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最強スキル「ラーメン」 肉を焼きと焼肉が出来る最強スキルでラーメン無双 俺だけが知ってる世界の真実でパーティーを率いて全員にリーダーとして頼られて困ってます! 将来的には領地経営をして王国から独立希望

作者: あああああ

IQの高い人のツボが一般人と事なるというサバンナ理論を参考に書いたら、低IQの人には受けないが高IQの人に受けるのではないか?という実験のために書いたギャグ小説です。

 ここは剣と魔法の世界ヂダラエカバ。

 オワモンナ大陸で栄華を極めたヒョナウェエエ王国はトマトの名産地で知られる騎士の国だったが、百年の眠りから復活した魔王ラッヒョの率いる圧倒的な軍事力を背景にした侵略の前では、滅亡も時間の問題であった。

 ヒョナウェエエ王国には古代から伝わる九つの伝説の宝石があり、それぞれダイアモンド、ルビー、オパール、ラピラズリ、サファイア、トルマリン、アメジスト、ブルーダイアモンド、イエローダイモンドにそれぞれ違う属性の魔法が封じ込められて各地に封印されている。

 この九つの伝説の宝石を手に入れたものはすべての属性を操ることができ、魔王ラッヒョを倒せるという噂があり、ヒョナウェエエ王は地元で最強の主人公クロウをはじめとした探索者の一団を送った。

 果たしてクロウたちパーティーはラッヒョを倒せるのだろうか!!??

 なお九つの宝石に対応する伝説の武器が存在し、剣、斧、弓、ヌンチャク、盾、槍、刀はそれを守護するドラゴンを倒すと2パーセントの確率でドロップする。

 クロウたちの冒険が今始まる!!


