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転生特撮ヲタ、異世界でダークエルフの霊にそそのかされてパワードスーツの開発をして、世界を救うことに。俺は特撮フィギュアが作りたいだけなのに。  作者: 椎名 富比路
第三章 魔王、本格始動

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第39話 魔王撃退……

 魔王の胸部装甲が熱を持ち始めた。今にも、爆発しそうな勢いである。


「な、なんだこのパワーは!?」

「自分で言うたんやんけ。ウォリハルカニウムは絶妙なバランス調整が必要やと!」

「ぬう!?」


 装備を脱ぎ捨てようにも、熱で身体にへばりついてしまっていた。


「ワレの仕掛けた宝玉で死んでまえ、魔王!」

「ごおおおおっ!」


 とうとう、魔王の全身に亀裂が。


 叫ぶことすら許されず、魔王は大爆発を起こす。


 オレは再び、シールドを展開した。王都へ爆風が入り込まないように、空へと流す。


 それでも、防ぎきれない。戦闘中だったジーンも遠くへ吹っ飛び、海に落ちてしまった。王都の建物にも、甚大な被害が及んでいる。


 ウォリハルカニウム……すさまじいパワーだった。


「魔王とはいえ、これだけの魔力を制御しようってんだからね」


 土煙が晴れ、ニョンゴが語りかけてくる。


「ムリがあったな。過ぎた力は、自分を滅ぼすのだとよくわかったぜ」


 パパッと、ニョンゴに付いた砂ホコリを払う。


「魔王は死んだ。あとはお前だけや。どっちが強いんか、決めようやないか」


 まだ、やらなければいけないことがあった。タキを倒さないと。


「お前……タキだよな?」


 もはや、ボロボロじゃないか。本当にタキかと思うほど、ズタズタになっていた。


「なんで」

「自分の持っているウォリハルカニウムを、魔王のものに転送して暴走させたんだ。そのせいで魔王を破壊した。しかし、宝玉が自分の身体と密着しすぎていたんだよ」


 ニョンゴは、そう解説する。


 だがおそらく、それだけではない。マーゴットを守ったせいだろう。マーゴットはほとんど無事だが、タキの方はヨロイがほぼ溶け落ちていた。息も切らしている。


「タキ、もうやめにしないか? 王都の被害も大きい。お前のところの部隊もほぼ壊滅している。退いてくれないか?」


 こちらも、スーツのダメージがデカい。できれば、このまま撤退したいのだが。


「やかましい! ワシは最強になるために、魔界の将軍を出し抜き、魔王を倒した。こんなになっても、気力は充実しとるんや。お前を倒して、今日からワシが最強になるんや」

「その前に、死んじまうぞ」

「ええねん。ワシは今、おもくそ生を実感しとる。予想していた展開とは違うが、これでええんや」


 最低限の回復魔法だけ施して、タキが立ち上がる。


「どないしてん? お前も来いや。決着を付け――」


 タキの腹が、貫かれた。


「な、魔王!?」


 倒したはずの魔王の影が、実体を持ってタキの背後にいたのである。


「宝玉を媒介にして、スーツに無理やり魂を移したんだ!」

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