第6時 -止めどなく流れる 始まりの町 の中でも-
お待たせしました!
やっとの事で書き上がりました
常時スランプって怖いですね(苦笑)
窓からは、キラキラと朝日が差し込み
鳥のさえずりが聞こえる
轟一行は町の検問を早々にクリアし、
精肉屋で猪肉を金に換金した後
町の丁度北側よりの宿舎街にある朝昼晩飯付き、
良心的な値段が売りの宿屋【誘い】に
泊まって夜を明かした
「はーぁよく寝た、久しぶりにまともに寝れたよ
ダークゲートも使えるしやっぱりベット持ち歩こうかな.....?」
時計を見ると丁度6時に差し掛かった頃
今はある宿の一室
左には狼ツバキ、右には猫耳ミィが
気持ちよさそうにすうすうと寝息をたてている。
夜、部屋を別にしようとしたら怖いと
泣かれてしまったので一緒に寝ることになった。
そんな事を考えながらミィの頭を撫でる
若干ミィの顔が満足げに綻ぶ。
うん、今日もかわいいな
よし、そろそろ起きるか...
今日もいい日になるといいな
俺は二人を起こさない様にベットから出ると
宿の水汲み場へ向かっていった
階段を降りると早朝にも関わらず
盛大に喧嘩をしている男女がいた、
聞こえてくる喧騒に耳を傾ける
男の冒険者が失礼な事をして女の方がそれに怒ってる感じだな...
少しばかり大雑把になってしまったが大体こんなとこだ
あぁ、そうだ
この 宿屋【誘い】は
よく異世界物でありがちな冒険者という職業の者が
従業員の良さと、他の宿屋より少し高くなるが朝昼晩と飯も着くと
他の宿屋と比べると高待遇な宿で御用達にしているものが多い
故にこういった揉め事にはなれているようだ
その為か、遠目で見て終わり大体そんなものでながしている
店員が流してる様なので少し気に止めながら
カウンターにいき宿屋の女将である リーシアさんに話しかける
「おはようございます、リーシアさん 朝食いいですか?」
「おはよう あぁ、構わないよ
AとBとCあるけどどれにするんだい?」
するとリーシアさんは横に立て掛けてあった看板を指差す
看板には
Aー〔パン、リプのスープ、サラダ〕
Bー〔パン、ドス焼き、野菜スープ〕
Cー〔モッコス〕
と書いてあった
所々わからない単語があったが
説明書で、リプ、ドス、モッコスと順に調べて
Bにすることにした
ドスは豚みたいな形の凶獣でコリコリした食感と
焼いた時のジューシーさがたまらないとあった為即決した
因みに、凶獣って言うのは魔物とは別に、
環境で変化した末に魔法が使えるなどの特殊な種となった動物の
総称みたいなものだ。
「あいよ、Bね。 空いてる所に座って待ってな」
因みに唐突な話だが、
何でこの世界の文字がよめるのかというと
女神の所に行ったとき騎士風の人(天使?)がくれた
イアリングの効果だ。
まだ、数個効果はあるがそれは追々話していこう
と、そこで後ろから女の声が近づいている事に気か着いた
全く、巻き込まれない様にと思って端の席を取ったと言うのに.....
先程の口論していた女は横の席に座り込み腕に自分の腕を絡めると
「ねぇ?こいつさっきからしつこいんだよね
私の彼氏なら、こんな奴ボコボコにしてやってよー」
おっと、見事に巻き込まれた様だ
仕方ないのでなるべく、話を合わせるために女の方に向く
..............? あれ、おかしいな?
若干胸がトキメいちゃったな........
絶世の美女と評しても可笑しくない冒険者然とした女がいた
あぁ、あれか さっきの口論してたのは女がナンパされて
あーだこーだやってたからか
てか、それで何で俺が巻き込まれるんだ?
