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最弱スキル【反転】で無双する異世界冒険譚  作者: いわたん
第三章 強くなるために
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32.ゲヘナの森中層(2)

ゲヘナの森のブラッドグリズリー戦後、トーマたちはゲヘナの森の中層を進んでいった。すると突然、アルターの体格ほどもある巨大な蜂が5体現れた。


「キラービーだ!」


アルターが警戒の声を上げた。


キラービーはブラッドグリズリーよりも素早く、かすっただけでも致死性のある毒を持つ厄介なモンスターであった。しかも、5体同時に現れたため、個別に相手をするのは難しい。アルターはすぐに状況を判断し、的確な指示を出した。


「フィーナ!奴らにウィンドでばらけさせてくれ!リアナは背後を取られないように距離を取りながら攻撃!俺とトーマは近くの個体を撃破する!」


アルターの冷静な指示に、トーマは流石だと感心した。突然の奇襲にもかかわらず、主導権を奪われないように迅速に指示を出せるアルターは頼もしかった。フィーナの風魔法でキラービーたちはバラバラに飛ばされ、その隙を狙ってリアナが遠距離攻撃で陣形を崩す。そして、アルターが間髪入れずに攻撃をしかけた。


キラービーは空中で交わそうとしたが、トーマの【反転】が発動し、交わそうとした方向にアルターの大剣が振り下ろされた。アルターは大剣を一気に振り抜き、キラービーを真っ二つにする。ほかのキラービーたちもアルターに向かって突撃しようとしたが、フィーナのウィンドとリアナの遠距離攻撃で再び連携を崩される。


アルターとトーマは次々に2匹目、3匹目のキラービーを仕留めていった。そして、残りの2匹が逃げようとする。


「逃がすかよ!」


トーマは【反転】を使い、逃げようとするキラービーを無理やり自身の方向に引き寄せた。キラービーは突然目の前にトーマが現れたことに驚き、「ギィィ!」と声を上げた。そこにトーマは渾身の拳を打ち込む。キラービーは顔がひしゃげ、次の瞬間、体が弾け飛んだ。


最後の一体は、フィーナとリアナの足止めにより、アルターが再び大剣で真っ二つにした。


「こんなに楽に倒せる相手じゃないんだがな…」


アルターは驚きの声を上げた。


「そうなのか?」


トーマが尋ねる。


「本来、あいつらは連携を崩しても単体でも非常に素早い。空を飛んで回避し、再度攻撃を仕掛けてくるんだ。毒もかすれば動けなくなるほどの強力なものだしな…」


アルターは自身の経験から話していた。


「つまり、俺たちなら相手じゃないってことか?」トーマが問いかけると、アルターは頷いた。


「お前の【反転】の能力が、危険な相手の攻撃をほぼ無効化できるからだな。それに、フィーナとリアナの撹乱も大きな役割を果たしている」


トーマは当たり前のように思っていたが、アルターの分析を聞くと、この【反転】の能力がこのゲヘナの森で非常に有用であることを改めて実感した。


「他の中層のモンスターはどんな感じなんだ?」トーマはアルターに尋ねた。


「ハウンドウルフ、ハイオークなど、群れを作るモンスターや、単体で耐久力のあるモンスターがいる。多種多様だ」


「このパーティなら十分倒せそうだな…」


トーマが言うと、アルターも頷きながら言った。


「俺もそう思い始めた。こんな感覚は初めてだ」


リアナは嬉しそうに、


「元A級から見てもすごいんだ…私たち」


と言い、フィーナも


「トーマがすごいからだよ!」


と彼を褒めた。


「まあ何にせよ、連戦だったから一旦休憩しよう。それで次の目標を決めながら進もう」


アルターが提案すると、トーマたちもそれに同意し、その場で休憩を取ることにした。


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