名前....ないです....」

今にも泣き出しそうな顔で、弱々しい声で

いってくる


余りにもかわいそうだった

この年で親の温もりも、愛情も感じられず

ただ、ストレスの捌け口にされ続けた....


「よし、決めた!」


いきなり大きい声を出したのが原因だろうか、

少女はビクビクと怯えてしまった


「ご、ごめん 」


慌てて謝罪の念を示すと大丈夫だと里って

今度は見上げてくる様にして

「うぅん、大丈夫」と言いながらはにかむ


とここで先程の話の続きが気になったのか

「で、なにを決めたのだ?」と

ツバキが小首を傾げながら訪ねてくる


話すきっかけが出来たことに感謝しながら

決意を述べる

「あぁ、それなんだけど

俺はこの子の親代わりになる!!」


「「えぇ!?」」

闇夜に沈んだ

野宿予定地に決意をの言葉を聞いた二人の

驚愕から来る声が響き渡った...........



頑張りました

難産過ぎて辛いです

この頃、小説を投稿し初めて

「物語を紡ぐ」と言う事の難しさが

見に染みてわかりました

僕も頑張るので

小説を書いている皆さんも

頑張って下さい


これからも頑張って投稿するので

応援よろしくお願いいたします

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