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寡黙なVtuberは心手遅れ……?  作者: 貞 多楽
001 馴れ初め
2/3

【1】切り取った感情論をⅠ

前書きいらないですよね

早速本編どうぞ!

面接を申し込んだ日から数日。

ワタシはいつもの学校生活を送りつつ着々と通信制への移行を進めていた。


元々、通信制に変えるつもりだったがいかんせんタイミングが掴めずにいた。

そんなときに、ふと送った申込み。

合否がどうであれ、通信制の方が気楽でいいからワタシは結果を気にせず準備を進めた。


そんな今日。スマホがヴッとバイブを鳴らす。

通知欄には【strive一次面接の結果について】と。

ワタシはどうせ受かってないだろ、と気楽にメールを開く。すると、


「……えと、『瀬々蘭様は一次面接を合格となりました』……?」


素直に現実を受け入れれなかった。

下手をすれば今流行りの当選詐欺だろうか。当選したと嘘メールを送り金を振込ますアレ。


しかし、何度送り先のメアドを確認しても公式のものと寸分違いない。

もしかしたら大文字の“I”と、小文字の“l”とが変えられてるのではないか、とも思ったが確認したらそこも同じ。


ワタシはここでやっと現実を受け入れた。

これは、嘘なんかじゃない。

確かにワタシはこの戦場を勝ち抜いたのだと。


二次面接はstlive本社で対面での面接らしい。

日時は1週間とちょっと先。

いつになくなるワタシは高揚感のようなものに浸っていた。



時が経つのは早いもので、気づけば1週間を優に過ぎていた。

担任との協議も進み、晴れて2日ほど前から通信制に変えて貰った。


高校を卒業する分の単位は、送られてくる課題分でこと足りるため無理して来なくていいとのこと。

今まで辛くとも、苦しくとも足掻いてでも学校に行ってたことが表にでるとは。

昔の自分、ナイスファイト。


制服では少々面接に向いてないと感じ、久々にクローゼットから衣装を取り出す。

中二の頃、ふと男装にハマりその影響で日常で使えるような服装は数着ほどある。

良くも悪くも印象づけにはなるだろう、とそれらを着る。


ついつい男装に横着しなくなっているワタシにため息を一つ吐く。


「……行ってきます」


誰もいない玄関に一言そう言って出かける。

行き先は遠からず近からずの場所。電車一つ乗り換えて数駅ずつくらいの場所だ。

到着するには出発から約20分足らずだろうか。


電車内で殺傷事件が起きるわけでもなく、ワタシは何事もなく本社に到着していた。

小言を言うなら、電車の椅子が硬過ぎて少々臀部が痛いというところくらいだろうか。


「あの、すみません……面接に来た、瀬々蘭なのですが」

「はい!……瀬々蘭様ですね!2階のC-α室が貴女の面接会場ですね!」

「C-α、ですね。ありがとうございます」


ワタシは受付の方に深々と礼をして、目的の部屋へと向かった。

ブクマやコメント入れてくれたら幸いです!

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