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部活決め13

これにて部活決め編は終わりです。

密談、シャルルの気持ちを挟んで、次回からは遠足編です。

引き続きよろしくお願い致します。

 結果から言えば、フリーマーケットは大成功に終わった。それも、会場全体を巻き込んでの大大大成功だ!

『ジュリーの宣伝効果』+『王太子が平民のフリマに現れる』という稀有な出来事により、いつもの数倍もの人がフリマにやってきた。それも購買意欲があがりっぱなし、財布の紐が緩みっぱなしの客が押し寄せ、どの出店者も大繁盛で感謝されたくらい。

 売れるだろうかと心配した花束はあっという間に無くなり、ただ踊るだけになっても行列は続いた。


 仮面の男子たち4人も、なんだかんだと協力してくれていた。

 踊り終わったあと、トコトコと歩き出した王太子キツネ仮面。

 列をチラリとみて、大きなため息をつき、「女性はボクと踊ろう!」と、女性を担当してくれた銀髪の不死鳥仮面。

 警備兵や親衛隊騎士となにやら話していたかと思ったら、兄弟の財布を奪った犯人をあぶり出し、捕り物を成功させ会場をわかせた大きな体のクマ仮面。

「誰も並ばなかったら、ずっと僕が独り占めするつもりだったんですよ?」って笑いつつ、受け付け担当の兄弟に計算を教えながら会計をし、ずっと見守ってくれた、たぬき仮面ことシャルルは、仮面を後頭部にずらしてすっかり素顔を見せていた。


 そう言えば、不思議なことがあった。

 踊り終わった後、花束を渡す時に思いつきで「あなたに幸福が訪れますように」って言葉を添えた。そしたら、花束が小さく光ったのだった。気のせいかと思って次の人にも同じことをしたら、やっぱり光ったのだ。シャルルはそれをみて、神妙な顔をしたけど、「不思議なこともあるんだね」で終わらせてしまった。

 ……その花束が、小さな奇跡をあちこちで起こして話題になるのはまた後の話。


 どこに向かったのかと思った王太子は平民に混じりながら列に並び直していた。見物客にこやかに手を振りながら「このチャンスを逃すのか?」などと煽り、列の長さをどんどんのばしつつ、自分は十万、二十万と倍、倍と金額を上げながらポンポンと払い、何回も踊ってくれた。支払いのたびに、私の価値は吊り上がり、見物人から拍手が沸き起こったのは言うまでもない。


 そうして無事フリマは終了時間を終え、また私はシャルルにエスコートされながら帰路に着いた。もちろん、登場時と同じく大注目され、今度は盛大な拍手で見送られた。

 兄弟には、後日バイト代を払う約束をし、クマ仮面が自宅まで送り届けると約束してくれた。



 そして今。フリマから無事帰宅した私とシャルルは、図書館の一角で売り上げ計算をしている。

 途中、新聞部の活動を終えたジュリーと合流し、上記の内容を報告すると彼女は「そんな面白くなるなら、この目でみたかった!部活なんてやってる場合じゃなかった!」と悔しそうに地団駄踏んだ。


「それにしても、お貴族様がこんなフレンドリーに接してくれるとは思わなかったわ、シャルル様」

「それはもう。だってあなたはサラ嬢の大切なお友達ですから。サラ嬢のことをいつもありがとう」

「お礼を言われることではないわよ。だって私はサラの1番の友達ですもの」

「ふふ。そうですね、同性としては1番かもしれませんね」


 どこかで火花が飛んだ気がしたけどたぶん気のせいだ。


「なんにしても、あなたのおかげで成功したのです。お礼を言わせてください」

「うん!宣伝効果テキメンだったよ!素敵な記事をありがとうジュリー」


 私たちの素直な賞賛に、ジュリーは顔を赤らめて照れ笑いをした。可愛い。

 色々あった1日だけど、和やかな雰囲気で今日は締めくくられると思ったが、ふとした事が頭をよぎった。


「あ。私部活きめてなかった……」

「もう、入部届け受け付け期間は過ぎたわよ?」

「え?」

「ちょ、アンタじゃあ部活も委員もやらないの?」

「や、やりたかったよ!なんでもいいから人とのご縁をつくりたかったし!」

「そんなこともあろうかと、僕が代わりに出しておきましたよ。図書委員会に」

「「図書委員?」」

「ええ。これで僕と一緒に活動できますね」


 にっこりと微笑むシャルルの笑顔はどこか黒かったけど、次の一言はそれを忘れるほどの衝撃を放った。


「集計終わりました。312万9000ウェンですね」

「さ…さんびゃく……」


 箱にビッシリと詰まった貨幣たちの重みが、まさか300万越えてるとか、子供の持つ金額じゃないよと空いた口が塞がらなくなった。同じく驚くジュリーは


「……来月もフリマ出たら?サラ……」


 と私を見て言った。

 そもそも私1人の力で成し遂げたものでもないし、あんなに目立つのはもう御免こうむります……。


 かくして私は、借金王という汚名を被らずに済んだのだった。


以下ボツ


お金を数えてる最中で変な雰囲気出すのはやめて欲しい。何枚まで数えたか分からなくなっちゃうから。そうだ、お金を数えるときに指先を濡らすアレ、作ったら飛ぶように売れるんじゃないかな?てか、今私が欲しい。切実に欲しい。なんなら、指先舐めたい!汚いけど背に腹はかえられぬ!って言いたくなるほど苦労する枚数のお札にゾッとした。



とここまで書いて、お金が紙幣ではなくコイン設定であったことを思い出しました。

お金の全てがコインだと、持ち歩くのも重くて大変そうですね

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