XIII
帰宅後、洗面所で手を洗い、自分の部屋に入った俺は、カバンを机の上に置き、ゆくに座って、スマホの画面を開いた。
画面には新着メールが一件届いており、俺はメールの内容を確認する。どうやら、差出人は犬伏からのようだ。
メールの内容を確認した俺は、すぐに犬伏に電話をする。
『もしもし、犬伏です』
と、電話の向こうから犬伏の声が聞こえた。
「メール見たぞ。あれはどういう事なんだ? 説明してもらえるか?」
俺は、先程開けた、メールの内容を犬伏に問いただす。
『ああ、あれの事ですか。メールに書いた通りですよ。何か問題でもありましたか?』
「大ありだ! なんだよ、この内容は、本当にこれ計画で行くつもりなのか?」
『はい。これで行きたいと思っていますよ。今のあなた達の関係なら大丈夫と思って、考えた結果がこれです。大丈夫ですよ。あなたなら必ずや成功するでしょう』
胡散臭いこの言葉巧みな言い方に俺は、はぁ、とため息を漏らす。
確かに犬伏が考えているような事ならこれを実行しなければならない。だとしても、これはちょっとと思ってしまうところもあるのだ。
『明日、しっかりと説明はするつもりですので、辻中さんと一緒に来てくださいね』
「ああ、分かったよ……」
そう言って、電話を切った。
天井を見上げると、頭がぼーっとして、何も考えが浮かんでこない。
重たい目蓋が、俺の眠気を襲い、そして、俺はそのままベットに身を寄せながら、座ったまま目を閉じた。