結構俺ってフツメンだし、筋肉質でもないし。
ナンパされてる女の子に、全然知らない人でも
「何々君待ったー?」なんて全然知らない名前で呼ばれて
ナンパから女の子を助ける様なギャルゲー感たっぷりの
テンプレ成るわけないのだがなぁ....?
考えてていても時は流れる
いきなり襟首をつかまれ視野が一気に上昇した
「おぃ にいちゃん ケガししたくなかったら 消えな」
強面のムキムキな男が下品な笑みを浮かべながら
にらみを効かせてくる
はい、テンプレ入りましたー
うーん、どうしようか.....
別に助けてもいいけど、何かある訳でも無いしな....
と、言うかコイツメッチャ口 臭ぇな
うぇ、吐き気してきたよく見たらコイツ、
ゴブリンみたいな顔してるし
「あんた、流石にそれは.....」
おっと声に出ていた様だ
目の前の青筋を浮かばせたゴブリン男が
「テメェッ 調子乗ってんじゃねぇぞッ!!」
と、早速男は俺を殴りつけようと腕を振り上てきた
まぁ、素直に殴られる気はないので
丁度がら空きの胴に爪先をぶち込む、男が痛みで襟を離した隙に
テーブルを足場に飛ぶと男の頭に手を乗せる、
続けて即座に背面に体を反らせ両足で男の背中を踏みつけると
ドロップキックの要領で弾き飛ばす。
ものの見事にテーブルにディープキスを決めてぶっ倒れると
それ以上、ピクピクと動くだけで男は起き上がらなくなった
「いやー、やっちまったなぁー はははぁー .....ハァ」
若干自分の力に思考がついていけず
乾いた笑いをする
と、そこで横から来る凄く熱い視線に気付く
「すごいね!? 君って案外強いんだねっ!? 」
キラキラ目の上目遣いで羨望の眼差し
俺を萌え殺す気か?
「お、おぉ んじゃ連れが待ってるから
あと、おばさん 飯は取っといてよ連れ呼んで来るから」
若干どもりながらも一端部屋へ退散する
部屋に戻るとミィもツバキも起きていて二人で朝の体操をしていた
Oh very cute 俺が異世界に来てからちょくちょくやっていた
ラジオ体操を真似してやっていたのだろう
ぎこちなさげに「いっち、にぃ、さん、しぃ」と
一生懸命頑張っている
少し眺めていると、こちらに気づいたのか
「トドロキ おはよぉ~ たいそう いっしょする?」
「む、トドロキ おはようだなっ
今日は何が食べれるのだっ!?」
ミィがコテンと首を傾げながら問いかけてくる、
その横では、ツバキが俺がどうするかワクワク顔で確かめてきた
「二人ともおはよう
いや、今日はいいよ それよりご飯食べような」
ミィの可愛さに和みながら抱き上げると
ツバキを少し撫でて一階に降りる
そして、一階に降りると驚愕顔の美女に出迎えられた
「え? こ 、子持ち....?」
「いや、全然違うんだが 」
「じゃあその子なに?」
なんなんだこの子は
「まぁ、訳ありってやつだ気にすんな」
「何よそれ」
「おばちゃーん、Bを三つ頼む~」
膝の上に座っているミィが俺の顔を
見上げながら「びぃ~?」と首を傾げてくるので
話の片手間頭を撫でてやる
「てかあいつはどこだ?」
「あぁ、巡回の騎士がつれてったわよ?」
「そうか、まぁそれならいいんだ....」
全く騎士来るのが遅いってんだ
そんな、風に話を少ししていると
女将のおばちゃんが飯を持ってきた
「ぁいよ、B 三つだ 食器はカウンターに出しておいて」
「りょうかーい
ミィ、ツバキ、ちゃんと噛んで食えよ」
「は~い」
早速来た料理をミィに食べやすい様に小さく切ってから
自分も食べる
因みに、先のナンパされた美女は
既に食べていた様で横でお茶を飲みながら
ミィを愛でていた
さてと、早速町に繰り出すかっ.....




