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Side: 王国ギルドにて

東真がブラッドグリズリーを倒してから1日後、王国のギルド内は普段の賑わいに包まれていた。そこに、血相を変えた冒険者が駆け込んできた。


「大変だ!ゲヘナの森の外層にブラッドグリズリーが現れたんだ!」


その言葉にギルド内の空気が一変した。ざわざわとした喧騒が一気に広がり、冒険者たちは互いに顔を見合わせ、信じられないという表情を浮かべた。ブラッドグリズリーは非常に危険な魔獣であり、ゲヘナの森の中でも特に外層に現れることはなく、それだけにその脅威は計り知れないものだった。


「ブラッドグリズリーだって?本当なのか?」


「すぐに討伐部隊を編成しなければ…!」


ギルドの職員たちも、冒険者たちもその報告に動揺を隠せず、すぐに対応を始めようとする。しかし、その冒険者が息を整えながら続けた。


「違うんだ…聞いてくれ、ブラッドグリズリーはもう倒されてたんだ!」


その言葉にギルド内は一瞬静まり返った。そして、次の瞬間には更なるざわめきが広がった。


「何だって!?誰があのブラッドグリズリーを倒したんだ?」


「まさか…そんなパーティがいるのか?」


「一体誰が…まさか勇者様?」


ギルド内の冒険者たちは驚愕しながらも、誰がその偉業を成し遂げたのかについて噂し始めた。ブラッドグリズリーを倒すなど、並の冒険者には到底不可能なことだった。それゆえに、その話は瞬く間にギルド内に広がり、多くの冒険者がその場に集まり始めた。中には勇者である【剣聖】と【聖女】が成し遂げたのでは?と言う者もいた。


そんな中、ギルドの一角で一人の冒険者が嬉しそうに笑みを浮かべていた。彼の名は「大剣のグラス」。A級ライセンスを持ち、ナラハ王国でも五本の指に入る強者として知られている。


「ブラッドグリズリーが倒されたか…面白い。そいつはどこのパーティだ?」


グラスは興味深そうに周囲の話に耳を傾けた。彼の背中には巨大な大剣が背負われており、その存在感だけで周囲の冒険者たちを圧倒していた。


「もしブラッドグリズリーを倒したのが勇者のパーティなら、ぜひ手合わせを願いたいものだな…」


グラスは独り言のように呟きながら、その目に期待の光を宿していた。彼にとって、強敵との戦いは何よりの喜びであり、そのために日々鍛錬を続けていたのだ。ブラッドグリズリーを倒すほどの者がいるならば、自分と同じかそれ以上の強さを持っているかもしれない。その考えに、グラスの胸は高鳴っていた。


「さて…その英雄が現れるのを待つとするか。」


グラスは椅子に深く腰掛け、興味津々といった表情でギルド内の騒ぎを眺めていた。彼にとって、これは、その強者に出会うことを心から楽しみにしている様子だった。

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