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最弱スキル【反転】で無双する異世界冒険譚  作者: いわたん
第三章 強くなるために
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40.次の目的地

翌日、トーマたちはイニツィオの冒険者ギルドでメンターからA級ライセンスを受け取った。


リアナは


「私が…まさかこれを持てる日が来るなんて」


と感慨深げにライセンスを頬にスリスリしている。


アルターも


「またこれを持てる日が来るとはな…」


としみじみと呟いていた。


フィーナは


「すごい!金色だ!」


と目を輝かせて喜んでいる。


そしてトーマは…目から一筋の涙を流した。ここに至るまでの紆余曲折を思い出したからである。


ほかのメンバーやメンターが心配そうに声をかけると、トーマは


「大丈夫だ、ただ感傷に浸っただけだ」


と応えた。その後、メンターが改めてトーマたちに語りかける。


「本来はB級になって討伐依頼をこなして初めて到達できるのがA級だが、お前たちは例外だ」としながら、さらに続けた。


「ありえない量の討伐級モンスターを倒し、その素材を納品し続けた功績!文句なしのステータス!これでA級にしない方が顰蹙を買うレベルだ」と。


トーマたちは修行の合間に売れそうな素材をすべて回収して納品していた。そのおかげで、トーマたちのお金は大量に貯まる一方、イニツィオの冒険者たちの装備が格段に良いものへと変わっていることが一目で分かるほどだった。メンターはさらにこう言って頭を下げた。


「お前たちはこのイニツィオの冒険者ギルドだけでなく、イニツィオの街そのものの経済力すら変えてしまったんだ。この功績は間違いなくお前たちのものだ」。


その光景にアルターやリアナは慌てたが、トーマは


「俺たちが自分のためにやったことだ。感謝だけ受け取っておく」


と静かに答えた。隣でフィーナはうんうんと頷いていた。




メンターと話の後、酒場でトーマたちは今後の方針について話し合っていた。


「修業はもうしないとして…この街に居続けるの?」


リアナがそう尋ねると、トーマは


「いや、さすがにこの街に居続けるつもりはない」


「この街を出て何をするの?」


「目的を果たすために動きたい」


とトーマが言う。リアナが


「目的って…ナラハ王国を滅ぼすとか言うやつ?」


と問いかけると、


「当たらずとも遠からずだが…少なくともあの国の人間たちは信用できないからな。奪われない力を得ておきたい」


その言葉にアルターも


「俺もやつ…アインを倒して敵を討ちたい」


と賛同した。フィーナは心配そうに二人を見ていたが、アルターはフィーナの頭に軽く手を置き


「大丈夫だ。あくまでその時が来たらそうするだけだからな」


と彼女を安心させた。


そしてアルターが提案する。


「ソドム共和国の首都、ロレアルに行かないか?」


トーマが


「ロレアル?」


と聞くと、アルターは


「ここにはこの国にしかない唯一の闘技場があるんだ。俺たちはパーティーとしてはかなりの実力だと思っているが、個人の今の立ち位置がわからないだろ?」


と説明する。それを聞いたトーマは


「個人の実力でもどの程度なのか測れるチャンスか」


と納得した。


アルターはさらに言葉を続けた。


「しかもその闘技場ではこの国の最強の格闘家バニングと戦うチャンスもある」


「バニング?」


とトーマが聞くと、リアナが答えた。


「バニング・ライオンハート…S級冒険者でありながら、この国では国防も担う最強の戦士よ」


「最強か…それは実際どうなんだ?」


と尋ねると、アルターが答えた。


「実際バニングがシリウスと訓練で手を合わせたことがあるらしいが、お互い痛み分けるであろうと周囲に漏らしていたらしいぞ」


それを聞きトーマは


(つまり、バニングに勝てればシリウスにも勝てる可能性があるということか…)


そう心の中で考えた。


「よし、次の目的地は決まったな。ロレアルへ行こう」


全員がその言葉に同意した。

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