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【祝PV1万突破】 俺の日常は突如、非日常な青春ラブコメに変えられた  作者: 佐々木雄太
第4章  アオイ・デート
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 富山もそれを聞いたまま黙っているが、こういった考え事は全て、犬伏に任せているのだろう。でも、これを犬伏、一人だけに任せるわけにはいかない。


「だとしたら、私達をこの街に送り込んだ人が関係しているんじゃないの?」


「そうですね。それも一理あると思いますが、誰が信用できる人物なのか、僕も慎重に物事を進めないといけませんね」


「そう……。分かったわ。あなたも座ったらどうかしら?」


 富山に言われた犬伏は、素直に席に座る。


「それで一体、これからどうするんだ? とりあえずは、葵の天使化の暴走から抑えないといけないんだろ? さっきの話に関することはお前らに任せるとしても……」


「え、あ、そうですね。それは早めになんとかしないといけません。アリエスさん、後どれくらいで天使化の暴走は進みそうですか?」


『そうね。後、もって二週間くらいかしら? もしかすると、私が思っている以上に進んでいるのかもしれないわ。早くした方がいいわね』


「そうですか……。色々と、調べる必要はありますが、とりあえず、辻中さんの事を優先して進めましょう。アリエスさん、ありがとうございました」


『いいわ、それくらい。何か、あったらすぐに情報をよこしなさい」


「分かりました。情報が入り次第、お伝えは致します」


 犬伏の返事にアリエスは、そのまま姿を消し、代わりに葵の意識が戻った。


「ええと……葵か?」


「はい、そうですけど……。どうやら、話は終わったようですね。私がこうして戻っているという事は、何か情報は得たのでしょうか?」


「ああ、ちょっと、収穫はあったが、それよりもお前の事を優先しないといけないからな」


「そうですよね。すみません、ご心配をかけて……」


 葵は、しょんぼりして誤る。


 そこまで落ち込まなくてもいいだろ。別に葵が悪いわけでもないんだし……。


「さて、これからどうする? 俺達はまず、何をすればいいんだ?」


 とりあえず、犬伏に訊いてみる。だが、すぐに返事をするはずの彼が、俺の問いに返事をしないのはおかしい。


「おい! 聞いているのか? 犬伏⁉」


 俺が少し怒鳴ると、ようやく、犬伏がハッとし、我に戻る。


「あ、そうですね。とりあえず、僕が考えている計画の中では、これが一番、手っ取り早いでしょう。それも『デート』というのはどうですか?」


「「デート!」」


 俺と葵は、同時に声を上げる。

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