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転生特撮ヲタ、異世界でダークエルフの霊にそそのかされてパワードスーツの開発をして、世界を救うことに。俺は特撮フィギュアが作りたいだけなのに。  作者: 椎名 富比路
第三章 魔王、本格始動

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第34話 ロングレンジ・ブラスター

 このバカでかさで、ついつい決戦兵器と信じ切ってしまった。


 なにも、コイツが自分で王都を破壊する必要はない。王都を破壊するには、オーバースペックすぎる。マーゴットの父親、つまり魔王ミルドレットに頼んでしまえば一発だ。


 戦力として、もっとも邪魔なオレを足止めしておいて。


 タキは、自分の戦闘力を知らしめることができる。


 魔王からすれば、自分を殺しかねない戦力を押さえられるわけだ。


「クソ、動けやボケ! これからやねんぞ!」


 おまけに、当のドラゴンは制御不能と来ている。


「制御系のトラブルかいな! 出力がデカすぎて、機体が耐えられへんとは! ビーム一発撃っただけで、こないになるとは。どこまでキッツイパワーやねん!」


 コンソールを叩き、タキがドラゴンを無理やり起こす。


「アカン。退却や」


 残存パワーを、タキは退却に費やすらしい。


「シェリダンは、目の前ですわ」

「飛んでるやつ相手に、手出しはできん! 作戦も台無しやとは」

「ですが、父を王都へ近づけさせることには、最低限成功しましたわ」

「……せやな。モモチ! 勝負はお預けや! せやけど覚えとけ! お前を倒すんは、ワシやからな!」


 ブラックドラゴンが、空へ逃げていく。パーツまで捨てていった。そこまで軽量化しないと、逃げ切れないのか。機体を回収されないように、金属片はちゃんとボロボロになっていった。


「ニョンゴ、オレもタキとの勝負は預ける」

「それがいいね。先に王都への襲撃を止めないと!」


 オレは出力を全開にして、王都へ。


「やばいな!」

「敵の本体だからね!」


 魔物の大群が、王都へ押し寄せてくる。


 中央にいるのが、魔王ミルドレットか。


 王都の正門を守護しているのは、ジーンだ。


「ジーン、三時の方角から敵だ。兵隊はそっちに集中させろ。八時からの大群は層が薄いんだが、速度が早い。お前は冒険者たちと連携して、そこを攻めてくれ。オレは一番分厚い中央の本陣を始末する!」


 上空から指示を送った。


「わかった。気をつけろモモチ!」


 ジーンが、馬に乗って敵陣へ。


「で、どうするモモチ? 大技で潰す?」

「それもありだな。出力全開!」


 オレは、シールドを「キャノンモード」に換装した。青白いラインがシールドを駆け抜けて、魔力をシールドの隅々まで行き渡らせる。長細い盾が真っ二つに開き、砲身が出てきた。


 ニョンゴが、魔導リアクターを全開まで動かす。



 ジーンたちを行かせたのは、この武器の威力で吹っ飛ぶのを防ぐためだった。


 ミスリルの魔力を最大限に利用した、大技をブチかましてやるぜ。


「……いつでも撃てるよ!」

「吹っ飛べぇ! ロングレンジ・ブラスターッ!」


 バイクのハンドルに搭載された、スイッチを押す。


 青紫の光芒が、魔王軍の本陣を焼き払った。


「おおおお……」


 我ながら驚異的な威力に、口が開きっぱなしになる。


「こんなヤバイ装備を作ってしまったとは」

「でも、まだ耐えているやつがいたよ」


 本陣の戦力は、九割がた蹴散らした。


 しかし、魔王ミルドレットは、また生きている。

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