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転生特撮ヲタ、異世界でダークエルフの霊にそそのかされてパワードスーツの開発をして、世界を救うことに。俺は特撮フィギュアが作りたいだけなのに。  作者: 椎名 富比路
第三章 魔王、本格始動

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第33話 嫌な予感

「行きますわ!」


 ドラゴンの上から、マーゴットが飛びかかってくる。


「あなたとは一度、戦ってみたかったですわ! ジェンシャン・ナイト!」

「クソ!」


 マーゴットの腕へ、オレはシールドを投げた。


「フン!」


 タキがドラゴンの腕を動かし、シールドを殴って壊す。


「ジェンシャン・スラッシュ!」


 ラスボスからの攻撃に、オレも思わず大技で対抗した。


「はああ!」


 マーゴットが、腕を交差させる。両方の腕が、ドラゴンのそれへと変形した。これが、本来あるマーゴットの姿なのだろう。


 岩山のようなウロコによって、オレの必殺技は弾け飛んだ。


「刀が……っ!」


 ミスリル製の刀が、欠けた。


「痛う……くっ!」


 マーゴットも無傷ではない。両腕が、使い物にならなくなったようだ。


 ミスリルは自己修復力が高いが、相手の回復力を阻害する力もある。


「やりおるな、シェリダン!」


 魔法銃から光弾を発し、タキがこちらをけん制した。


 その間に、マーゴットがコクピットへ戻る。こちらへ「カッ!」と、火球を吐きながら。


「腕を斬られましたわ!」

「ムチャしおって! 様子見せえ、っていいましたやろうが!」


 無謀な挑戦をしたマーゴットに、タキが説教した。


「ブレスのパワーは、いくらですの? 満タンですの?」

「あかん。飛んでるだけで、手一杯や! こんなに燃費が悪いんか! 動いてるだけで消耗しとるやんけ!」


 どうも、動力に関してトラブルが発生したようだ。


「お困りのようだな!」


 手から光線を放ちながら、オレはタキのいるコクピットに詰め寄る。


「城でひと悶着あったんや。それを始末しとったら、ガス欠や」


 どうも、魔王の城でトラブルがあったらしい。タキはその騒動を収めた直後、この戦闘をふっかけたようだ。


「そもそも、どうして正面から来た? これだけの兵力があったら、王都だって消し炭じゃねえか。どうして、オレの前に?」


 タキの作ったドラゴンは、オレだけをターゲットにしている。


 だから、ライコネンにブレスを吐かなかったのだろう。放出されていれば、今頃オレたちもろとも死んでいた。


 それだけで、戦争には勝てるはず。


 なのに、タキはそれをしてこない。


「本当に、キミと戦うだけなんじゃないか?」

「いや。タキがそんなやつには思えない」


 なにか、考えがあるはずだ。オレを惹きつける理由が。自分に注目して欲しい以外にも。いや、オレを引き付けておかないといけない理由といえば?


「モモチ、私も加勢する!」


 馬に乗ったジーンが、オレの真下まで来た。


「どこを狙えばいい?」


 槍を構えながら、ジーンがドラゴンに接敵をする。


「そうか!」


 しまった。こんなことをしている場合じゃねえ!


「ジーン! 王都へ急げ! こいつはタダのおとりだ!」

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