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妹を救うためにエロゲーを作ります。  作者: 彼方夢


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21/21

 娘が七歳になった。小学生だ。

 この頃になったら、俺は蛍にカミングアウトしようと思っていた。

「蛍。少し話いいか?」

「どうしたの? 改まって」

「実はな、お前のママは実のお母さんじゃないんだ」

「えっ、そうなの」

「本当のお母さんのもとへ会いに行くか?」

 拒絶されるかもしれない。そう思っていたが、蛍はしずしずと頷いた。


 車を運転して、希美の墓へと向かった。

 駐車場に車を停めて、蛍を車から降ろす。 

 そして大竹と刻印された墓の前に立つ。

「この中に、お母さんは眠っているんだ」

「お母さん……」

 じゃあ、私はラッキーだね。そう唐突に言い放った娘。その真意を訊ねる。

「私のことを産んでくれたお母さん。私を育ててくれるお義母さん。ふたりもいて、嬉しい。産んでくれたお母さんが亡くなっちゃったのは悲しいけど、私の胸の中にずっと、いるよ」

 俺は、涙がこらえきれなかった。蛍のことを泣きながら抱きしめる。「お父さん?」

「俺は、秋月も、希美もふたりとも大好きだったんだ。みんなで作るゲームはほんと、楽しかったし、でも、でもっ」

 子供みたいに泣きじゃくる俺の頭を撫でてくれる蛍。

「大丈夫だよ。お父さん」

 大丈夫だから、と。


 希美。蛍は本当に優しい子に育ったよ。






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