「この世界、何かおかしい」


 <戦士>のクロウは言った。


「おかしい? 急に何を言ってるんだ?」


 <盗賊>のポーンが答える。


「いや、何か冒頭から糞どうでもいいような設定が垂れ流されていたような──」


「冒頭? 設定?」


 ポーンは首を傾げる。


「俺も自分自身で何を言ってるかよく分からないんだが、何かそんなような気がして」


「え?? 少し疲れているんじゃないの、クロウ? ちょっと様子が変だわ」


 <僧侶>のリンが言った。

 クロウは深呼吸をする。


「すまん、ちょっと混乱していたようだ。旅が長かったからな。もう大丈夫」


「あんまり頑張りすぎんなよ、クロウ。もっと俺達を頼ってもいいんだからな」


 <戦士>のパクが言った。


「そうだ、いつでも力を貸すぜ」


 <戦士>のあああああが肩を叩く。


「このパーティー<戦士>が三人もいるのか!?」


 クロウが驚愕する。


「今更何を言ってるんだ? ずっと一緒だったじゃないか」


 パクが困り果てた顔をする。


「もしかして俺達を笑わせようとしてるんじゃないか? クロウは面白い奴だな、ハッハッハ」


 あああああは言葉とは裏腹に髭を揺らした。


「てか、あああああってなんだよ!!!」


 クロウは言った。


「あああああは古代ウォダダワ語で新たなる風って意味よ」


 <戦士>のマリーが言った。


「もう一人戦士いるのかよ! もっと別の職業でもいいだろ!!」


「どうしちまったんだ、クロウ。前衛を俺たちが支えないんで誰が支えるんだ」


「いや、そーだけどさ。もっと別に魔法使いとかいるだろ普通!」


「魔法使いならアリスがいるじゃないか」


 ポーンが言った。


「……あ、そうだったな。俺もどうかしてた」


 クロウが汗を拭く。


「疲れてるようね」


 <魔法使い>のアリスが言った。


「もしかしたらどこかで呪いによる混乱魔法を食らったのかもね。一応、回復魔法をかけておく? 知ってるでしょう。私は九種類すべての属性を使いこなせるの」


「うーん。いや、魔力がもったいないし、もう大丈夫だ。ところで九種類の属性ってなんだっけ? ちょっとど忘れしちゃって」


「火、無、水、氷、雪、みぞれ、ひょう、あられ、お湯よ。そんなことも忘れたの? とても魔法騎士学校を首席で卒業した男の言葉とは思えないわね」


「偏りすぎだろ!!!!」


 クロウは叫んだ。


「なんで水ばっかなんだよ!!!」


「水は水属性だけよ」


「水系って意味だよ!! 氷だのお湯だの全部水で良いだろ!!!」


「属性は神が定めし法よ。私たちは抗えないわ」


「神はもっと抗えよ!! 風とか土とか雷とかあるだろ」


「風や土は無属性に含まれるわ」


「含むとこ間違ってるだろ!!! 雪だのお湯だのを水に含めよ!!!」


 パーティーの皆がクロウに同情の目を向けていた。


「おいおい、ついにリーダー様はイカれちまったのか?」


 発言したのは<侍>のタンポポだった。


「何なら、いつでも俺様がリーダー交代してやってもいいんだぜ。早く城に突入しよう。入口前で怖気づいたってなら別だがな」


「ここ城の入り口前なのかよ!!!!」


 クロウは息切れしていた。


「はあ? 見りゃ分かるだろう」


 目の前には巨大な要塞があった。


「そうだけどさ」


 クロウは言った。


「でも、ずっとそういう描写とかなかったし」


「描写??」


「すまん、何でもない。忘れてくれ。俺も何を言ってるんだか」


「もういい、こんな馬鹿は放っておいて突入するぞ。全員、準備はいいな」


 タンポポは撃鉄を起こした。


「待て、お前今何をした?」


「何を? そりゃマシンガンのボルトを下げて撃鉄を起こしたんだろうが。それともお前さんが仕切らなきゃ気に入りませんってか?」


「いや、マシンガン?? お前侍だろ???」


「そうだが?」


「いや、もうちょっとさ。ほら、刀とか……」


「え???」


 背後で次々と撃鉄を起こす音が聞こえた。

 クロウが見渡すと皆銃を持っている。


「ごめん、忘れてくれ」


「扉を開けるぞ!」


 <盗賊>のポーンが爆薬を仕掛けている。


 クロウは腰の拳銃を引き抜くと、安全装置を外してスライドを引いた。


「ところで伝説の宝石とかどうなったんだっけ?」


「宝石? そんなもんが戦いの何の役に立つ!?」


 タンポポが言った。


「もしかしてクロウは僕たちの友情こそが宝だと言いたいんじゃないか?」


 <魔王>のラッヒョが口を挟む。


「お前敵だろ!!!!」


 クロウが叫んだ。


「なんでしれっとパーティーに入ってるんだよ!!!!」


「おいおい、冗談キツイぜ。ラッヒョは今は仲間だろ」


 キムが言った。


「今更その話を持ちだすなんて……、クロウさん。見損ないました」


 <魔法使い>のイリスが言った。


「え、あ、ごめん。あとアリスとイリスって名前似てるね。姉妹だっけ?」


「いえ、全然関係ないです」


「関係あれよ!!!!」


「仕方ないんです。僕が敵だったのは事実ですから」


 ラッヒョが言った。


「でもそれは邪悪なエルフ王メメメドダバーナ四世に操られてのことでしょ? あなたのせいじゃないわ」


「いえ、きっと僕の弱い心が……」


「十年も前のことを……」


「なんかまた俺の全然知らない話が出てきてるんだが」


 クロウが言った。


「全く、あなたには構いませんね。メメメドダバーナ四世を倒して僕を解放してくれたのはクロウさんじゃないですか。それをまるで恩にも着せないだなんて」


「う、うん」


 そういえばそうだったのだ。


「ところで、今俺達は誰と戦おうとしてるんだっけ? ヒョナウェエエ王か?」


「面白い人ですね。でも不敬ですから、ヒョナウェエエ王国民の前でそういう冗談は言わないほうがいいですよ。メメメドダバーナ九世の名前を口に出したくない気持ちはわかりますけどね」


「五世から八世はどこだよ!!!」


「彼らは二進法を使うので四世の次は九世なんですよ」


「二進法じゃないだろそれ絶対!!!」


「いつまで騒いでるんだリーダー!」


 タンポポが言った。

 次の瞬間ダイナマイトが爆発して扉が吹き飛んだ。


「行くぞ!!!」


 次々と皆が突入する。

 クロウは一人残るわけにもいかず、後に続くしかなかった。


「これ負けイベントだろ」

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― 新着の感想 ―
[一言] なにか隠されていたのかもしれないがわからなかった… 私はIQが低かったのかもしれない
[一言] 途中に仕込まれてた斜め読みに気付くまで、何度も読み返しちゃいました。
[一言] 確かにホラーだわ。 うんこれはホラー。
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