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15. D級ライセンス


メンターとの戦いを終えた後、トーマとリアナはギルドの受付に戻った。そこで、ギルドの受付嬢が待っていた。彼女はトーマに微笑みかけながら、一枚のライセンスカードを手渡した。


「こちらがあなたの冒険者ライセンスです。D級のライセンスになります。」


トーマはそのカードを受け取り、少し眺めた。その瞬間、隣にいたリアナは驚いた表情を浮かべた。


「D級…?最初からD級って、そんなこと普通あり得ないわよ…!」


リアナの言葉に受付嬢が微笑みながら補足説明を加えた。


「ギルド長がトーマさんの潜在能力を評価した結果、特別にD級からスタートすることが認められたんです。通常はE級からですが、彼の力を見て判断しました。」


冒険者としての第一歩を踏み出したという実感がわいてくる。受付嬢は続けて説明を始めた。


「D級の冒険者として、受けられる依頼の種類は限られていますが、ランクアップすれば上のランクの依頼の受注も可能です。また、分からないことがございましたらお聞きください。」


「わかった、ありがとう」


その後、一旦ギルドから出るとリアナがトーマに近づき、笑顔で声をかけた。


「お疲れ様、トーマ。さて、これからどうする?服もボロボロだし、まずは何か買いに行くべきじゃない?」


トーマは自分の服を見下ろして、苦笑した。


「確かに、ボロボロだな。」


「じゃあ、武器屋に行きましょう。その後、服も買いに行くわ。今日はお祝いだから、私が奢ってあげる。」


トーマは一瞬逡巡したが、リアナにはこの世界について義理もあることもあり、彼女の提案対して乗ることにした。


「本当か?悪いな…でも助かる。」


二人はまず武器屋へと向かい、店内に並ぶ様々な武器を見て回った。トーマは自分に合った武器を探しながら、慎重に選んでいた。


「どれにするの?」


リアナが尋ねると、トーマは手に取った鉄製の手甲を見せた。


「これがちょうどいい。」


トーマの戦闘スタイルを見たリアナは頷いた。


「なるほどね。確かにトーマにはこれが合うわね。」


武器を購入した後、二人は服屋に立ち寄った。トーマは新しい服を選び、リアナのおごりで購入した。


「ありがとう、リアナ。本当に助かったよ。」


「気にしないで。お祝いだからね。それに、これから冒険者として活動するんだから、見た目も大事よ。」


リアナは笑いながらそう言い、トーマも軽く笑った。


その後、二人は酒屋に向かった。夕方になり、街の雰囲気も賑やかになってきた。酒屋に入ると、冒険者たちが集まって酒を酌み交わしながら楽しんでいる様子が目に入った。リアナとトーマは空いている席に座り、酒と軽い食事を注文した。


「さて、これからどうするの?」


リアナは酒を一口飲みながら、トーマに尋ねた。トーマは少し考え込みながら答えた。


「そうだな…記憶も戻ってないからな…まだ何も分からないことが多い。まずは冒険者として経験を積みながら、この世界のことをもっと知りたいと思ってる。それに、俺にはやらなきゃいけないことがある。」


リアナは興味深そうにトーマを見つめた。


(やらなきゃいけないこと?…それって何かしら?)


「そうね、経験を積むのは大事だものね。私もずっと強くなりたいと思って冒険者として経験を積んできたわ。お互い、頑張りましょう。」


「そうだな。」


トーマは笑みを浮かべ、酒を一口飲んだ。



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